アトピーは合成シャンプーや合成洗剤が原因?

アトピーは合成シャンプーや合成洗剤が原因?

こんにちは。
アトピー研究家の齋藤です。

アトピーは毒素が体内に溜まっているため発病すると言う説があります。
その毒素の例には「合成シャンプーや合成洗剤」が含まれている事が多いです。

それでは、「合成シャンプーや合成洗剤」はアトピーの原因なのでしょうか?

このページでは「アトピーは合成シャンプーや合成洗剤が原因?」という質問にお答えしていきます。

合成シャンプーや合成洗剤が良くない理由

合成シャンプーや合成洗剤を使うと、痒くなったりして、アトピーの症状が悪化する方は多いです。
それでは、なぜ、合成シャンプーや合成洗剤を使うと、アトピーの症状が悪化するのでしょうか?

その原因は「合成界面活性剤」が使われているからです。

界面活性剤は、天然のものと石油でできているものがあります。
そして、水と油など、混ざらないものを混ざり合う機能があります。

「合成界面活性剤」は、石油でできていますが、「天然の界面活性剤」との違いは、作用が強力であることです。
そのため、皮膚に使うと、皮脂を強力に落としてしまうのです。

皮脂を落としてしまうと、皮膚が乾燥しやすくなります。
そして、細菌やウィルスなどが侵入しやすくなります。

細菌やウィルスが侵入しやすい状態になると、免疫機能が高まりますので、アトピーの症状がでている部分は痒くなります。

皮膚の乾燥に加え、痒みがでやすくなるため、皮膚の状態は悪化してしまうのです。

合成シャンプー

合成シャンプーの経皮吸収について

合成シャンプーは頭皮から界面活性剤が経皮吸収されるという説もあります。
女性が出産する時に、羊水からシャンプーの匂いがしたという話もあるほどです。

しかし、界面活性剤に「匂い」はないはずですし、本当にシャンプーの匂いがしたという場合、出産に関わる仕事をしている方々から、たくさんの報告があるはずですが、羊水からシャンプーの匂いをかいだ方は誰もいないのです。

そのため、界面活性剤の恐怖を煽るために作られた「作り話」の可能性が高いです。

また、界面活性剤が経皮吸収されているというデータもないため、現段階では、あくまでも「推測」にしか過ぎません。

ちなみに、私は界面活性剤は経皮吸収されていないと考えています。
その理由は、界面活性剤を使うと、皮脂がたくさん分泌されるからです。

シャンプーを毎日使っていると分かりませんが、シャンプーを使わなかった日に頭皮や髪の毛を触ると、皮脂がたくさん分泌されていることが分かると思います。
シャンプーで皮脂を取り除くと、失った皮脂を補うために、頭皮は皮脂の分泌量を増やしているのです。

逆に、シャンプーを使うのを辞めると、皮脂の分泌量は少しずつ減っていきます。
これは「湯シャン」の体験談がネット上にはたくさんありますので、それを読むと分かります。

界面活性剤を使うと、皮脂がなくなるようなイメージがありますが、実際の所は、皮脂が減ると今まで以上に皮脂を分泌するようになります。

そして、頭皮もフケがでる事から分かるように、新陳代謝をしています。

シャンプーを使う事で頭皮にダメージが加えられている場合、今後のダメージに備えて、頭皮は今まで以上に丈夫な皮膚を作るようになります。

そのため、界面活性剤が皮脂を溶かしたり、頭皮にダメージを与えたとしても、頭皮は今まで以上に皮脂を分泌するようになり、皮膚も丈夫になりますので、界面活性剤が皮膚を通り抜けることはできないはずなのです。

界面活性剤が経皮吸収されるという説は、界面活性剤を使うと、皮脂がなくなるため、「皮脂のバリアがなくなった皮膚は界面活性剤が通り抜ける事ができるはず」という推測によるものです。

しかし、皮脂が減ると、逆に皮脂の分泌量が増えますので、界面活性剤が経皮吸収されるという説は間違っている可能性も高いのです。

合成シャンプーや合成洗剤はアトピーの原因?

「合成シャンプー」や「合成洗剤」がアトピーの原因という説があります。

これは、界面活性剤が皮膚に悪影響を与えているという事以外にも、もう1つ、別の理由があります。

合成シャンプーも合成洗剤も、1960年代から急速に普及しています。
そして、アトピーの患者数が増え始めたのは、1965年からになります。

このデータから分かるように、アトピーの患者数が増え始めた時期と合成シャンプーや合成洗剤の普及の時期はほぼ一致するのです。

この理論で合成シャンプーや合成洗剤がアトピーの原因と主張している方は多いです。
しかし、この理論には盲点があるのです。

それは、合成シャンプーや合成洗剤の普及のスピードとアトピーの患者数の増加のスピードが一致していない事です。

合成シャンプーや合成洗剤は1970年代になると、ほとんどの家庭で使われていましたが、1970年代のアトピーの患者数はかなり少なかったのです。
私は1970年生まれですが、小学校も中学校も高校でも、アトピーが発症しているのは、学年で私1人だけでした。

また、1970年代は、アトピーの人に出会うこともありませんでした。
1970年代は、アトピーの発症率は1%以下なのです。

そして、アトピーの発症率が本格的に増え始めたのは、1990年代からになります。
合成シャンプーや合成洗剤の普及が始まってから、30年も経過してからなのです。

もし、合成洗剤や合成シャンプーの普及がアトピーの原因になる場合、1970年代から、アトピーの発症率は激増していたはずです。

この点を見逃している方が多いのですが、しっかりとデータを検証すると、合成シャンプーや合成洗剤の普及とアトピーの患者数の増加に因果関係がないことが分かります。

これが、合成シャンプーや合成洗剤がアトピーの原因ではない1つ目の理由になります。

そして、2つ目の理由は、合成シャンプーや合成洗剤がアトピーの原因になる場合、アトピーの症状がでたことがない方でも、使用するとアトピーの症状が発症することになりますが、そのような事がないからです。

もし、アトピーではない人が合成シャンプーや合成洗剤を使用することで、アトピーの症状が発症する場合は、全世界で大問題になるはずです。

しかし、実際にはそのようなデータは1つもありません。

そして、3つ目の理由は、タイやフィリピンでは、合成シャンプーや合成洗剤をほとんどの人が使っていますが、アトピーの人はほとんどいないことです。

もし、合成シャンプーや合成洗剤がアトピーの原因になる場合、タイやフィリピンでも、アトピーの発症率は日本と同じ程度になるはずです。

しかし、普及から40年以上経っても、アトピーの患者数はほとんど増えていないのです。
この3つの理由から、合成シャンプーや合成洗剤がアトピーの原因ではないと言えます。

つまり、合成シャンプーや合成洗剤に含まれている「合成界面活性剤」は、アトピーの原因ではないのです。

まとめ

私はアトピーの症状がでやすい体質であることが分かっていますので、健康には人一倍、気をつけて生活をしています。

そのため、合成シャンプーや合成洗剤は、15年以上、使っていません。
しかし、それでも、私が45歳の時に、15年ぶりにアトピーの症状が再発したのです。

私の個人的な体験から考えても、合成シャンプーや合成洗剤は、アトピーの原因ではないと断言できます。

ただ、合成シャンプーや合成洗剤がアトピーの原因にはなりませんが、アトピーの症状が発症している場合は、できる限り、使わない方が無難です。

健康な人が使っても、問題はありませんが、アトピーが発症している方が使うと、皮膚が薄くて脆くなっているため、痒みの原因となり、アトピーの症状が悪化する可能性が高いからです。

そのため、アトピーの症状がでている時は、できる限り、石油由来の洗剤やシャンプーではなく、天然の界面活性剤を使用している商品を利用するようにしましょう。

ちなみに、私はエコベールという洗剤を使っていますので、良かったら、参考にしてみて下さいね。

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