こんにちは。
アトピー研究家の齋藤です。
インターネットで検索をしてみると「○○のサプリメントを飲むと、アトピーが改善した」という体験談がいくつか見つかりますよね。
それでは、サプリメントを飲んだ方が早く治るのでしょうか?
このページでは「サプリメントを飲んだ方がいいの?」という質問にお答えしていきます。
栄養素について
食事療法をすると、アトピーが改善する事が多いため、アトピーは「食事が原因」という説があります。
最近では「新型栄養失調」という言葉が使われていますが、「しっかりと食事ができていても、栄養素が不足している事が原因」という説もあります。
しかし、食事や栄養素が原因の場合、栄養失調のアフリカ人はアトピーになるはずですが、誰もアトピーになっていません。
日本でも戦中や戦後では、食べるものがないほど、栄養失調の方がほとんどでしたが、誰もアトピーになりませんでした。
また、プロテインを飲むと、アトピーが改善する事があるため、「アトピーはタンパク質不足が原因」という説もあります。
しかし、プロテインに関しても、一時的にアトピーの状況が改善する事はありますが、しばらくすると元の状態に戻ってしまう場合が多いです。
詳しくは下記の記事に書いていますので、読んでみて下さいね。
プロテインを飲むとアトピーが改善する理由
アトピーはタンパク質不足が原因なの?
食事療法をしたり、サプリメントを飲んだりすると、一時的にアトピーを改善する効果が現れる場合があります。
しかし、食事療法やサプリメントの摂取を長期的に続けても、完治するとは限りません。
食事療法やサプリメントを飲むことで、症状が治まっていたとしても、お菓子などの甘いものを食べはじめると、また、痒みが復活する方が多いからです。
つまり、あくまでも症状を抑えているだけで、アトピーそのものは完治しない場合が多いのです。
その理由は、アトピーの根本的な原因は「食事」「栄養不足」「タンパク質不足」ではないからです。
サプリメントの問題点
サプリメントによっては、飲むと痒くなるものもあります。
私の場合、あるメーカーのサプリメントを飲むと、ほとんどの場合は痒くなります。
はじめは「アトピーの方が飲むと、痒くなる栄養素があるのかな?」と思っていたのですが、本格的にサプリメントの研究を始めたところ、そうではない事が分かったのです。
サプリメントを飲むと痒くなる理由は、ほとんどの場合は栄養素が原因ではありません。
添加物
1つ目の原因は、サプリメントには「添加物」がたくさん含まれているからです。
食品添加物がたくさん入っているお弁当やお惣菜を食べると痒くなる時がありますが、それと同じ理由で痒くなるのです。
原材料
2つ目の原因は、痒くなる「原材料」が含まれている場合もあります。
特定の食べ物を食べると痒くなる場合は、その原材料が含まれているサプリメントを摂ると、痒くなる場合が多いです。
ただ、私がいろいろなサプリメントを摂取して、痒くなる添加物や原材料を研究した結果では、ラベルに書いてある「原材料」だけを見ても、痒くなるかどうかは、分からないという事でした。
ほぼ同じ原材料や添加物でも、痒くなるサプリメントもあれば、痒くならないサプリメントがあるからです。
それでは、痒くなりそうな原材料が入っていなくても、痒くなるのは、何が原因なのでしょうか?
サプリメントに入っているものは「原材料」を見ると、ある程度は分かります。
しかし、それ以外にも、痒くなる原因があるのです。
加工法
3つ目の原因は「加工法」です。
例えば、原材料が「卵」の場合、加工すると「ゆで卵」「半熟」「目玉焼き」「スクランブルエッグ」などに変わります。
これと同じで、同じ栄養素のサプリメントでも、商品やメーカーによって、「加工法」はそれぞれ違います。
そのため、ほぼ同じ原材料や添加物を使っていても、痒みがでるサプリメントもあれば、痒みがでないサプリメントもあるのです。
健康な方がサプリメントを飲む場合は、加工法についてはそれほど気にする必要がありません。
加工法が違っていたとしても、しっかりと消化できるからです。
しかし、アトピーの症状がある方がサプリメントを飲む場合、気をつけないといけません。
消化器官が弱っているため、「加工法」が原因で、痒みに繋がる場合があるからです。
ちなみに、サプリメント関係の書籍もたくさん読みましたが、下記の本のように、サプリメントは危険と主張されている書籍は何冊もあります。
サプリメントの正体
※https://www.amazon.co.jp/dp/4492223339
そのため、私もサプリメントを飲むことには、どちらかというと否定的でした。
また、サプリメントというのは、栄養補助食品ですので、基本的には、長期間継続して飲むものです。
そのため、1年単位で考えると、費用も結構かかります。
サプリメントに明確な効果がないのなら、アトピーを改善するために「サプリメントは飲まなくてもいいのでは?」というのが私の考え方でした。
サプリメントを飲んだ方が早く治るの?
私がこのブログを書き始めた時は、アトピーの根本的な原因は解明できていましたが、サプリメントを使用した方が早く治るのかに関しては、分かりませんでした。
しかし、サプリメントの検証を繰り返していた時の事です。
ほとんどのサプリメントは、飲んでも飲まなくてもアトピーの症状は変わりませんでした。
しかし、ある時、特定のサプリメントを飲んでいない場合は、悪化した皮膚の症状がなかなか改善しない事に気がついたのです。
私の場合、サプリメントを飲みながら、原因療法を行うと、1ヶ月以内に皮膚の症状が改善していきます。
しかし、特定のサプリメントを飲まずに、原因療法を行った時は、2ヶ月経過しても、皮膚の症状にあまり変化が見られなかったのです。
そこで、初めて、飲んだ方が早く治るサプリメントがある事が分かったのです。
皮膚の状態が2倍以上のスピードで改善したからです。
そのため、私のようにサプリメントに詳しいアトピーの専門家の方から指導を受けながら、サプリメントを飲む場合は、アトピーの症状が早く回復します。
ただ、アトピーは栄養不足が根本的な原因ではないため、いくら栄養学に詳しい専門家の方でも、アトピーに詳しくない方の場合は、サプリメントの指導を受けても早く回復するとは限りません。
まとめ
アトピーは皮膚だけに症状がでているのではありません。
アトピーに付随する症状として、消化能力や内蔵機能も低下している場合がほとんどです。
そのため、衰えている消化能力や内蔵機能を補うために、サプリメントで「補助」をした方が、早く皮膚の状態が回復する可能性があります。
また、年齢が35歳を過ぎると、アトピーの症状の有無を問わず、少しずつ、消化能力や内蔵機能などが衰えていきます。
そのため、35歳以降に関しては、専門家の指導の下でサプリメントを飲んだ方が、早く回復する可能性が非常に高いです。
ただし、サプリメントを飲む場合には、いくつか注意点があります。
注意点の1つ目は、飲むと痒くなるサプリメントがある事です。
もう1つは、サプリメントが消化器官などの負担になる可能性があるため、症状によっては、飲まない方がいい場合がある事です。
例えば、アトピーの方にプロテインを勧めている方は多いですが、私はプロテインの多くは、弱った消化器官にとっては、かなり負担になると考えています。
消化器官に負担がかかれば、回復にブレーキがかかる可能性が高いです。
健康な人がサプリメントを飲む場合と、アトピーの症状がある方がサプリメントを飲む場合では、飲んだ方がいいサプリメントや摂取量が違うのです。
サプリメントは「薬」ではありません。
サプリメントの情報は「健康な方」が飲む事を想定して書かれていますので、アトピーの症状がある場合は、当てはまらない事が多いですので、その点には注意してくださいね。
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