こんにちは。
アトピー研究家の齋藤です。
「頭寒足熱が大切」とよく聞きますよね。
それでは「頭寒足熱」でアトピーが改善できるのでしょうか?
このページでは「頭寒足熱でアトピーが改善できる理由」について、お伝えしていきます。
なぜ頭を温めてはいけないの?
「手足やお腹を温めましょう」というアドバイスはよく聞きますけれど、「頭を温めましょう」とは聞きませんよね。
それではなぜ、頭を温めてはいけないのでしょうか?
その理由は、脳は大量のエネルギーを消費しながら、常に発熱している状態だからです。
起きている時はもちろんの事、寝ている時でも休みなく働いているのです。
成人の脳は体重の約2%しかないのに、約20%ものエネルギーを消費すると言われています。
しかも、5歳児の場合は、約60%ものエネルギーを消費すると言われています。
これは、心臓が約10%という事を考えると、どれだけ消費量が多いかが分かると思います。
約10%のエネルギーを消費する心臓の温度は、約40度です。
それでは、脳の温度は何度になるのでしょうか?
約10%のエネルギーを消費する心臓が約40度という事を考えると、約20%のエネルギーを消費するとなれば、40度をはるかに超える温度になってもおかしくありません。
しかし、脳の温度は高くても40度を超える事はありません。
その理由は、脳の温度が上がると、冷却システムを使って、脳を冷やしているからです。
脳の温度が40度を超えると、脳のタンパク質がダメージを受けてしまうため、冷却システムを使って、脳へのダメージを未然に防いでいるのです。
これは、パソコンと全く同じです。
性能が高いパソコンは、負荷がかかる処理をすると、ファンが回りっぱなしになります。
その理由は、人間の脳にあたるCPUが高温になるためです。
CPUが高温になると、処理速度はどんどんと遅くなっていきます。
そして、CPUが正常に働かなくなり、熱暴走を起こして壊れてしまいます。
パソコンは熱暴走を未然に防ぐために、ファンを回して、CPUに空気を送ることで、CPUを冷却しているのです。
人間の場合はファンの代わりに、呼吸で脳を冷却しています。
暑くなると呼吸が荒くなるのは、脳を冷やすためでもあるのです。
また、脳を冷やさないと、どんどんと脳の処理速度は低下していきます。
夏の暑い日にぼーっとするのは、そのためです。
また、風邪で高熱になった時は、氷水で頭を冷やす事が奨励されていますよね。
頭を冷やす理由は、脳の冷却システムを助けるためなのです。
「頭寒足熱」でアトピーが改善できる理由
頭を温めてはいけない理由は、脳は他の臓器よりも温度が高くなりやすいからです。
そして、高温になると脳の処理速度が低下し、機能障害が発生するためです。
それでは、「頭寒足熱」をすれば、アトピーは改善できるのでしょうか?
アトピーの根本的な原因は、体内のエネルギー不足です。
そのため、アトピーを改善するためには、体内のエネルギー不足を解消しなければいけません。
「足」が冷えるのは、アトピーの症状の1つです。
体内のエネルギー不足が原因で「足」が冷えているのです。
そのため、「足」を温めることは、不足しているエネルギーを節約する事につながります。
足を温めると、アトピーが改善する場合があるのはそのためです。
しかし、「頭が冷える」とは、あまり言いませんよね。
身体がエネルギー不足になったとしても、脳へのエネルギー供給が減る事はありません。
その理由は、脳へのエネルギー供給を減らせば、生命が維持できなくなるからです。
それどころか、気温が高くなったり、ストレスなどで脳に負荷がかかると、脳の温度はどんどんと上がっていきます。
「頭を冷やせ!」という言葉は、日本ではよく使われていますよね。
足と違って、頭の場合は、温度が高くなりすぎないように注意しないといけないのです。
つまり、足と頭は逆なのです。
頭を温めないことは、身体のエネルギーの節約に繋がります。
つまり、「頭」を温めないことは「足」を温めることと同じ効果が期待できるのです。
身体を温めたり冷やしたりするためには、大量のエネルギーを消費します。
体温調節をすることは、身体には大きな負荷がかかっているのです。
そして、その負荷を減らすと、節約したエネルギーを身体の悪い所を治すことに使えます。
つまり、頭寒足熱をすることで、アトピーの改善につながるのです。
注意点ですが、風邪などで高温にならない限りは、頭を氷水などで冷やす必要はありません。
基本的には足だけを温めていれば、「頭寒足熱」になりますので、参考にして下さいね。
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