こんにちは。
アトピー研究家の齋藤です。
アトピーが悪化するにつれて、睡眠の質が悪くなり、悩んでいらっしゃる方は多いと思います。
また、睡眠の改善方法をいろいろと試してみても、効果が表れなかった体験がある方も多いと思います。
それでは、眠りが浅い方でも、熟睡ができるようになるのでしょうか?
このページでは、私の体験談を交えながら「眠りが浅い方でも熟睡できるようになるの?」というご質問について、お答えしていきます。
睡眠の質が悪くなるとどうなるの?
私は疲れているにも関わらず、深い睡眠が取れなくて、悩んでいた期間があります。
睡眠の悩みは深刻で、睡眠の質が悪くなると、仕事をはじめとして、日常生活に大きな影響を及ぼすからです。
まず、疲れているにも関わらず、なかなか眠ることができなくなります。
起きる時間が決まっている場合は、睡眠時間が短くなります。
そして、浅い睡眠しか取れないと、長時間寝ても、疲れが取れなくなります。
その結果、大幅に体力が低下します。
それだけではありません。
頭がすっきりしない状態が続きますので、思考能力も大幅に低下します。
加えて、起きていなければいけない昼間にも睡魔が襲ってくるようになります。
そのため、仕事や勉強に集中することができなくなります。
つまり、仕事や勉強のパフォーマンスが大幅に低下するのです。
もちろん、アトピーの症状にも悪影響がでてきます。
例えば、炎症を抑えているホルモンの1つに、副腎皮質ホルモンのコルチゾールがあります。
しっかりと睡眠を取ることができなくなると、コルチゾールの分泌量が低下しますので、炎症を抑えることができなくなります。
また、皮膚の修復には成長ホルモンが必要ですが、成長ホルモンの分泌量も低下します。
すると、皮膚を修繕することができなくなりますので、アトピーの症状を改善する事が難しくなるのです。
睡眠の質が改善できる方法について
睡眠の質を何とかして改善するために、まず最初にした事は、睡眠関係の本を読みまくる事です。
アマゾンで「睡眠」と検索すると、魅力的なタイトルの本がたくさん表示されます。
読めば、睡眠の問題が一発で解決できそうな本ばかりです。
賢者の睡眠
眠れなくなるほど面白い 図解 睡眠の話
3時間の睡眠で8時間分のリフレッシュができる ハイパフォーマンス睡眠
「ブラジリアン式」最強の睡眠法
まんがでわかる! 元気が出る睡眠
上記の本以外にも、たくさんの本を読みましたが、最初に読んだ本は「スタンフォード式 最高の睡眠」です。
この本にはたくさんの睡眠の技術が書かれてあります。
中には実践する事が難しい内容もありますが、すぐにできる事から実践していきました。
しかし、残念ながら、いい結果がでる事はありませんでした。
どんな方法を実践しても、睡眠の質が上がることはなかったのです。
そのため、違う本を読んでは実践を繰り返していったのですが、やはり、睡眠の質が改善できません。
本の著者は自信たっぷりに「これで睡眠の質が改善できます」と書いているのですが、私には何の効果もなかったのです。
そのため、睡眠が改善した「体験談」をインターネットで調べてみました。
しかし、同じような事が書いてあるだけで、私には参考になりませんでした。
ちなみに、インターネットに書いてある睡眠の記事は、ほとんどが「体験談」ではありません。
睡眠に困っていないライターの方が、睡眠に関する記事を書いています。
睡眠の改善方法に関する記事はたくさんありますが、ほとんどが表面的や小手先のテクニックばかりでした。
私が実践したところ、食事、体操、運動、入浴、マッサージなどで効果がでるのは、よくて最初の数日だけでした。
つまり、根本的に睡眠問題を解決する方法は書いていないのです。
そのため、睡眠の質が悪い状態が数年間続きました。
それでは、なぜ私の場合、睡眠が改善できる「最高の方法」を実践しても、睡眠の質を改善することができなかったのでしょうか?
その理由は、睡眠が悪化している「根本的な原因」を取り除くことができなかったからです。
いくら「睡眠が改善できる方法」を実践したとしても、睡眠の質が悪化している「根本的な原因」が足を引っ張っているため、睡眠を改善することができなかったのです。
睡眠の質が悪化した根本的な原因について
書籍やインターネットを通して得た内容では、睡眠の質を改善する方法を見つけることができませんでした。
そのため、睡眠の質を改善する方法は、自分で見つけるしか方法は残されていません。
そして、睡眠の質を改善する方法は、睡眠が悪化する「根本的な原因」を取り除くことなのです。
それでは、睡眠が悪化するのは何が「根本的な原因」なのでしょうか?
睡眠の質が悪化しはじめた時まで遡ると、それは、アトピーの症状が悪化してきた時と重なります。
私は44歳の時にアトピーの症状が再発しましたが、それまでは、よく眠れていたのです。
そして、アトピーの症状が再発し、皮膚の状態が悪化してから、少しずつ睡眠の質が悪くなっていったのです。
この過程を考えると、睡眠の質が悪化したり、熟睡ができなくなった本当の原因は「アトピーの悪化」が原因と考えられます。
健康な人がストレスなどで眠れなくなったり、睡眠の質が悪化するのとは、根本的な原因が違うのです。
そのため、睡眠関係の本に書いてある事やインターネット上の「睡眠が改善する方法」は役に立たなかったのです。
アトピーの症状と熟睡の関係について
私は以前、アトピー性皮膚炎の方を温泉湯治でサポートする会社に勤めていましたが、ステロイド剤を長期間使っている方の多くは、睡眠にトラブルを抱えていました。
その時は、ステロイド剤が睡眠に悪影響を与えているかもしれないと考えていましたが、私の場合はステロイド剤をほとんど使っていないにも関わらず、睡眠の質が悪化しました。
私の体験を通して、アトピーの症状に比例して、睡眠の質が低下している場合は、ステロイド剤が原因ではない事が分かりました。
アトピーの悪化が根本的な原因だったのです。
それではなぜ、アトピーが悪化すると熟睡ができなくなるのでしょうか?
熟睡ができなくなるのは、一般的には、強い痒みが原因とされています。
もちろん、痒みで睡眠が妨げられることは確かですが、それは表面的な理由に過ぎません。
私の場合、眠りが妨げられるほどの強い痒みがなかったにも関わらず、睡眠の質が悪化し、浅い眠りしかできなくなりました。
アトピーの症状が悪化すると、痒みの強弱に関係なく、深い睡眠を取ることができなくなるのです。
そのため、睡眠の質が悪化する根本的な原因は「痒み」ではありません。
アトピーの症状が悪化しているという事は、丈夫な皮膚を作ったり、皮膚を修理する事ができなくなるほど、体内のエネルギーが不足しているという事です。
睡眠も全く同じです。
深い睡眠を取るためには、身体の悪いところを治すために、たくさんのエネルギーが必要になります。
しかし、身体の悪いところを治すためのエネルギーが十分になければ、エネルギーがなくなった時点で、悪い所を治すことができなくなりますので、その時点で眠る必要がなくなります。
浅い睡眠しか取ることができないということは、深い睡眠が取れるだけのエネルギーが不足しているということなのです。
つまり、睡眠の質が悪化している原因は、アトピーの根本的な原因と全く同じで、体内のエネルギー不足が原因です。
余談になりますが、極限まで疲れていると熟睡ができない理由や高齢者が浅い眠りしか取ることができなくなるのも、エネルギー不足が原因になります。
原因療法をすれば熟睡できるようになるの?
私が深い睡眠を取れなくて悩んでいた頃は、アトピーの根本的な原因がまだ解明できていない時でした。
しかし、2020年にアトピーの根本的な原因が解明できましたので、原因療法を行ったところ、原因療法を行った日は、必ず睡眠の質が良くなりました。
逆に、原因療法を行っていない日は、浅い眠りしか取れませんでした。
この結果から、アトピーの原因と睡眠の質の低下は、全く同じである事が確認できたのです。
アトピーの根本的な原因は、体内のエネルギー不足です。
エネルギー残量が不足すればするほど、アトピーの症状は悪化していきます。
また、深い睡眠を取ることができなくなると、寝ている間に皮膚の修復ができなくなります。
その結果、皮膚の状態が改善されないまま目覚めますので、悪化する一方になるのです。
ちなみに、原因療法は、バッテリー残量が低下したスマートフォンを充電する作業と全く同じです。
原因療法を続けることで、慢性的な体内のエネルギー不足は少しずつ解消していきます。
そして、バッテリーの残量がある一定のレベルを超えると、熟睡ができるようになるのです。
私は体内のエネルギー不足が原因で、睡眠の質が悪化するケースは、潜在的にはかなり多いのではないかと考えています。
私と同じように、書籍に書いてある「睡眠の質を改善する方法」を実践しても、あまり効果がでなかった場合は、体内のエネルギー不足が原因の可能性があります。
そのため、アトピーの症状がでていない場合でも、アトピーの原因療法を行うことで、睡眠の質が改善できる可能性は高いです。
何を行っても、睡眠の質が改善できない場合は、最後の手段として、アトピーの原因療法を試してみて下さいね。
アトピーの原因療法で効果があるのは、皮膚の状態だけではないのです。
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