なぜ甘い物を食べると痒くなるの?

なぜ甘い物を食べると痒くなるの?

こんにちは。
アトピー研究家の齋藤です。

アトピーの症状がでている方は、お菓子などの「甘い物」を食べると痒くなると思います。
それでは、なぜ痒くなるのでしょうか?

このページでは「なぜ甘い物を食べると痒くなるの?」という質問にお答えしていきます。

痒くなるタイミングとその強さについて

糖質など甘い物を食べると、痒くなる場合が多いです。
また、甘いものを食べると血糖値が上がります。

それでは「痒みと血糖値」はどのような関係があるのでしょうか?

まず、糖質を小腸が吸収すると、糖質が血液に入りますので、血糖値が上がります。
そして、血糖値が一定値以上に上がり、高血糖になった場合は、膵臓からインスリンが分泌されて、血糖値が下がっていきます。

それでは、血糖値が一定値以上に上がると痒くなるのでしょうか?

一般的には、血糖値が上がると痒くなると言われています。
しかし、これは正しくありません。

下記の記事でお伝えした通り、高血糖の時に痒くなる訳ではないからです。
血糖値が高い時に痒くなるの?

それでは、どのような時に痒くなるのでしょうか?
それは、血糖値が下がっている「低血糖」の時なのです。

意外に思う方も多いと思いますが、私が血糖値の測定器を購入し、何度も検証を繰り返していますので、間違いありません。

また、痒みの強さに関しては、血糖値が上がるスピードが早いものほど強くなります。
例えば、砂糖とブドウ糖果糖液糖を比較すると、ブドウ糖果糖液糖の方が痒みが強くなります。

砂糖の場合は、果糖1分子とブドウ糖1分子が結合していますので、吸収する前に、その結合を分解しないといけません。
しかし、ブドウ糖果糖液糖は、体内に入る前からブドウ糖と果糖が分解されていますので、そのままの状態で小腸から吸収されます。

そのため、ブドウ糖果糖液糖は砂糖よりも体内への吸収スピードが非常に早いため、血糖値が上がるスピードは吸収スピードに比例して非常に早くなるのです。

もちろん、白米を食べた場合でも、血糖値が上がり、インスリンが分泌されますが、白米の場合は、痒くならない場合も多いです。
その理由は、血糖値が上がるスピードが砂糖と比べると遅いからです。

白米は、約8割がデンプンでできています。
そして、そのデンプンはブドウ糖が鎖状に繋がってできています。

デンプンを吸収するためには、鎖状に繋がったデンプンを分解しないといけません。
デンプンの分解に時間がかかるため、体内への吸収スピードも、砂糖と比べると、血糖値が上がるスピードも遅いのです。

ちなみに、野菜にも糖質が含まれていますので、野菜を食べても血糖値が上がります。
しかし、糖質が多い野菜を食べても痒くなる方がほとんどいないのは、砂糖と比較すれば、血糖値が上がるスピードが非常に遅いからなのです。

ただ、痒くなる原因は血糖値のスピードだけではありません。
消化に負担がかかるものを食べても痒くなります。

GI値(血糖値が上がるスピード)が低いものを食べることを勧めているアトピー関係の本やホームページも多いですが、GI値が低くても、痒くなる食べ物はたくさんあります。
そして、痒くなる食べ物を勧めている本やホームページも多いのが現状ですので、情報を鵜呑みにしないように、注意しながら読むことが大切です。

GI値

なぜ、甘いものを食べると痒くなるの?

上記で甘いものを食べると痒くなるタイミングは、血糖値が高い時ではなく、血糖値が低い時に痒くなる事をお伝えしました。

甘いものを食べると血糖値が上がります。
しかし、血糖値が上がっている時には痒くならずに、血糖値が下がってから痒くなるのです。

その理由は、インスリンが分泌される事が痒みの原因ではないからです。

甘いものを摂取すると、血糖値が上がりますが、血糖値が一定のレベルより高くなると、膵臓はインスリンを分泌して、血糖値を下げようとします。
その結果、血糖値はどんどんと下がっていきます。

しかし、血糖値は高すぎても低すぎても、身体にとっては危険なため、血糖値が下がりすぎて、低血糖になると、今度は血糖値を上げようとします。

この時に、血糖値を上げる作用がある「副腎皮質ホルモン」のコルチゾールが使われます。
そして、そのコルチゾールを使って血糖値を上げようとしている時に痒くなるのです。

その理由は「コルチゾール」の作用は、血糖値を上げる作用だけではないからです。
炎症や痒みを抑える「抗炎症作用」もあるのです。

甘いものを食べる前に痒くなかったのは「コルチゾール」の抗炎症作用によって、痒みが抑えられていたからです。
しかし、痒みを抑えていたコルチゾールが血糖値を上げるために使われてしまうと、痒みを抑えることができなくなります。

その結果、痒みがどんどんと強くなってくるのです。
これが甘いものを食べると痒くなる理由になります。

なぜ血糖値が急上昇すると痒くなるの?

甘いものを食べると痒くなる事は確かですが、ほんの少しだけ食べただけでは、痒くならない事も多いです。
また、砂糖と白米はほとんどが糖質でできていますが、砂糖を食べて痒くなる場合でも、白米の場合は痒くならない場合が多いです。

それでは、なぜ、白米は痒くならないのに、砂糖は痒くなるのでしょうか?

その理由は、血糖値の上昇スピードと関係があります。
血糖値の上昇スピードが早ければ早いほど、痒くなる確率が高まり、痒みの強さも強くなります。

同じように血糖値が上昇する事は変わらないのに、なぜ、血糖値の上昇スピードが早いと、痒みが強くなるのでしょうか?

その理由は「インスリンの分泌量」と関係があります。

インスリンは血糖値が一定値以上に上昇して「高血糖」になると分泌されます。
この時、ゆっくりと血糖値が上がっていけば、インスリンもゆっくりと分泌されます。

ゆっくりと分泌されるという事は、短時間に大量のインスリンが分泌されないという事です。
少しずつインスリンが分泌されることによって、血糖値が下がりすぎることはありません。

白米を食べると血糖値は上昇してインスリンが分泌されますが、痒くならない場合が多いのは、血糖値が下がりすぎないからです。

しかし、砂糖などを大量に含む甘いものを食べた場合は、血糖値が急上昇します。
血糖値が短時間で一気に上がった場合は、短時間で一気に血糖値を下げないといけません。

短時間で血糖値を下げようとした場合、大量にインスリンを分泌する必要があります。
自動車で急加速をすると、ガソリンを大量に消費するのと同じです。

そして、大量にインスリンを分泌すると、血糖値が下がりすぎて「低血糖」になってしまいます。
そのため、今度は逆に、血糖値を上げる必要がでてきます。

その時に、痒みを抑えるホルモンでもある「副腎皮質ホルモン」のコルチゾールが血糖値を上げる作用に使われます。
その結果、コルチゾールが減少し、痒みを抑えることができなくなるのです。

これが血糖値が急上昇すると痒くなる理由です。

まとめ

私は以前、甘い物を食べると痒くなる原因は「皮膚の糖化が原因ではないか?」と考えていた時期がありました。

しかし、研究と検証を繰り返した結果、下記の記事でお伝えした通り、皮膚の糖化は関係がない事が分かりました。
皮膚の糖化が痒みの原因なの?

また、血糖値が上がる事が痒みの原因ではないかと考えていた時もあり、血糖値の測定器を購入して、血糖値の変動も測定しましたが、血糖値が上がっている高血糖の時に痒くなることはなく、血糖値が下がっている時に痒くなるという意外な結果が出ました。

甘いものを食べると血糖値が上がるのに、なぜ、血糖値が下がっている時に痒くなるのか、その時は不思議でしたが、この記事でお伝えした通り、血糖値が下がりすぎて「低血糖」になった時に、血糖値を上げようとして痒くなっていたのです。

ちなみに、甘い物を食べる事で痒くなるのは、アトピーの症状がでている時だけです。
アトピーが完治すれば、甘い物を食べても痒くなることはありません。

食事制限の場合、食事制限を辞めて甘いものを食べはじめると、またアトピーの症状が復活する事が多いです。
そのため、「一生、甘い物が食べられないのでは?」と不安に思っている方も多いかもしれませんが、アトピーの根本的な原因を排除して、アトピーが完治すれば、甘い物を食べても痒くならない身体になります。

ちなみに、アトピーの症状が強くでている時でも、甘いものを食べても痒くならない方法は、すでに、アトピーの研究中に発見する事ができました。

お菓子やケーキ、ドーナツなど、甘いものを毎日食べながらでも、アトピーを完治させる事は可能です。

詳しくは、下記の記事を読んでみてくださいね。
【原因療法】スイーツを毎日食べながらアトピーを完治する方法

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