ステロイド剤が効かなくなっていく3つの理由

ステロイド剤が効かなくなっていく3つの理由

こんにちは。
アトピー研究家の齋藤です。

ステロイド剤を始めて使うと、すぐに痒みが消えて、皮膚も綺麗になりますよね。
しかし、使い続けると、効果がなくなっていく場合がほとんどです。

ステロイド剤の効果がなくなっていく本当の理由は、ほとんど知られていません。
このページでは「ステロイド剤が効かなくなっていく3つの理由」についてお答えしていきます。

ステロイド剤が効かなくなっていく3つの理由

ステロイド剤を始めて使うと、本当に効果がすぐにでてきます。
かなり皮膚の状態が悪化していたとしても、ステロイド剤を塗れば、翌日にはかなり綺麗になる場合がほとんどです。

私が一番状態が悪化していた22歳の頃、ステロイド剤を使いましたが、魔法のように、次の日には症状がひいていきました。
しかし、3日後には効果が薄れていき、塗っても同じような効果はでなくなりました。

このような経験をしているのは、私だけではありません。
ステロイド剤を塗った事がある方は、ほとんどの方が同じような経験をされていると思います。

それでは、なぜ、効果がなくなっていくのでしょう?
大きく別けて、3つの理由があります。

ステロイド抵抗性

1つ目の理由は、アトピーの専門書を読んでもほとんど書いてありませんが、ステロイド剤に抵抗性(耐性)ができるからです。

インスリンの効きが悪くなる「インスリン抵抗性」は有名ですが、ステロイド剤にも「ステロイド抵抗性」があります。
ステロイド抵抗性とは、身体がステロイドに対して「耐性」を持ってしまい、身体の細胞がステロイド剤を受け付けなくなることです。

しかし、ステロイド剤に抵抗性ができる事は、ほとんど知られていません。
お医者さんから説明を受けた方もいないと思います。

しかし、アトピーと同じようにステロイド治療が中心の「喘息」の場合、ステロイドに抵抗性を獲得してしまう事は広く知られています。
インターネットで検索するだけで、たくさんの記事を読むことができますので、興味がある方は「ステロイド抵抗性 喘息」で検索してみて下さいね。

ステロイド剤が効かなくなって、苦しんでいる方がいるのは、アトピーの方だけではないのです。
検索して調べてみると分かりますが、約5~10%の喘息の方は、身体がステロイド抵抗性を獲得してしまい、ステロイド剤が効かなくなっているのです。

恐らく、アトピーも喘息と同じように、5~10%の方は、身体がステロイドに抵抗性を獲得してしまい、ステロイド剤を塗っても、効果がでなくなっている方がいるのではないかと思います。
しかし、アトピーの治療の場合、喘息と違い「ステロイド剤の抵抗性」に関しては、お医者さんも知らない場合が多いのが現状です。

お医者さんは「ステロイド剤は安全な薬」という教育を受けています。
そのため、使い続けると、ステロイド剤が効かなくなる可能性がある事をお医者さんが説明をすることはないのです。

ステロイド吸入

ステロイドホルモンの分泌量

2つ目の理由は、体内のステロイドホルモンの分泌量が減るからです。
「ステロイド剤」は、副腎で作られている「ステロイドホルモン」が持っている作用を薬にしたものです。

副腎は、常に一定量の「ステロイドホルモン」を作っている訳ではありません。
身体の状態に応じて、常に最適な量に「調整」をしています。

そのため、体外からステロイド剤が入ってくると、副腎はステロイドホルモンの分泌量を減らします。
体外から入ってきているのに、副腎が通常通り、ステロイドホルモンを分泌すると、ステロイドホルモンが体内で過剰になるからです。

そして、毎日のように塗っていると、常にステロイドホルモンが過剰な状態になりますので、副腎はステロイドホルモンをほとんど分泌しなくなります。

筋肉を使わなければ、どんどんと筋肉が衰えていくように、ステロイド剤を塗れば塗るほど、副腎機能はどんどんと衰えていくのです。
そのため、ステロイド剤を最初に塗った時は効果があったとしても、塗れば塗るほど、副腎機能が低下していくため、効果がなくなっていくのです。

アトピーを悪化させる要因

3つ目の理由は「アトピーを悪化させる要因」が足を引っ張っているからです。

「アトピーを悪化させる要因」がなければ、ステロイド剤を塗ることで炎症を抑えていれば、現状維持はできるはずです。
しかし、効果がなくなったり、強いステロイド剤に移行していく方が多いのは、「アトピーを悪化させる要因」が足を引っ張っているからです。

ステロイド剤を塗ることで、アトピーの炎症を抑える事ができます。
しかし、アトピーを悪化させる要因が「炎症を悪化」させています。

つまり、ステロイド剤を塗ると、同時に正反対の事が2つ起きているのです。
同時に正反対の事が起きていたとしても、状態が拮抗していれば、悪化するという事はなく、現状維持が続くはずです。

しかし、アトピーを悪化させる要因の方が強ければ、ステロイド剤は効かなくなっていくのです。

まとめ

ステロイド剤を使い続けると、効果がなくなってくる理由は、上記でお伝えした通り、大きく別けて3つあります。
しかし、その一方で「ステロイド剤を使って治った!」という方も、中にはいらっしゃるかもしれません。

その理由は「アトピーを悪化させる要因」を知らず知らずのうちに、取り除くことができていたからです。
つまり、足を引っ張っていたものがなくなれば、ステロイド剤を塗っても、皮膚が綺麗になり、再発しない事もあるのです。

逆に、ステロイド剤に抵抗性ができてしまうと、ステロイド剤を塗っても、身体の細胞がステロイド剤を受け付けなくなりますので、全く効果がなくなります。

喘息の場合、5~10%の方がステロイド剤に抵抗性をもってしまい、ステロイド剤が効かなくなっています。
同じようにアトピーでも、ステロイド剤が効かなくなってしまった方も多いと思います。

ステロイド剤の抵抗性については、アトピーの専門書にも書いてありませんので、お医者さんや専門家に聞いても知らない方がほとんどです。
しかし、同じステロイド剤による治療で、喘息だけ抵抗性ができて、アトピーに抵抗性ができないという事はありえません。

ステロイド剤を使っていて効果がでなくなっている方は、ステロイド剤に抵抗性ができている可能性があります。
このような事はお医者さんも教えてくれませんので、ステロイド剤の使いすぎにはくれぐれも注意して下さいね。

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