アトピーと皮膚のターンオーバーは関係があるの?

アトピーと皮膚のターンオーバーは関係があるの?

こんにちは。
アトピー研究家の齋藤です。

皮膚のターンオーバーは、年齢によって変わりますが、一般的には28日と言われています。
28日の周期で古い皮膚はなくなり、新しい皮膚と入れ替わっているのです。

それでは、アトピー性皮膚炎と皮膚のターンオーバーはどのような関係があるのでしょうか?

このページでは「アトピー性皮膚炎の皮膚のターンオーバー」について、お伝えしていきます。

皮膚のターンオーバーについて

皮膚のターンオーバーとは、古くなった皮膚の細胞が新しい細胞に入れ替わることです。

そして、健康な皮膚であれば、28日で入れ替わると言われています。
つまり、28日周期で、古い皮膚が新しい皮膚と入れ替わっているのです。

もちろん、28日というのは目安ですので、個人差があります。
特に、年齢で大きな差があり、30代では約40日周期になると言われています。

また、28日説以外にも、45日説もあります。
説がいくつかあるということは、正確な事は分かっていないのだと思います。
ただ、加齢によって遅くなるという事は確かです。

なお、この記事では、分かりやすくするために、一般的なターンオーバーの周期と考えられている「28日」で統一したいと思います。

皮膚のターンオーバー

アトピー性皮膚炎のターンオーバーのスピードについて

アトピーの症状がでていると、ターンオーバーは早いのでしょうか?
それとも、遅いのでしょうか?

これは、皮膚の状態を見ると分かります。

痒くなって掻きむしると、皮膚がボロボロになって出血します。
しかし、そのまま掻かずに放置していると、翌日には皮膚がかなり修復されています。

その皮膚は丈夫な皮膚ではなく、薄い皮膚で修復されています。
つまり、応急処置として作られた皮膚なのです。

本格的に丈夫な皮膚を作るとなると、何日もかかります。
そのため、ターンオーバーを早くして、非常に薄い「仮の皮膚」で患部を覆っているのです。

質問の答えは、「アトピー性皮膚炎の症状がでている部分のターンオーバーは、非常に早い」が正解です。

ターンオーバーが早いということは、それだけ、どんどんと新しい皮膚が作られていることになります。
この情報だけ聞くと、一見、良いことのように思えます。

しかし、ターンオーバーが早いということは、皮膚を急いで作る事になりますので、丈夫な皮膚を作ることができません。
例えば、皮膚を作る生産能力が同じと仮定した場合、28日かかる所を14日で作った場合、密度が半分の皮膚になってしまいます。

ターンオーバーが早くなればなるほど、密度が低い皮膚ができてしまうのです。
そのため、皮膚が薄くて脆くなっているのです。

それでは、ターンオーバーが遅ければ、丈夫な皮膚を作る事ができて、アトピーは治るのでしょうか?

残念ながら、そうではありません。
丈夫な皮膚を作ることができるかどうかは、皮膚を作るスピードとは関係がないからです。

丈夫な皮膚を作るための材料やエネルギーが足りなければ、ターンオーバーの早い遅いにかかわらず、丈夫な皮膚を作ることができないのです。

丈夫な皮膚を作る事ができない理由は?

皮膚のターンオーバーのスピードに関わらず、アトピーが発症するということは、皮膚を作るスピードではなく、皮膚を作る能力が落ちていることが原因です。

皮膚を作る能力が落ちているから、丈夫な皮膚を作る事ができないのです。
そして、丈夫な皮膚を作る事ができないため、脆い皮膚ができてしまうのです。

皮膚を作る能力は、いきなり落ちる訳ではありません。
少しずつ落ちていくのです。

それでは、なぜ、皮膚を作る能力が落ちるのでしょうか?
その理由は、下記の2点が考えられます。

1点目 体内のエネルギーレベルが落ちたから。
2点目 体内での皮膚の優先順位が落ちたから。

体内のエネルギーレベルが高い時は、皮膚に十分なエネルギーを使うことができますので、丈夫な皮膚を作る事ができます。

しかし、体内のエネルギーレベルが減ってきた時は、エネルギーを節約しないといけません。

その時に、どの部分を節約するかが人それぞれ違います。
人それぞれ、臓器の優先順位が違うからです。

腎臓だったり、肝臓だったり、肺だったり、副腎だったり、胃腸だったりします。

そして、アトピー性皮膚炎の症状がでる方は、皮膚の優先順位が低いのです。
そのため、エネルギーレベルが減ってきた時に、皮膚に症状が出やすくなるのです。

それでは、エネルギーレベルが減ってくると、具体的にどのような状態になるのでしょうか?

まず最初に、成長ホルモンの皮膚への作用が減ります。
成長ホルモンは、皮膚の細胞の分裂や再生を促進する役割があります。

成長ホルモンが皮膚に作用する量が減ると、皮膚細胞の分裂や再生も比例して減っていきます。
そのため、少しずつ、皮膚を作る能力が落ちていき、密度の低い脆い皮膚が作られていくのです。

その次は、皮膚の毛細血管が減っていきます。
毛細血管は需要によって、増えたり減ったりします。

皮膚があまり作られなくなると、皮膚に栄養分などを届ける毛細血管の必要性が低くなるため、毛細血管が血液の通わないゴースト血管になり、毛細血管が少しずつ減っていくのです。

その結果、ますます皮膚を作る能力が落ちていくという悪循環が始まるのです。

まとめ

アトピーの症状がでている部分のターンオーバーは非常に早いです。
これは、傷ついた皮膚を修復するための応急処置として仮の皮膚を作っているからです。

ただし、ターンオーバーのスピードは、アトピーの原因とは関係がありません。

体内の皮膚の優先順位が落ちたことで、皮膚を作るためのエネルギーが十分に届かなくなり、丈夫な皮膚を作る事ができなくなった事がアトピーの原因なのです。

それでは、体質的に、皮膚の優先順位が低い人は、アトピーは治らないのでしょうか?

そのような事はありません。

江戸時代や明治時代には、アトピーの人はいませんでした。
江戸時代でも明治時代でも、皮膚の優先順位が低い人はたくさんいたはずです。

それでも、アトピーの症状がでなかったのは、皮膚の優先順位を高める生活をしていたからなのです。

つまり、体質的に皮膚の優先順位が低かったとしても、江戸時代や明治時代のように、アトピーがなかった頃の生活環境で生活をすることによって、皮膚の優先順位を上げることができるのです。

そして、皮膚の優先順位を上げることで、根本的にアトピーを完治させることができるのです。

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