こんにちは。
アトピー研究家の齋藤です。
前回に引き続き「体験談シリーズ」になります。
私の体験談ではありません。
ブログなどで公開されているアトピー性皮膚炎の体験談になります。
第三回目は「土佐清水病院」のパート2になります。
土佐清水病院の体験談 Part2
土佐清水病院は「活性酸素がアトピーの原因」と力説している丹羽先生が院長の病院です。
現在は「土佐丹羽クリニック」と改称していますが、この記事では「土佐清水病院」で統一します。
今回も引き続き「ROSA」さんのブログから引用します。
ー3度目の入院 2003年(大学3回生)
大学生活の間もよくなったり悪くなったりを繰り返していました。
3回生の春にまたいきなり全身に広がり寝たきりに。
診察に行くとすぐに入院ということで3度目の入院になりました。
3度目に行くとさらに強い薬からのスタートになりました。土佐清水病院の軟膏は内容が明かされていないので、今から思うとどのぐらいのランクのステロイドを使っているのか全く知りませんでした。(恐ろしい!!)のちに友人伝いでリンデロンが基剤だと聞きましたが、それもよくわかりません。
炎症を抑える透明の軟膏(ステロイド入り)と、色素沈着を取るための茶色いザラザラした軟膏(ステロイド入り)の2種類がメインです。顔はなるべく薬を使いたくなかったので、スキンケアにかなり投資し20代でSK2を使っていました。同じように首のケアもすればよかったのに、首は色素沈着が気になって、ステロイド入りの茶色い軟膏を毎日毎日べたべた塗っていました。かゆくもないのに、傷もないのに…です。
ステロイドの塗り方もランクも何も知ることなしに治療をしていたことは、今考えると本当に恐ろしいです。顔にはステロイド様作用のある成分が入ってる化粧品も使っていましたが、今の顔と首の状態を見ると、その差は歴然。ほとんどスキンケアしかしてこなかった顔は、それほど悪くありません。(もちろん体などとの相対評価で)一方、毎日ステロイドをべたべた塗ってきた首は完全にステロイド皮膚炎で、すぐに接触性皮膚炎になり炎症を起こし、とても脆いです。(私評価で顔の5倍弱い)ステロイド様作用があるといっても所詮は化粧品、ステロイド外用薬の威力、また適切に使わなかったゆえのステロイド皮膚炎の怖さと根深さを今でも痛感しています。
そのころには、1度目に入院したときに知り合った方たちはほぼみんな土佐清水の治療から離れていました。そして、土佐清水病院には、社会復帰が出来ずに何度も入退院を繰り返す人たちが最終的に職員として働いていました。表現が適切ではないのは十分承知ですが…青紫の皮膚に死んだような目の人たちが下を向いて体を掻きながら背中を丸めて座っているのを何度も見て…、しかも入院をするたびにそういう人たちが増えている…。
「ここにいる限り、私も将来こうなるんじゃないか…」
と、とても不安になり、3度目の入院中はよくなるイメージを持てずに何度も何度も苦しくなりました。そして、「ここに来るのは、もうこれで最後にしよう」と心に決めました。
*****
その後は、自分で食事療法、健康法、サプリメント、スキンケアを探しながら試行錯誤する日々でした。
「ステロイドを使い続けてていいのだろうか」という漠然とした不安、とにかく朝起きられない、疲れやすいなどの症状がひどかったので「体力がないのは、アトピーがよくならないのはステロイドのせいだ」と、今なら全力で止めるのに、あの頃の私には脱ステロイドしか解決法を見つけられませんでした。
ちょうど、就職活動をする時期、朝まともに起きられない私が正社員になれるとは思えなく…また長年付き合っていた彼との結婚話も出て…なおさら健康体にならないと!という強迫観念、間違った考えから、脱ステロイドを決めてしまいました。
特にステロイドが効かなくなったという理由ではありませんでした。
2006年、25歳の秋でした。*****
長い私の今までの治療歴のなかで、もし戻って1つだけやり直しができるのであれば、私はこのとき脱ステロイドを決めた自分を全力で阻止したいです。
そのぐらい、間違った考えによる「素人判断の脱ステロイドは危険」なのです。
ステロイドが効かなくなった、などの選択肢がない緊急の場合でない限り、私のように全身に症状が出てる人は、本当に気をつけてほしいと思います。
若気の至りだったと思ってます。
そして、脱ステロイドによるリバウンドを武勇伝だとは全く思いません。ステロイドを抜いて、リバウンドが終わったあとにも、リバウンドの比にならない悪化を経験しているからです。(実際は感染症の場合もあった)
アトピー治療記vol.2ー希望が見えなくなった…土佐清水病院編ー
https://ameblo.jp/x-artoflife-x/entry-12434182613.html
ステロイド剤を塗り続けると社会復帰が困難に!
現在、「ステロイド剤は安全な薬」というキャンペーンが大手メディアで繰り広げられていますので、ステロイド剤を使い続けるとどうなるのかについては、情報が隠蔽されています。
しかし、ROSAさんの体験談を読むと、どうなるのかが分かります。
土佐清水病院には、社会復帰が出来ずに何度も入退院を繰り返す人たちが最終的に職員として働いていました。表現が適切ではないのは十分承知ですが…青紫の皮膚に死んだような目の人たちが下を向いて体を掻きながら背中を丸めて座っているのを何度も見て…、しかも入院をするたびにそういう人たちが増えている…。
本当に活性酸素の除去でアトピーが改善する場合、何度も入退院を繰り返す必要はありません。
それでは、なぜ、土佐清水病院に入院をする人は、何度も入退院を繰り返すのでしょうか?
それは、入院で良くなるのは、ステロイド剤の吸収率を高めているからです。
薬を塗る前に、汗をかかせたり、塗った後に、包帯を巻いたりしているのは、土佐清水病院だけではないでしょうか?
吸収率が高いため、すぐに皮膚は改善しますが、退院してからしばらくすると、強烈なリバウンドがやってきますので、かなり皮膚の状態が悪化します。
同時に、壮絶な痒みと戦わなくてはいけません。
生き地獄を味わうことになりますので、その辛さから逃れるために、再度、入院をするのです。
しかし、原因療法ではないため、何度入院をしても、悪化する一方です。
もちろん、ぼろぼろの皮膚で、いつも皮膚を掻きむしっていれば、仕事どころではありません。
そして、どの会社も雇ってくれる所はありません。
つまり、ステロイド剤を塗り続けると、土佐清水病院で入院を繰り返していた人達のように、社会復帰ができなくなり、(表現が適切ではありませんが)廃人になってしまうのです。
ROSAさん、本当に貴重な体験談をブログで公開して下さって、ありがとうございます。
「脱ステロイド」が危険な理由
体験談の最後に書いてありますが、素人判断の脱ステロイドは本当に危険です。
その理由は、ほとんどの場合は、悪化する一方だからです。
私は20代の時、アトピー性皮膚炎が悪化して、寝たきりになった事があります。
少しでも身体を動かすと、皮膚に痛みが走るので、動くことができないのです。
一日中、部屋に閉じこもって寝ていました。
親と同居していましたので、寝たきりでも生活ができましたが、一人暮らしをしていたら、生活ができなくなったかもしれません。
そして、問題点は「寝ていてもアトピーが改善しない事」です。
さらに、寝たきりになると免疫力も下がり、感染症になる可能性も高まります。
私の場合、親の協力があり、転地療法ができたお陰で、寝たきりから脱出することができましたが、それは薬を使っていなかったからです。
もし、薬を使っていた場合、転地先でリバウンドがでてしまい、転地療法も効果がなく、逆に悪化していたと思います。
「脱ステロイド」は自己流で行うのは本当に危険です。
ステロイド剤を塗るのを辞めても、ステロイド剤を塗る前の悪化した皮膚の状態に戻るだけです。
脱ステロイドを行っても、綺麗な皮膚に戻る訳ではありません。
そのため、「脱ステロイド」を行う場合は、専門家の指導の元で行って下さいね。
また、私も9月1日にカウンセリングを再開しますので、周りにアトピーの専門家がいない方は、是非、ご利用なさって下さい。
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