こんにちは。
アトピー研究家の齋藤です。
アトピーの状態が悪化すると「色素沈着」ができる場合があります。
しかし、消える場合と消えない場合があります。
その違いは、どこにあるのでしょうか?
今回は「色素沈着」について分かりやすくお伝えします。
なぜ色素沈着ができるのか?
アトピーの症状が悪化すると色素沈着ができる場合があります。
それでは、色素沈着の色素は何でできているのでしょうか?
それは「メラニン色素」です。
メラニン色素と言えば、紫外線を浴びた時に生成されます。
しかし、アトピーの場合、紫外線を浴びていないのに、メラニン色素が生成されて、色素沈着ができる場合があるのです。
それはなぜでしょうか?
それは、掻きむしったりすることで、皮膚に傷ができる事が原因です。
もちろん、アトピーの症状が軽症の場合は、色素沈着ができることはありません。
傷ができても、しばらくすれば、傷跡がなくなりますし、皮膚の色が変色することはありません。
しかし、アトピーの症状が悪化するにつれて、色素沈着ができやすくなります。
その理由は、掻きむしった時に皮膚に炎症が起きるからです。
日本人は白人の方と違い、肌の色は真っ白ではないので、メラニン色素は常にメラノサイトという名前の細胞で作られています。
そして、作られた細胞は、そのメラノサイトの周辺にある皮膚の細胞に供給されていきます。
しかし、皮膚を掻きむしって炎症ができると、メラノサイトで作られたメラニン色素の通り道が遮断されてしまい、メラニン色素が閉じ込められてしまう場合があるのです。
その結果、行き場を失ったメラニン色素が狭い空間にどんどんと詰め込まれてしまい、色素沈着ができてしまうのです。
炎症が原因の色素沈着は自然に消える!
アトピーの症状がある方は、色素沈着ができる場合がありますが、ただ単に掻いているだけでは、色素沈着ができることはありません。
「掻いた後の炎症」が原因で色素沈着ができるのです。
掻いた後に、皮膚が真っ赤になる場合などがありますよね。
その症状が炎症です。
しかし、安心して下さい。
炎症ができて、色素沈着ができた場合でも、ほとんどの場合は、一生残ることはありません。
その理由は、色素沈着ができた皮膚も、新陳代謝によって、少しずつ消えていくからです。
例えば、私の症状写真をご覧下さい。
黒くなっている皮膚がありますが、完治した時には綺麗に消え去っています。
炎症が原因でできた色素沈着に関しては、ほとんどの場合は、時間が経てば自然に消えていくのです。
色素沈着が消えない方の共通点
私は以前、温泉湯治でアトピーの方々をサポートする会社に4年間勤めていました。
何千人ものアトピーの方々の症例を見てきていますが、色素沈着が綺麗に消える方と、何年経っても消えない方がいます。
それでは、色素沈着が消える方と消えない方は、何が違うのでしょうか?
それは、ステロイド剤の使用期間です。
数ヶ月程度のステロイド剤を使用した程度では、一生残るような色素沈着が起きる可能性は少ないです。
しかし、何年もステロイド剤を使用している方の場合は、スポットでの色素沈着ではありません。
広範囲に皮膚の色が変色しています。
そして、広範囲に色素沈着が広がっている場合は、いくら原因療法を行っても、色素沈着が消える可能性は低いのです。
ステロイド剤を使用していない方や使用期間や使用量が少ない方の場合は、広範囲に皮膚の色素沈着ができることがほとんどありません。
しかし、ステロイド剤を長期間使用している方の場合は、期間が長ければ長いほど、広範囲に色素沈着が広がっていき、一生消えない可能性が高くなるのです。
結び
色素沈着はステロイド剤の副作用と説明しているサイトがあります。
しかし、これは正確に言えば、正しくありません。
「一生消えない色素沈着」がステロイド剤の副作用なのです。
ステロイド剤を使っていなかったり、使用期間が短ければ、色素沈着ができたとしても、原因療法などを行う事で、自然に消えていきます。
しかし、ステロイド剤を長期使った場合は、自然に消える事はありません。
「一生消えない色素沈着」になってしまうのです。
本日も記事を読んで下さって、本当にありがとうございました。
次回は「アトピーの方にホットカーペットがお勧めできない3つの理由」をお届けしますので、楽しみにしていて下さいね。



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