こんにちは。
アトピー研究家の齋藤です。
「汗」が原因で痒くなる方は多いと思います。
それでは、汗による痒みを防ぐ事は可能なのでしょうか?
このページでは「汗による痒みを防ぐ方法」についてお伝えします。
「汗の成分」について
汗に含まれる成分が原因で痒くなるため、汗をかかないように指導されているお医者様も多いです。
それでは、汗は何でできているのでしょうか?
「KAO」のホームページから引用します。
エクリン腺から出る汗の99%は水分で、それ以外の成分は塩分がほとんどです。
汗をなめると塩味がし、たくさん汗をかいたあと、服に白い跡が残るのはそのためです。
その他にも、カリウム、マグネシウム、亜鉛、鉄、重炭酸イオンなどのミネラルや電解質、さらに乳酸、尿素などの老廃物も、ほんのわずかですが含まれています。よい汗・悪い汗…汗腺の働きがニオイを左右する!?
https://www.kao.co.jp/8×4/lab/article03/
この記事から分かる通り、汗の成分は99%が水分で、残りの1%が塩分になります。
また、ミネラルや老廃物なども少し含まれています。
ただし、体質などの個人差はあると思います。
また、その日の体調や食事によっても、塩分の割合は変わると思います。
食事で「汗による痒み」を防ぐ方法
一般的には汗の成分は99%が水分で、残りの1%は塩分がメインになります。
水分は痒みの原因になりません。
そのため、汗の痒み対策は汗のメインの成分である「塩分」を減らすことになります。
汗は血液から作られますので、血液中の塩分を減らすことで、汗に含まれる塩分を激減させる事ができます。
それでは、血液中の塩分を減らすためには、具体的に何をすればいいのでしょうか?
日本では「減塩」が推奨されていますので、ほとんどの方は「減塩」の食事をする事を思い浮かべると思います。
しかし、実際の所、塩の摂取量を減らした程度では、体内の塩分量が減ることはあまりありません。
その理由は、体内の塩分量は常に調節されているからです。
塩分の摂取量が減ると、腎臓で再吸収される塩分量が増えるのです。
それでは、減塩以外で血液中の塩分を減らすには、どうすればいいのでしょうか?
それは、「カリウム」を多く含む食事をすることです。
「カリウム」には、体内の塩分を排泄する作用があるからです。
カリウムが多い食材で、一年中、食べる事ができるものは「ジャガイモ」になります。
また、果物にも多く含まれていますが、お勧めは「リンゴ」です。
私は汗かきの体質に変わりましたので、運動をすることでかなり汗をかくようになりました。
そのため、黒いポロシャツなどを着ていると、汗をかいた所が白くなることが頻繁にありました。
もちろん、白くなる理由は、汗の塩分によるものです。
しかし、カリウムを積極的に摂るようになってからは、汗をかいても、ポロシャツに白い汗の跡が付くことがなくなり、汗もべたつかなくなったのです。
汗をかくと痒くなる方は、「カリウム」を多く含む食事を摂ることで、汗の中に含まれる塩分を減らす事ができますので、「塩分による痒み」を防ぐ事が可能です。
ちなみに、カリウムのサプリメントを摂る方法もありますが、私が試してみたところ、過剰摂取になり、よく下痢の症状がでました。
また、サプリメントの摂取量の調整も非常に難しいため、カリウムは食事で摂ることがお勧めです。
芋類と果物にたくさん含まれていますので、積極的に摂る品目に加えてみて下さい。
食事でカリウムを摂る場合は、過剰摂取の心配をする必要はほとんどありません。
根本的に「汗による痒み」を防ぐ方法
汗をかくと痒くなるから、汗をかかないようにアドバイスをされている方もいるのですが、私の場合は、皮膚の症状が悪化している場合でも、汗をたくさんかいても、それほど痒くなることはありません。
私が汗を一番よくかくのは「夏」の季節です。
自宅にいる時は、部屋の中が暑くても、エアコンをつけない時も多いからです。
また、私は3年半、フィールサイクルというスピンバイクジムに入会し、600回以上のレッスンを受けました。
特に、強度の高いレッスンを受けると、大量に汗をかきます。
また、ジムでシャワーを浴びずに、汗を拭いただけで帰宅することもありました。
しかし、それでも、汗によって痒くなる事はほとんどなかったのです。
それでは、なぜ、私の場合は、汗をかいても痒くならないのでしょうか?
塩分による痒みは、「カリウム」を多く含む食事をすることで、痒みを防ぐ事ができます。
しかし、汗による痒みは「塩分」だけが原因とは限りません。
汗には「塩分以外のミネラル、電解質、老廃物」も含まれています。
「カリウム」を摂っても痒くなる方は、汗に含まれる「塩分以外のミネラル、電解質、老廃物」が原因の可能性があります。
それでは、「塩分以外のミネラル、電解質、老廃物」による痒みを防ぐためには、どうすればいいのでしょうか?
再度、「KAO」のホームページから引用します。
汗腺のろ過機能がうまく働いている場合の汗は「よい汗」、うまく働かなかった場合の汗は「悪い汗」といわれます。
よい汗の特徴は、成分の濃度が薄くて水に限りなく近く、皮膚面で蒸発しやすい性質があります。
逆に悪い汗はその濃度が高く、ねばねばしており、蒸発しにくいため、体温を調節するうえで効率が悪くなります。
また、余分な成分を含んでいるため、いやなニオイが発生しやすいのです。
さらに体内からミネラルが多く出ていくので、慢性疲労や熱中症の原因にもなります。
汗腺のろ過機能は、汗をかけばかくほど高まるという特性があります。
運動をよくしている人の汗は、そうでない人より薄いことが知られています。
過度に汗をかくことを避けるのではなく、適度に汗をかいて汗腺を鍛えることが、「よい汗」をかく秘訣です。汗腺のろ過機能
https://www.kao.co.jp/8×4/lab/article03/
この記事から分かる通り、汗腺のろ過機能がうまく働いている場合の汗は、水に限りなく近く、皮膚面で蒸発しやすい汗になります。
逆に、汗腺のろ過機能がうまく働いていない場合は、ミネラル、電解質、老廃物の濃度が高く、ねばねばしていて、蒸発しにくい汗になります。
そして、汗腺のろ過機能がうまく働いていると「痒くならない汗」になります。
逆に、汗腺のろ過機能がうまく働いていないと「痒くなる汗」になります。
つまり、「痒くなる汗」と「痒くならない汗」の違いは、汗腺のろ過機能の違いなのです。
それでは、汗腺のろ過機能を高めるには、どうすればいいのでしょうか?
それは、運動をして、汗をたくさんかくことです。
筋トレをして筋肉を鍛えるのと同じで、汗をたくさんかくと、汗腺が鍛えられます。
その結果、汗腺のろ過機能が高まるため、汗に水以外の成分が含まれにくくなります。
その結果、「痒くならない汗」をかくことができるようになるのです。
そして、私が汗をかいても痒くならなかったのは、たくさん汗をかいているからだったのです。
まとめ
汗をほとんどかかない生活を送っていると、汗腺の機能が衰えていきます。
汗腺に限りませんが、使わない機能は、どんどんと退化していくのです。
汗腺の機能が衰えていくと、汗をしっかりとろ過する事ができなくなります。
すると、汗の中に含まれるミネラルや老廃物の濃度が高くなります。
その結果、「痒くなる汗」をかくようになるのです。
逆に、運動をして汗をよくかくと、汗腺のろ過機能が高まります。
すると、汗の不純物が減るため、水に限りなく近い汗をかくことができるようになります。
そのため、汗をかいても痒くならなくなるのです。
汗をかくと痒くなる方は、運動をしていない方が多いと思います。
そのため、痒くならない汗をかく方法は、運動をして、しっかりと汗をかくことです。
汗をかけばかくほど、痒くならない汗をかくことができるようになります。
運動をすると、汗で痒くなるから、運動をしない方がいいというアドバイスは、汗をかいて痒くなる方には、説得力があります。
しかし、その場しのぎの一時的なものに過ぎません。
汗をかかない生活を送れば、どんどんと汗腺の機能が低下していきます。
そして、汗をかくとますます痒くなるという悪循環に陥ってしまうのです。
そのため、汗をかいても痒くならない身体になりたいと思っている方は、運動をして汗をたくさんかいた方がいいのです。
まとめると、汗をかくと痒くなる原因は「運動をして汗をかいていない事」が原因です。
そのため、たくさん汗をかくことによって「汗による痒み」を予防する事ができるのです。
ちなみに、汗をかきにくい体質の方もいると思います。
実は、私もそうでした。
しかし、私は運動を3年間続けることで、汗をかきやすい体質に変わりました。
そのため、運動で汗腺が鍛えられることは間違いありません。
ただし、汗をかきにくい体質の場合は、そもそも汗の量が少ないので、汗による痒みも少ないと思います。
そのため、無理に汗かきの体質になる必要はありません。
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