こんにちは。
アトピー研究家の齋藤です。
食事療法をされている方が食事療法をやめると「甘い物を食べるとすぐに悪化する」事はよくあります。
それでは、アトピーが完治しても、甘い物を食べると再発するのでしょうか?
このページでは「アトピーが完治しても、甘い物を食べれば再発するの?」という質問にお答えしていきます。
皮膚が綺麗になった後に、甘い物を食べるとどうなるの?
私はアトピーの症状が15年ぶりに再発してから、アトピーの研究を本格的にスタートしました。
本格的に研究を開始してから5年間は、アトピーの原因が分かりませんでした。
食事療法などでアトピーの症状を抑えることはできましたが、アトピーの悪化を食い止めることはできなかったのです。
しかし、アトピーの研究をスタートしてから5年後に、やっとアトピーの原因を解明する事ができました。
その後、アトピーの原因療法を行う事で、皮膚が綺麗になり、なくなった甘皮も再生したのです。
症状写真は下記の記事をご覧下さい。
手のアトピーの症状について
アトピーと甘皮について
そして、皮膚が綺麗になった直後に、甘い物を食べるとアトピーは再発するのか、検証をしてみました。
アトピーになりやすい生活を行いながら、毎日、お菓子を1箱ずつ食べる事にしたのです。
その結果ですが、お菓子を食べ始めて1ヶ月程度では悪化することはありませんでした。
皮膚が完全に綺麗になると、甘い物を食べてもすぐに悪化することはないのです。
しかし、2ヶ月以上経つと、少しずつ、アトピーの症状が戻ってきたのです。
痒みや炎症が少しずつ増えてきたのです。
この検証から分かったことは、アトピーになりやすい生活を行っていると、皮膚の状態が良くなっても、甘い物を食べていればアトピーの症状は再発する可能性があるという事です。
毎日お菓子を食べていれば、知らず知らずのうちに、皮膚は悪化していきますので、皮膚が綺麗になったからと言っても、油断をしてはいけないのです。
もちろん、皮膚が完全に綺麗になると、甘いものを食べても、すぐには悪化する事はありません。
私の場合、毎日お菓子を食べても、最初の1ヵ月は全く皮膚は悪化しませんでした。
痒くなることもなかったため、皮膚を掻くこともなかったのです。
つまり、皮膚が綺麗になればなるほど、皮膚が悪化するには時間がかかるようになるのです。
アトピーが完治すると甘い物を食べても再発しないの?
皮膚が綺麗になったとしても、すぐに甘い物を食べると、私の検証結果からも分かるとおり、アトピーが悪化する可能性が高いです。
それでは、アトピーの方は、一生、甘い物を食べる事ができないのでしょうか?
私の場合、アトピーが再発する前は、15年間、アトピーの症状が全く出ませんでした。
その15年間は、甘い物を一切食べなかった訳ではありません。
チョコレートを毎日食べていた時期もありましたが、それでもアトピーの症状はでなかったのです。
1.5リットルのペットボトルの清涼飲料水を1日で飲み干した時は、さすがに糖質の摂取量が多すぎたため、痒くなったので掻いたことはあります。
ただ、かき傷ができても翌日にはほとんど治りますので、皮膚が悪化する事はありませんでした。
また、私は下記の記事でお伝えした通り、インドに6週間ほど滞在をしていました。
虫歯になるほど、砂糖がたっぷり入ったチャイを毎日飲んでいたのですが、アトピーにはならなかったのです。
インドにいるとアトピーにならない理由
それでは、なぜ、日本にいる15年間とインドに滞在していた6週間は、甘いものを食べても再発しなかったのでしょうか?
その理由は、アトピーにならない生活を送っていたからです。
つまり、アトピーが完治した後、アトピーの原因から遠ざかった生活を送っていれば、甘い物を食べても、アトピーが再発する事はありません。
逆に、アトピーが完治しても、アトピーになりやすい生活に戻れば、甘いものを食べると再発しやすくなるのです。
食事制限を解除するとアトピーが再発する理由
アトピーと言えば、お医者さんも含めて、皮膚の状態しか見ていない場合が多いです。
しかし、アトピーは皮膚が綺麗になった時が「完治」ではありません。
その次の段階があるのです。
それは「何を食べても痒くならない身体」になることです。
皮膚の状態が綺麗になっても、甘い物を食べて、すぐに痒くなるようでは、完治したとはいえません。
食事制限をされている方は多いと思いますが、食事制限を解除して、甘いものを食べると痒くなってしまう場合は、完治したとは言えないのです。
皮膚が良くなった状態が完治した状態ではなく、何を食べても大丈夫な身体になることが、完治した状態なのです。
個人差はありますが、何を食べても大丈夫な身体になるためには、皮膚の状態が良くなってからも、原因療法を続けて、約3~6ヶ月程度かかります。
そのため、皮膚が良くなった直後にお菓子を食べ続ければ、まだアトピーが「完治」していないため、しばらくすると、アトピーが再発するのです。
それでは、なぜ、皮膚の状態が良くなっているのに、お菓子を食べれば再発するのでしょう?
その理由は、まだ身体の機能低下が完全回復していないからです。
アトピーの症状がでるのは皮膚だけではありません。
内蔵も「機能低下」という症状がでています。
例えば、消化機能が完全に回復していない時に甘い物を食べると、消化器官に大きな負荷がかかります。
すると、消化に大量のエネルギーが使われてしまうため、皮膚へのエネルギー供給が少なくなります。
その結果、皮膚を維持するエネルギーが足りなくなり、皮膚の状態が悪化していくのです。
これは、風邪をひいた時に運動をすると、風邪が悪化するのと同じです。
同じ運動をしても、元気な時に行うのと、病気の時に行うのとでは、身体への負荷が全く違うのです。
消化機能が完全に回復すれば、甘い物を食べても、余裕で対応することができますので、皮膚が悪化することはありません。
逆に言えば、皮膚の状態が良くなっていても、消化機能が完全回復していない時にお菓子を食べれば、アトピーは悪化するのです。
まとめ
「食事療法でアトピーが治った!」という方でも、甘い物を食べると、すぐに痒くなる方がいます。
これは、アトピーが治ったのではありません。
食事療法でアトピーの症状を抑えていただけなので、アトピーそのものは治っていないのです。
風邪を引いた時に運動をすると風邪が悪化するように、アトピーの症状がでている時に、消化器官に負荷をかけると、アトピーの症状が悪化します。
しかし、風邪が治れば、運動をしても風邪が悪化しないように、消化器官が完全回復すれば、甘い物を食べてもアトピーが悪化することはないのです。
食事制限をしている方は、一生続けないといけないという事はありません。
アトピーが完治すれば、甘い物を食べても、痒くなることはありません。
甘いものが好きな方は、完治するまでの辛抱です。
それまではできる限り、甘い物は控えるようにして下さいね。
ただし、アトピーの再発を防ぐためには、完治した後も「アトピーになる要因」から遠ざかった生活をしないといけません。
私が15年間も、アトピーの症状が全くでなかったのは、「アトピーになる要因」から遠ざかった生活をしていたからなのです。
また、アトピーの完治の有無を問わず、大量の糖質を摂取してはいけません。
その理由は、消化能力や身体の処理能力には限度があるからです。
アトピーに限りませんが、身体の処理能力を超えると病気になるのです。
私がサラリーマンをしていた時、勤めていた会社の上司が毎日、1.5リットルの清涼飲料水を飲み続けていましたが、その結果、糖尿病になりました。
アトピーにならない方でも、糖質を大量摂取すると、糖尿病になったり、ガンになったりするのです。
そのため、アトピーの症状の有無を問わず、糖質の含有量の多い食べ物や飲み物は控えめにして下さいね。
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