こんにちは。
アトピー研究家の齋藤です。
アトピーの症状がでてくると、顔が真っ赤になる場合がありますよね。
それではなぜ、顔が真っ赤になるのでしょうか?
このページでは「赤ら顔の原因と治し方」についてお伝えします。
掻くから皮膚が赤くなるの?
アトピーの症状がでてくると、顔が「真っ赤」になる事があります。
これは、一般的には「掻いたから」と思われていますが、実はそうではありません。
その理由は「掻いていない場所」でも真っ赤になるからです。
皮膚が綺麗な場所でも、真っ赤になる場合もあるのです。
これは、私が実際に40歳を過ぎてから経験した事ですが、その時は顔にアトピーの症状はでていませんでした。
しかし、顔は真っ赤になったのです。
目覚めた直後に鏡を見ると、白い皮膚になっていますので、いつも真っ赤という訳ではありません。
寝ている時に、白い皮膚に戻っているのだと思います。
しかし、起きて活動を始めると、顔が真っ赤に戻ってしまうのです。
もちろん、アトピーの症状がでる前は、真っ赤ではありませんでした。
アトピーの症状が悪化するにつれて、顔の色が真っ赤になっていったのです。
掻いていない場所でも真っ赤になる場合、お医者さんによっては「アトピー」と診断されないかもしれません。
特に、皮膚科の場合は「皮膚の状態」だけで判断する場合が多いからです。
もちろん、アトピーの症状と全く関係なしに、皮膚が真っ赤になっている場合は、ただの炎症です。
その場合は、しばらくすれば元の白い皮膚に戻ります。
しかし、アトピーの症状が悪化するにつれて、顔が赤くなる時間が増える場合は、アトピーの症状の1つです。
顔が赤くなるのは、掻いて赤くなる場合もありますが、掻かなくても赤くなる場合もあるのです。
アトピーの症状がでると顔が赤くなる原因
アトピーの症状は「掻くから悪化する」と一般的に考えられていますが、掻かなくても、悪化するアトピーの症状はたくさんあります。
1つは「甘皮」がなくなる事です。
私の場合は、掻いていないのに、甘皮がなくなりました。
甘皮には「神経」がないため、痒くなることはありません。
しかし、アトピーの症状が悪化するにつれて、甘皮がなくなっていきました。
症例写真も公開していますので、下記からご覧下さい。
アトピーと甘皮について
全く掻いていないのに、甘皮がなくなったのです。
そして、アトピーの原因療法をすることで、甘皮が再生しました。
アトピーの症状とリンクしていますので、掻いていないのに甘皮がなくなったのは、アトピーの症状の1つと言えます。
甘皮と同じように、掻いていないにも関わらず、顔が真っ赤になるのも、アトピーの症状の1つです。
しかし、常に赤い訳ではなく、寝ている時には、顔の色は白くなります。
この事から、皮膚が赤くなっているのではなく「毛細血管の拡張」が顔が赤くなる理由である事が分かります。
目覚めた直後は、毛細血管が収縮しているから、顔が白くなるのです。
しかし、運動もしていないのに、顔が真っ赤になるのはおかしいですよね。
なぜ、毛細血管が常に拡張しているのでしょうか?
その理由は、身体全体が「エネルギー不足」になっているからです。
例えば、アトピーの症状が悪化すると、身体の冷えの症状も強くなる場合が多いですが、これは、身体全体のエネルギー不足が原因で、体温を維持する事ができなくなったからです。
これと同じで、毛細血管が拡張するのは、毛細血管へのエネルギー供給が足りていないからなのです。
毛細血管の収縮について
「毛細血管」は血液を流しているチューブです。
それなのに「なぜエネルギーが必要なの?」と疑問に思った方は多いと思います。
単なる「チューブ」に過ぎなければ、毛細血管にエネルギーは必要ありませんよね。
しかし、毛細血管は収縮したり、拡張したりします。
それはなぜでしょうか?
その理由は、毛細血管の入り口にある「前毛細血管括約筋」という筋肉が収縮することで、毛細血管が収縮したり、拡張したりするのです。
分かりやすく説明すると「前毛細血管括約筋」が蛇口を開けたり閉めたりしているのです。
「前毛細血管括約筋」が拡張すれば、毛細血管にたくさんの血液が流れ込み、皮膚は赤くなります。
逆に、収縮すれば、毛細血管に入る血液の量が減るため、皮膚は白くなるのです。
もちろん、「前毛細血管括約筋」が収縮するには「エネルギー」が必要です。
力を緩めれば拡張しますので、拡張にはエネルギーが必要ありません。
つまり、収縮する時に、エネルギーが必要なのです。
これは、手を握る事を考えれば、イメージがしやすいと思います。
手を強く握りしめる場合は「エネルギー」がたくさん必要ですよね。
逆に、手の力を緩める場合は、楽にすればいいだけですので、エネルギーは必要ありません。
まとめると、毛細血管ではなく、正確には「前毛細血管括約筋」へのエネルギー供給が足りていないと、「前毛細血管括約筋」が弛緩したままになってしまいます。
その結果、顔が真っ赤になったまま、白い皮膚にならないのです。
真っ赤な顔を白くする方法
真っ赤な顔になっている原因は、毛細血管が弛緩したままで、収縮しないからです。
それでは、真っ赤な顔を白くするにはどうすればいいのでしょう?
1つだけ、簡単にできる方法があります。
それは、ステロイド剤を塗ることです。
ステロイド剤には「毛細血管を収縮させる作用」があります。
毛細血管が収縮することで、顔の赤みが消えて、皮膚が白くなるのです。
かなり前の事になりますが、女性のモデルさんの中には「美白」のために、ステロイド剤を塗っている人がいるという記事を読んだ事があります。
ステロイド剤には、アトピーの症状の有無にかかわらず、毛細血管の収縮作用があるのです。
ただ、私はステロイド剤の美白効果は短期間しか続かなかったのではないかな、と思っています。
その理由は、毛細血管を収縮するためには、毛細血管へのエネルギー供給が必要だからです。
ステロイド剤は毛細血管に「エネルギーを供給する作用」はありません。
毛細血管に「収縮しろ!」という命令を送っているだけです。
毛細血管は、エネルギーを完全に使い切ってから、収縮しなくなるのではありません。
毛細血管に限りませんが、緊急事態が起きた時のために、エネルギーを少し貯蓄しています。
普段、顔が赤い方でも、ステロイド剤を塗り始めた時は、エネルギーの貯蓄がありますので、その貯蓄を使って、ステロイド剤の指令を実行することができます。
しかし、ステロイド剤を塗り続けていると、エネルギーの貯蓄が少しずつなくなっていきます。
すると、ステロイド剤を塗っても「毛細血管を収縮しろ!」という指令がエネルギー不足で実行できなくなります。
その結果、いくらステロイド剤を塗っても、毛細血管を収縮させることができなくなり、顔を白くすることができなくなるのです。
これが、ステロイド剤を塗り続けると効果がなくなる原因です。
まとめ
顔が赤くなるのは「アトピーの症状の1つ」です。
そのため、アトピーが完治すると、皮膚の赤みもなくなり、綺麗な白い皮膚になります。
私の場合、40歳を過ぎてから、顔が真っ赤になりましたので、顔が真っ赤になる症状がでるのは、年齢は関係ありません。
年齢を重ねると、回復に時間がかかることは確かですが、50歳を過ぎても、私は実際にアトピーの原因療法で完治しています。
顔が赤いままで一生過ごさなければいけない訳ではありません。
「若くない年齢」になった方でも、白い肌にする事ができますので、諦めないで下さいね。
ちなみに、エネルギー供給が足りなくなったために起きる症状は、顔が赤くなるだけではありません。
アトピーの症状が悪化している方は、ほとんどの方が経験していると思いますが「手足が冷たい」という症状も、手足へのエネルギー供給が足りていない症状の1つです。
また、豆類などタンパク質や脂質の多い食べ物を食べると痒くなるのも、消化器官のエネルギーが不足しているからです。
このように、アトピーは皮膚以外にも症状がでます。
しかし、現在の医学では「自己免疫疾患」がアトピーの原因と考えられているため、皮膚以外の症状は無視されているのが現状です。
確かに、ステロイド剤を始めて塗れば、皮膚はすぐに綺麗になります。
しかし、ステロイド剤を塗っても「手足の冷え」は改善しませんし、豆類などを食べると痒くなるのも改善しません。
この事から考えても、アトピーの本当の原因は「自己免疫疾患」ではありません。
アトピーの症状は、皮膚が痒くなるだけではありません。
それ以外にも、いろいろな症状があるのです。
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