アトピーはタンパク質不足が原因なの?

アトピーはタンパク質不足が原因なの?

こんにちは。
アトピー研究家の齋藤です。

皮膚は大部分がタンパク質でできています。
それでは、アトピーはタンパク質不足が原因で発症するのでしょうか?

このページでは「アトピーはタンパク質不足が原因なの?」という質問にお答えしていきます。

「タンパク質」について

タンパク質と言えば「筋肉」を思い浮かべる方が多いと思います。
筋肉は約8割がタンパク質でできているからです。

しかし、タンパク質が使われているのは筋肉だけではありません。
皮膚も爪も髪の毛も、内臓も血管も大部分がタンパク質でできているのです。

それだけでは、ありません。
血液の細胞、ホルモン、酵素などもタンパク質が使われています。

つまり、人間はタンパク質が不足すると、身体を維持することができなくなるのです。

タンパク質

アトピーはタンパク質不足が原因?

皮膚の大部分がタンパク質でできていますので、タンパク質が不足すると、皮膚を作ることができません。
それでは、アトピーの原因は「タンパク質不足」が原因なのでしょうか?

一つ一つ、検証していきたいと思います。

まず、タンパク質の摂取が極端に不足すると、どうなるのでしょうか?

アフリカでは飢餓に苦しんでいる人たちがたくさんいます。
その人たちのほとんどがタンパク質不足です。

栄養状態が極端に悪くなると「クワシオルコル病」と呼ばれていますが、お腹が膨れていく症状がでてきます。

テレビや写真などで、アフリカの子供たちのお腹が膨れているのを見たことがある方も多いと思いますが、この主な原因は「タンパク質不足」です。
炭水化物の食事が中心で、タンパク質の摂取が極端に不足すると「クワシオルコル病」を発症すると言われています。

それでは、「クワシオルコル病」を発症している人は、アトピーになっているのでしょうか?

「クワシオルコル病」で検索すると、アフリカの子供たちの写真をたくさん見ることができますが、なんと、誰もアトピーにはなっていないのです。
この事実から考えると、タンパク質が極端に不足していたとしても、アトピーにならない事が分かります。

次は、日本の状況について調べてみたいと思います。
日本の都道府県別のタンパク質摂取量は下記の通りです。

引用:国民栄養調査データを活用した都道府県別栄養関連指標の検討
https://www.nibiohn.go.jp/eiken/yousan/eiyochosa/pdf_fail/h14nnss.pdf

都道府県別タンパク質摂取量

このデータをアトピーの都道府県別有病率と比較してみたいと思います。
アトピー性皮膚炎の都道府県別有病率

アトピーの有病率が低い都道府県のトップ3は、沖縄県、宮崎県、愛媛県になります。
それでは、この3つの県民のタンパク質の摂取量は多いのでしょうか?

沖縄県、宮崎県のタンパク質摂取量は非常に少ないですが、アトピーの発症率も少ないです。
逆に、愛媛県のタンパク質摂取量は多いですが、アトピーの発症率は少ないです。

それでは、次にアトピーの有病率が高い都道府県を比較していきたいと思います。
アトピーの有病率が高い都道府県の小学生のトップ3は、鳥取県、島根県、宮城県になります。

鳥取県と宮城県のタンパク質摂取量は多いですが、アトピーの有病率は高いです。
逆に、島根県のタンパク質摂取量は少ないですが、アトピーの有病率は高いです。

このデータから分かる通り、タンパク質の摂取量とアトピーの有病率には、因果関係がない事が分かります。

日本の場合は、アフリカほど極端にタンパク質の摂取量が不足している訳ではありませんが、タンパク質の摂取量が少なくても、アトピーになる訳ではないのです。

まとめ

皮膚は大部分がタンパク質でできているから、アトピーの原因はタンパク質不足である。
このような理論が成り立つ場合、すべての病気の原因が「タンパク質不足」になってしまいます。

その理由は、心臓も肝臓も腎臓も大部分がタンパク質でできているからです。
それでは、心臓病も肝臓病も腎臓病も、タンパク質不足が原因の病気でしょうか?

お医者さんでなくても「違う」という事が分かると思います。

もちろん、タンパク質不足の方がタンパク質を多く摂ることによって、一時的にアトピーが改善される場合もあります。
アトピーに限らず、健康な人でも同じですが、栄養状況が改善される事によって、皮膚の状態が良くなる事はよくある事なのです。

例えば、健康食品などを食べる事によって「皮膚が綺麗になった」という体験は、栄養状態が改善されたからです。
ただし、栄養状態が改善されることによって、皮膚の状態が良くなったとしても、あくまでも一時的にしか過ぎません。
しばらくすると、また元通りに戻ってしまう場合がほとんどです。

その理由は、タンパク質不足がアトピーの原因ではないからです。
いくらタンパク質を摂取したとしても、アトピーの原因が足を引っ張りますので、一時的に改善することができたとしても、アトピーが完治することはないのです。

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