【ステロイド剤】何日目から皮膚が薄くなりはじめるの?

皮膚は何日目から薄くなり始めるの?

こんにちは。
アトピー研究家の齋藤です。

ステロイド剤は長期的に使うと皮膚がどんどんと薄くなっていく副作用があります。
それでは「長期的」とは何日目からなのでしょうか?

このページでは「ステロイド剤を使うと何日目から皮膚は薄くなりはじめるの?」というご質問にお答えしていきます。

皮膚が薄くなっていく理由

ステロイド剤を使用されている方は、ステロイド剤を塗り続けているうちに、塗る前よりも皮膚が薄くなっていることを実感されている方も多いと思います。
痒くなった時に掻くと、すぐに出血してしまいますよね。

それでは、なぜ、皮膚が薄くなっていくのでしょうか?

まずは、ステロイド剤の皮膚が薄くなる副作用(皮膚萎縮)について説明している記事がありますので、ご紹介致します。

ステロイドが皮膚に与える副作用には、皮膚萎縮、皮膚線条、紫斑、多毛などがあります。

ステロイドを長期にわたって使用していると、皮膚が菲薄化して毛細血管を保護する組織が脆弱となり、皮膚が少し圧迫されただけで毛細血管壁が破壊されて皮下出血や紫斑を生じたり、皮膚が少し伸展しただけで裂創などの二次的皮膚損傷が生じやすくなります。

ステロイドには細胞増殖を抑制することにより創傷治癒を遅延させる作用があるため、いったんこのような皮膚障害を生じると、治癒までに時間を要します。

また、細胞性免疫機能の低下によって易感染状態となるため、細菌感染や真菌感染を引き起こしやすくなります。

「メディケア」より引用
https://www.almediaweb.jp/skincare/part3/09.html

この記事に書いてあるとおり、ステロイド剤には「細胞増殖を抑制する作用」があります。

しかし、初めてステロイド剤を塗ると、皮膚がどんどんと綺麗になっていきます。
皮膚が綺麗になっていくという事は、新しい皮膚の細胞がどんどんと作られた結果です。

細胞が増殖しないと、新しい皮膚を作ることができないからです。
ステロイド剤を使うと、細胞が増殖していくにも関わらず、「細胞増殖を抑制する作用」があるというのはつじつまがあいません。

しかし、長期的に使用すると、実際にどんどんと皮膚は薄くなっていくのです。
おかしいですよね。

その理由は「体内エネルギー理論」を当てはめると、簡単に説明ができます。

ステロイド剤は「エネルギー」ではありません。
分かりやすく説明をすると「炎症を抑えて、新しい皮膚を作れ!」という指令を送る薬です。

つまり、指揮官になります。
そのため、指揮を受けた細胞は、どんどんと細胞を増殖して、綺麗な皮膚を作り始めます。

しかし、細胞を作るためには材料だけではなく「エネルギー」が必要です。
そして、アトピー性皮膚炎の症状がある方は、体内のエネルギーが不足しています。

そのため、ステロイド剤を使用すると通常は使われない「緊急用のエネルギー」を使用して、細胞はどんどんと増殖していくのです。
そのため、炎症がどんどんと消えていき、丈夫な皮膚が作られるのです。

これが「細胞を増殖する作用」になります。

しかし、「緊急用のエネルギー」は無尽蔵にあるわけではありません。
ステロイド剤を何度も塗っていると、すぐに底をついてしまいます。

それでは、緊急用のエネルギーが底をついてしまえば、どうなるのでしょうか?

いくらステロイド剤を塗ったとしても、細胞を増殖することはできません。
無い袖は振れないのです。

すると、どうなるのでしょうか?

エネルギー不足で丈夫な皮膚を作ることができなくなるため、薄い皮膚しか作れなくなっていきます。
長期的にステロイド剤を使えば使うほど、皮膚は薄くなっていくのです。

これがステロイド剤が「細胞増殖を抑制する作用」があると言われている理由です。

つまり、緊急用のエネルギーを使用して細胞増殖を行ってきた結果、エネルギーが底をついてしまい、細胞増殖ができなくなっただけなのです。
ステロイド剤そのものに「細胞増殖」を抑制する作用がある訳ではないのです。

ステロイド剤を使うと何日目から皮膚は薄くなりはじめるの?

病院や製薬会社のホームページを見ると、ステロイド剤は「長期的に使用すると副作用がでる場合があります。」という説明が書いてあります。
しかし、その「長期」とはどれくらいの期間なのか、説明が書いてありません。

それでは、具体的には「何日目」から皮膚が薄くなりはじめるのでしょうか?

これはステロイド剤の効きが悪くなり始めた日からです。
私の場合は、3日目からステロイド剤の効きが悪くなります。

1日目と2日目はステロイド剤が効きますので、皮膚がどんどんと丈夫になっていきます。
しかし、3日目からは効きが悪くなり、日が経つにつれて、皮膚の状態はどんどんと悪化していきます。

あくまでも私の場合ですが、2日目が丈夫な皮膚のピークで、3日目から「皮膚が薄くなる」副作用が始まっているのです。

もちろん、薬が効かなくなっていく期間は個人差が大きいです。
1週間という方もいれば、1ヶ月という方もいると思います。

また、皮膚が薄くなる副作用がでない方もいます。

なぜ副作用がでない方がいるの?

私の場合は、3日目からはステロイド剤の効きが悪くなります。
2日目をピークとして、3日目から皮膚が薄くなり始めます。

しかし、ステロイド剤を使用しても、副作用がでない「例外」の方もいるのです。
副作用がでないどころか、そのまま皮膚が綺麗になって完治する方もいるのです。

「ステロイド剤は正しく使えば副作用はでない」とお医者様が力説しているのは、この「例外」の方の事です。
それではなぜ、ステロイド剤を使用しても、副作用がでることなく、完治する方がいるのでしょうか?

それは、皮膚が綺麗になった事によって、アトピーの根本的な原因から遠ざかった生活を送るようになったからです。

アトピーの原因を取り除けば、体内エネルギー量が増えていきます。
すると、細胞の増殖をする事ができるようになりますので、ステロイド剤を塗り続けても、皮膚が綺麗になっていくのです。

ステロイド剤を塗った事でアトピーが完治するのではありません。
アトピーの根本的な原因を取り除いたために、アトピーが完治するのです。

ただ、残念ながら「例外」に該当する方は、年々減っていると考えられます。
以前は100人に数人は「例外」の方がいましたが、今は1%もいないかもしれません。

その理由は、アトピー性皮膚炎の患者数は年々増えているからです。
つまり、アトピーになりやすい生活を送っている人の方が圧倒的に多いのです。

MediNoteのホームページより引用します。

アトピー性皮膚炎の患者数は増えている?

アトピー性皮膚炎の患者数の推移

アトピー性皮膚炎の患者数増減について、これまでさまざまな調査が行われてきました。

厚生労働省が3年ごとに発表する患者調査からアトピー性皮膚炎の推定患者数2)をみると、わが国でのアトピー性皮膚炎患者は、

1996年 36.3万人
1999年 44.3万人
2002年 29.5万人
2005年 38.9万人
2008年 35.3万人
2011年 36.9万人
2014年 42.0万人
2017年 45.0万人

と推移しています。アトピー性皮膚炎の患者数は増加傾向にあるといえるでしょう。

アトピー性皮膚炎が年々増加中?アトピー性皮膚炎の原因とは
https://medicalnote.jp/diseases/%E3%82%A2%E3%83%88%E3%83%94%E3%83%BC%E6%80%A7%E7%9A%AE%E8%86%9A%E7%82%8E/contents/190912-001-FM

日本は少子化で人口が減り続けています。
それにも関わらず、アトピーになる人は増え続けているのです。

現在の日本人の多くは、アトピーの原因を取り除くどころか、アトピーになりやすい生活を送る方が増えています。
そのため、ステロイド剤を塗ることで完治したようにみえる「例外」の方はゼロに近くなり、逆に悪化していく日本人の割合が増加していくと考えられます。

まとめ

ステロイド剤は「長期的」に使用すると副作用がでるとされています。

ほとんどの方は「長期的」と説明を受ければ、1年以上と想像すると思います。
しかし、実際は「数日」でも副作用はでる場合があるのです。

具体的には、ステロイド剤の効きが悪くなった時から、副作用は始まっているのです。
一番皮膚が綺麗になった日をピークとして、その次の日から皮膚が薄くなり始めているのです。

ステロイド剤をはじめて塗ると、皮膚がどんどんと丈夫になっていきます。
しかし、その効果は長期的に続くわけではありません。

ほとんどの方は塗り続けているうちに、少しずつ、ステロイド剤の効きが悪くなっていきます。
早い方は、たった数日塗るだけで、皮膚が薄くなる副作用が始まっているのです。

とは言え、ステロイド剤を塗っても副作用がでない「例外」の方もいますので、誰でも副作用がでる訳ではありません。

ただ、「例外」の方は、本当に少ないです。
ほとんどの場合は「長期的」にステロイド剤を塗り続けなくても、皮膚は薄くなっていきますので、注意して下さいね。

会員限定記事が読める「無料メルマガ」のご案内

メルマガ会員になると・・・

1 パスワードが必要な会員限定記事を読むことができます。
2 著者にアトピーに関する無料のメール相談ができます。
3 皮膚のスピード回復に繋がるサプリメントやスキンケア商品等を購入できます。
4 著者の「原因療法カウンセリング」を受けることができます。

アトピー性皮膚炎の原因を根本的に消し去り、一刻も早く痒みがない綺麗な皮膚に戻したい方は、是非、メルマガに登録して下さいね。

ステロイド剤・かゆみ止め薬

コメント

タイトルとURLをコピーしました