こんにちは。
アトピー研究家の齋藤です。
私は下記の記事でお伝えした通り、肉や豆を食べると痒くなるのは「リーキガッド」が原因の可能性があると考えています。
アトピーは「リーキーガッド」が原因?
それでは「リーキーガッド」を治す方法はあるのでしょうか?
このページでは「リーキーガッドの治し方」についてお伝えしていきます。
なぜ「リーキーガッド」になるの?
「リーキーガッド」は直訳すると「漏れる腸」になります。
アトピーの症状が悪化すると、皮膚から浸出液が漏れるようになります。
これと同じで、腸の状態が悪化すると、腸からウィルスや細菌、未消化のタンパク質などが腸から漏れている状態が「リーキーガッド」と呼ばれています。
そして、腸から漏れたものは、栄養素と一緒に吸収され、血液と一緒に全身を巡ると考えられています。
それではなぜ、「漏れる腸」になるのでしょうか?
健康な方の腸は、ウィルスや細菌など、顕微鏡でも見えないほどの小さなものでも、漏れる事がありません。
腸の粘膜にある細胞は、密接に結びついているからです。
しかし、リーキーガッドの状態になると、この結びつきが非常に弱くなり、場所によっては隙間ができてしまう所もでてくるのです。
それではなぜ、結びつきが弱くなるのでしょうか?
これは、ひもを結ぶ事を考えると分かると思いますが、強く結ぶためには「強い力」が必要です。
力がなければ、強く結ぶ事ができません。
また、ひもを結んでも、時間が経つと少しずつ緩んできます。
24時間いつでも緩まないようにするためには、結びつきを維持するための「エネルギー」が必要なのです。
腸もひもと全く同じです。
腸の粘膜にある細胞が密接に結びついているのは、細胞にしっかりとエネルギーが供給されているからです。
エネルギーが少なくなると、結びつくためのエネルギーがなくなってしまい、緩くなってしまうのです。
また、エネルギーが少なくなると、腸の細胞が新陳代謝をする時に、丈夫な細胞を作ることができなくなります。
腸の細胞のターンオーバーは2日と言われています。
つまり、2日後には、新しい細胞に生まれ変わるのです。
しかし、エネルギーが少なくなると、健康な時と比較をすると、丈夫ではない細胞が作られてしまいます。
すると、細胞の結びつきも必然的に弱くなってしまいます。
つまり、「腸のエネルギー不足」が原因でリーキーガッドになるのです。
ちなみに、腸の細胞がダメージを受けたためにリーキーガッドになるという説があります。
しかし、腸のターンオーバーは2日と言われています。
一時的にダメージを受けたとしても2日後には、新しい細胞に生まれ変わります。
そのため、腸の細胞が一時的にダメージを受けたとしても、リーキーガッドになる事はありません。
「リーキーガッド」の治し方
「皮膚は腸の鏡」と呼ばれているほど、皮膚と腸は似ています。
皮膚の状態が悪化すると、薄くてもろい隙間だらけの皮膚になります。
腸の状態が悪化すると、薄くてもろい隙間だらけの腸になります。
つまり、リーキーガッドは「腸のアトピー」なのです。
それでは、リーキーガッドを治すためには、何をすればいいのでしょうか?
それは「アトピー」を根本的に治せばいいのです。
そのため、アトピーを原因療法で治せば、同時にリーキーガッドも治っていきます。
その結果、食事療法をしなくても、健康な方と同じ食事ができるようになります。
その理由は、アトピーもリーキーガッドも「体内のエネルギー不足」が根本的な原因だからです。
私の体験から考えてみても、アトピーの症状が強くでている時は、肉や豆を食べると、痒みが強くなることがよくありました。
しかし、アトピーが完治している時は、肉や豆を食べても痒くなることはありません。
これは、私に限らず、アトピーの症状が完治した方に共通しています。
そのため、アトピーの根本的な原因である「体内のエネルギー不足」を解消することで、リーキーガッドも治すことができるのです。
リーキーガッドに関する注意点
最後になりますが「リーキーガッド」に関する注意点があります。
「リーキーガッド」は、医学的にはエビデンス(証拠)はなく「仮説」になります。
本当に「リーキーガッド」があるのかは、現時点では明らかになっていません。
とは言え、皮膚と腸は似ています。
皮膚から浸出液が漏れるように、ウィルスや細菌、未消化のタンパク質が腸から漏れて「痒みの原因」になっていても、不思議ではありません。
リーキーガッドは「腸のアトピー」とも言えます。
そのため、アトピーの症状が悪化している方は、推測にはなりますが、リーキーガッドの症状がでている場合も多いと考えられます。
コメント