こんにちは。
アトピー研究家の齋藤です。
「アトピーにはルイボスティーがいい」という言葉を聞いたことはないでしょうか?
ルイボスティーを飲むとアトピーが改善すると主張しているお医者様もいらっしゃいます。
それでは、ルイボスティーでアトピーの症状は改善するのでしょうか?
このページでは「ルイボスティーでアトピーの症状は改善するの?」という質問に、私の体験を交えながら、お答えしていきたいと思います。
ルイボスティーとアトピーについて
私が中学生の頃だったと思うのですが、母親によくルイボスティーを飲まされた事を覚えています。
母親がテレビやラジオなどから「ルイボスティーを飲むとアトピーの症状が改善する」という情報を得たからだと思います。
私が中学生の頃だったと思いますので、何十年も前から「ルイボスティーがアトピーにいい」と言うことは語り継がれているのです。
それでは、なぜ、ルイボスティーがアトピーにいいと言われているのでしょうか?
この点について調べてみたところ、下記の事が分かりました。
1点目 カフェインが含まれていないため。
日本でよく飲まれている緑茶は、カフェインが含まれています。
カフェインを摂取する事で、心拍数の増加、不眠、下痢などを起こす場合があります。
玉露以外、緑茶を飲んでもそれほどカフェインの効果は強くありませんが、もちろん個人差は大きいので、カフェインが全く含まれていないという事は、身体への刺激が少なく、身体に優しい飲み物になります。
2点目 フラボノイドが含まれている。
フラボノイドは活性酸素を抑制する作用があるという事で知られています。
活性酸素がアトピーを悪化させるという説があるため、フラボノイドが含まれていることによって、アトピーの悪化を防ぐことができるとされています。
3点目 ミネラルがバランスよく含まれている。
ミネラルは偏ると身体の不調の原因になります。
ミネラルは多く摂ればいいというものではなく、バランスが大切なのです。
ルイボスティーはカルシウム、ナトリウム、マグネシウムなどがバランスよく含まれているとされています。
皮膚の新陳代謝に必要なミネラルをバランス良く摂ることができるため、アトピーにいいと言われています。
4点目 毛細血管を作るために重要な物質「Tie2」が含まれている。
ルイボスティーには毛細血管を作るにあたって、重要な物質である「Tie2」を活性化する成分が含まれています。
毛細血管は健康な皮膚を作る上で重要な役割を果たしているため、「Tie2」はアトピーに良いと言われています。
ルイボスティーを飲むとアトピーは改善するの?
まずは、私が実際にルイボスティーを飲んだ体験談をお伝えしていきます。
中学生の頃に、ルイボスティーを飲んでいた時期がありました。
もちろん、薬ではないため、短期間だけ飲んでも症状は変わりません。
そのため、ある程度の期間は飲み続けたと思います。
しかし、私の場合はいくら飲んでも症状が改善することはありませんでした。
そのため、何ヶ月かしてから、母親はルイボスティーから違うお茶に変えました。
これが「ルイボスティー療法」の1回目になりますが、2回目のチャレンジもしています。
40代になり、アトピーの症状が再発した時に、再度、ルイボスティーがアトピーの症状に与える検証をしたのです。
しかし、2回目は、長期間の検証をすることはできませんでした。
それは、ルイボスティーを飲むことで副作用がでたからです。
ルイボスティーは「副作用がない」と一般的に言われています。
しかし、私の場合は、毎日飲み続けると、頭痛がするようになったのです。
そのため、一旦、飲むことを中断し、数ヶ月空けてから、再度チャレンジしたのですが、やはり、飲み続けて一週間ほどすると、頭痛が起きました。
さらに、もう一度、ルイボスティーの商品を変更してチャレンジしたのですが、やはり、同じような頭痛が発生したのです。
ただ、悪い事だけではなく、良い事もありました。
それは、お通じが良くなった事です。
お通じが良くなる事は私だけに限った事ではありません。
私の母親が強度の便秘になった時がありますが、ルイボスティーを勧めた所、毎日飲み続けることで便秘が解消したみたいです。
また、ルイボスティーの便秘解消効果は、ネットで検索してもたくさん表示されますので、多くの人に効果があるみたいです。
ちなみに、頭痛に関しては、後で分かりましたが、マグネシウム過剰によるものでした。
ルイボスティーはミネラルバランスが良いと言われていますが、頭痛がしたり、便秘解消効果がある事から考えても、私にとってはマグネシウムの含有量が多すぎたため、ミネラルバランスが良い飲み物ではなかったのです。
ただ、マグネシウムの必要量は人それぞれ違いますので、マグネシウムが足りていない人の場合は、ルイボスティーはミネラルバランスが良い飲み物になると思います。
そして、アトピーの改善効果の話に戻りますが、ミネラルが不足している場合は、ルイボスティーを飲むことによって、ミネラル不足が改善され、肌の状態が改善できる場合も多いと思います。
上記でも記載した通り、ルイボスティーを飲むことで、マグネシウム不足が解消されます。
そして、そのマグネシウムには「保湿効果」があるのです。
そのため、乾燥肌の場合、皮膚に保湿効果が働くことによって、肌の状態が改善できる場合があります。
また、便秘の方は、便秘が解消されることで腸の状態が良くなり、アトピーの症状が改善される場合もあります。
便秘が解消される理由は、マグネシウムの保湿効果により、便が水分をたくさん含むようになるからです。
ちなみに、ルイボスティーに含まれるフラボノイドに関してですが、アトピーに効果があると言われていますが、「実感」できるほどの効果はないかもしれません。
というのは、フラボノイドを飲むことで痒みが収まったり、肌の状態が良くなったという具体的な報告がなく、いずれも動物実験などの「研究レベル」によるものだからです。
また、毛細血管を作るために重要な役割があると言われている「Tie2」に関しても「研究レベル」によるものですので、アトピーの改善効果が実感できるほどの効果はないかもしれません。
私の実体験としては、ルイボスティーを飲んでもアトピーを改善する効果はありませんでしたが、私はルイボスティーを飲むことで、一定の割合でアトピーの症状が改善される方がいると考えています。
その理由は、実際にルイボスティーを飲むことで、アトピーの症状が改善された人がいるからこそ、何十年も廃れることなく、語り継がれていると考えられるからです。
もし、私のようにアトピーの症状が全く改善されない人ばかりだった場合、「ルイボスティーはアトピーに効果がない」というレッテルを貼られてしまうはずです。
しかし、そのような事はなく、何十年もの長い期間に渡り、「ルイボスティーはアトピーに良い」と語り継がれているのは、実感ができるほど改善している方がいるからだと思います。
ただ、ミネラル不足が改善されたり、便秘が解消されて、肌の状態が良くなったとしても、しばらくすると、肌の状態が元通りに戻る可能性はあります。
私は今まで何百回と経験していますが、アトピーに良いと呼ばれている食べ物を食べたり、飲み物を飲んだり、サプリメントを飲んだりすることで、皮膚の状態が改善することは良くあることなのです。
しかし、その状態が持続する事はほとんどありません。
しばらくすると、元の状態に戻ってしまうのです。
なぜ元の状態に戻るのかと言えば、ある栄養素が過剰に体内に入ってくると、その栄養素の吸収率が下がるからだと考えています。
吸収率を下げないと、栄養素のバランスが崩れてしまうからです。
加えて、身体には「元の状態に戻そうとする作用」もあります。
アトピーの症状がでているのは、原因があるからです。
原因があるから、身体はアトピーの症状を発症させているのです。
そのため、ルイボスティーを飲むことで、皮膚の状態が改善しても、アトピーの原因を排除しない限りは、皮膚を元の状態に戻そうとする作用も働くのです。
ルイボスティーがアトピーに良いとは言われていても、ルイボスティーを飲み続けることで、アトピーが完治したという体験談がないのは、ルイボスティーには一時的な効果しかないからかもしれません。
まとめ
食事や飲み物で摂取しているミネラルバランスが悪かったり、体内に足りていないミネラルがあった場合は、ルイボスティーを飲むことで、アトピーの症状が改善されることはあると思います。
特に、乾燥肌の方や便秘の方の場合、実感できる可能性が高いと思います。
しかし、ルイボスティーを飲むだけで完治する可能性は、ほとんどないと考えられます。
なぜなら、ルイボスティーを飲まなかったために、アトピーの症状が発症したからではないからです。
ルイボスティーを飲んでいなくても、アトピーが完治している人はたくさんいます。
アトピーの原因は「ルイボスティー不足」ではないのです。
そのため、ルイボスティーを飲んでいなかった人が飲むことで、一時的に乾燥肌などの症状が改善することはあっても、アトピーの原因を解消しない限りは、そのまま良くなっていく可能性は低く、また元の症状に戻ってしまう可能性もあります。
ただ、食事で摂取しているミネラルバランスがあまり良くない方は、ミネラル補給として、ルイボスティーを飲むことはお勧めです。
ただ、下記の記事でも書きましたが、マグネシウムが足りている方がルイボスティーを飲み続けると副作用がでる場合がありますので、その点には注意をして下さいね。
ルイボスティーの副作用について
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