アトピーは運動不足が原因?

アトピーは運動不足が原因?

こんにちは。
アトピー研究家の齋藤です。

アトピーは「運動不足」が一因と解説している記事は、本当にたくさんありますよね。
それでは、「アトピーは運動不足が原因」なのでしょうか?

このページでは「アトピーは運動不足が原因なの?」というご質問に、私の体験談を交えながら、お伝えしていきます。

運動とアトピーについて

私が高校生になった時、陸上部に入りました。

と言っても、走ることが得意で入ったのではなく、本当に遅かったので、少しでも早くなりたいと思っていたのです。

陸上部に入った時は、少しアトピーの症状がありましたが、陸上部で運動を始めたところ、すぐに頭皮が痒くなるという不思議な症状が始まりました。

頭皮は陸上部に入るまでは全く痒くなかったのに、運動を始めた事で痒くなったのです。

ただ、走っているときに痒くなることはなく、ウォーミングアップが終わって、休息をしている時に痒くなることが多かったです。
そのため、休息中は頭ばかり掻いていました。

しかし、6月に入ると、頭皮の痒みも少しずつ減っていき、アトピーが完治したのです。
そして、陸上部で運動をしている時は、アトピーが再発することはありませんでした。

そのため、アトピーの原因は運動不足かも?
という疑問は常に頭の片隅にはあったのです。

運動不足

ウォーキングとアトピーについて

44歳になってから、アトピーが再発した時、最初は食事療法の検証を繰り返していました。
そして、その次は、食事療法に加えて、運動療法も検証する事にしました。

そして、その第一段階として、ウォーキングを始める事にしたのです。

これは、高校生の時に、陸上部に入部し、運動をすることでアトピーが完治した経験から、「運動不足」が原因でアトピーが再発した可能性があると思ったからです。

とは言え、移動はいつも自転車に乗っていたため、ウォーキングをするためには、何らかの動機が必要です。
そのため、INGRESSというGPSゲームを始めることにしたのです。

ポケモンGOというゲームをされた事がある方は多いと思いますが、そのポケモンGOの前身となるゲームがINGRESSなのです。
実際の道路を歩き回って自分の陣地を広げていく陣取りゲームです。

最初は毎日1時間程度、歩こうと思っていたのですが、いざゲームを始めるとはまってしまい、毎日2時間ほどゲームをしながら歩くようになったのです。
しかも、雨の日でも。。。

ポケモンGOも同じですが、歩く習慣がなかったり、家に閉じこもっている事が多い方にとっては、GPSゲームを始めると、歩くことが楽しくなるため、今までの何倍も歩くようになると思います。

INGRESSのゲームは、2年間ほど毎日遊びました。
毎日1万歩は歩いていたと思います。

そして、その結果、肝心のアトピーの症状はというと。。。
なんと、全く改善しなかったのです。

なぜ、陸上部で走っていた時は、3ヶ月でアトピーが完治したのに、ウォーキングでは2年経っても全く改善しないのか?

陸上部で走っていた時は、ハードな練習を毎日していました。

しかし、ゲームでのウォーキングは、全くつらいことはありません。
息が上がることもありませんし、横腹が痛くなる事もありません。

これは「運動の強度の違いかも?」という疑問が湧き上がってきました。
そのため、INGRESSのゲームは辞めて、次は強度の高い運動の検証を始める事にしたのです。

ただ、高校生の時に陸上部の練習でふくらはぎを痛めてからは、長時間走ることができなくなったため、ジョギングは選択肢から外れました。

そして、走ること以外での有酸素運動と言えば、自転車になります。
しかし、続けるためには、高いモチベーションを維持する必要がある事も確かでした。

私は以前、スポーツジムに入会していた時があるのですが、約1年間、会費だけを払い続けて、ほとんどジムに行かなかった事もあるほどです。

ジムに入会した人の多くが、3ヶ月するとほとんど行かなくなるという理由が本当によく分かります。
いつでも行くことができるジムの場合は、「いつでも行くことができるから、行かなくなる」のです。

運動を続けるためには、高いモチベーションを保つ必要があるのです。

運動強度とアトピーについて

通常のジムで一人でバイクを漕ぐだけだと、しんどくなったら負荷を下げたり、運動を辞めたりしてしまうため、レッスンを受けるタイプのジムに行くことにしました。

私が入会したジムは「フィールサイクル」というスピンバイクジムです。

スタジオにあるバイクの数は決まっているため、レッスンを受けるためには予約が必要です。
予約をするという事で、「その時間に行かなければいけない」という強制力が働きます。

また、インストラクターの指示に従って、音楽に合わせて、ペダルを漕ぎますので、楽しく運動ができそうな事も入会した理由の1つです。

そして、ホームページによると運動強度もかなり高いとのこと!

実際にジムでレッスンを受けた感想ですが、強度の低いレッスンは、それほど汗をかくこともなく、運動不足解消にはちょうどいい感じでした。

そして、1ヶ月経った頃に、レベル2を初めて受けた時の事です。
あまりにも強度が高くて、インストラクターの指示通りにペダルを漕ぐことができなかったのです!

このレッスンは今でも覚えているほど、印象深いレッスンになりました。
そして、ここから、私の闘志が燃え上がり、単なる運動不足解消から、強度の高いレッスンでも漕ぐことができるようになる事が目標になったのです。

また、自分にとっては限界レベルのレッスンでも、隣の女性の方は、余裕でバイクを漕いでいたりしますので、「負けたくない!」という気持ちも、強度の高いレッスンを受けるためのモチベーションアップに繋がりました。

ジムで一人でバイクを漕いでいた場合、楽しくもなく、目標を定める事もできなかったと思うため、強度の高い運動をこなすことはできなかったと思います。

高校生の時の陸上部も同じですが、一緒に運動をするという事はモチベーションアップを保つ上で、本当に大切なのです。

また、運動だけではなく、音楽を楽しむことができる事も、続けるための強い動機となり、約3年半で、650回以上のレッスンを受講しました。
その結果、かなり強度の高いレッスンでも、漕ぐことができるようになったのです。

しかし、肝心のアトピーの症状はというと、全く改善しなかったのです。

強度が低い運動をしても、アトピーは改善しない。
強度が高い運動をしても、アトピーは改善しない。

これで、運動強度や運動不足がアトピーの原因とは因果関係がない事がはっきりしたのです。

しかし、なぜ高校生の時、陸上部の練習でアトピーが3ヶ月で完治したのかという疑問点に関しては、今回の検証では解決をすることができませんでした。

考えられる原因は、スピンバイクは「着地の衝撃がない運動」になります。

登山をすると皮膚の状態が良くなるのも、もしかして、着地の衝撃がアトピーの症状の改善に何らかの関係があるのかもしれません。

ウォーキングでは着地の衝撃がそれほどないため、着地の衝撃がアトピーに関係しているかを調べるためには、もう一度、ジョギングをするしか方法は残されていません。

そのため、再度、ジョギングにチャレンジをする事にしたのです。

ジョギングとアトピーについて

高校生の時に痛めたふくらはぎの痛みは、少し時間がかかりましたが、ほぼ完治することができました。

そのため、ジョギングを再開するための下地は整ったのですが、同じ走り方をすると、また痛みが再発する可能性があります。

そのため、今回の検証では走り方を変えることにしました。

ふくらはぎの痛みは、かかと着地が原因と考えられるため、フォアフット着地に変更して走ることにしました。
フォアフット着地とは、足の指の付け根付近で着地することです。

実は、過去に2回、フォアフット着地にチャレンジをした事があるのですが、ふくらはぎの痛みが再発したため、その時は続けることができませんでした。
しかし、今回はふくらはぎの痛みをほぼ完治したことと、痛みの原因はフォームに問題があったことが分かりましたので、ふくらはぎの負担をできる限り減らすフォームで走ることにしたのです。

その結果は大成功で、2日に1回のペースで10キロ走っても、ふくらはぎの痛みが再発することはありませんでした。

しかし、肝心のアトピーの症状に関しては、今回も2ヶ月経っても、ほとんど改善することがなかったのです。

高校生の時は、2ヶ月経った時点ではかなり改善していましたので、やはり、着地の衝撃に関しても、アトピーとはあまり因果関係がない事が判明したのです。

まとめ

私の陸上部の体験や登山の経験から考えても、運動不足より、運動をした方がいいことは確かです。
しかし、運動をしたからと言っても、アトピーが改善するとは限らない事もまた事実です。

私の場合、アメリカ西海岸に行くと、たった2週間でアトピーの症状がどんどんと引いていきますが、アメリカ西海岸では、ランニングをするなど、強度の高い運動をしている訳ではありません。
ウォーキングしかしていないのに、アトピーの症状はよくなるのです。

逆に、日本の大阪では3年半以上もジムに通い、強度の高い運動を続けても、アトピーの症状は改善しませんでした。
そのため、運動の強度もアトピーの症状とそれほど関係がありません。

もし、運動不足がアトピーの原因の場合、スポーツ選手はアトピーがいない事になります。
しかし、オリンピックにも出場しているフィギュアスケートの選手でも、幼少期から選手時代もずっとアトピーの症状がでていたという記事を読んだことがあります。

また、アトピーの患者がほとんどいなかった1965年以前でも、運動不足の人は一定数はいたはずですが、1965年以前は運動不足でもアトピーにはならなかったのです。
そのため、運動不足はアトピーの「根本的な原因」ではないと断言できると思います。

その一方で、私が高校生の時に、陸上部でハードな練習をしていた時は、3ヶ月でアトピーが完治したのも事実です。
また、登山をするとアトピーの症状が改善する事があるのも事実です。

この点から考えると、運動だけを頑張っても完治する可能性は低いですが、「補助療法」として運動を取り入れた場合は、アトピーの皮膚の状態を早く改善できる可能性が高くなります。

まとめると、運動は「補助療法」になります。
そのため、「補助」だけ頑張っても、アトピーが改善することがないため、必ず「原因療法」と一緒に行う事が大切なのです。

そして、原因療法をすると同時に、補助療法として「運動」を取り入れると、アトピーを早く完治させる事ができるのです。

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