アトピーは「免疫過剰」が原因ではない3つの理由

アトピーは「免疫過剰」が原因ではない3つの理由

こんにちは。
アトピー研究家の齋藤です。

アトピーは医学的には「免疫過剰」が原因とされています。
それでは、「免疫過剰」がアトピーの根本的な原因なのでしょうか?

このページでは「アトピーは免疫過剰が原因ではない3つの理由」についてお伝えしていきます。

ステロイド剤を使う「標準治療」について

ステロイド剤を皮膚に塗った経験がある方はご存じだと思いますが、皮膚の状態がかなり悪化している状態でも、初めてステロイド剤を塗った時には、一気に炎症が引いていき、翌日にはかなり綺麗な皮膚の状態になります。

ステロイド剤は「免疫抑制剤」です。
アトピーは免疫を抑制することで、症状を抑える事ができます。

この事実から分かる通り、医学的には「アトピーは免疫過剰」が原因であり、ステロイド剤を塗って、免疫過剰を抑える事が「標準治療」とされているのです。

もう少し詳しく説明をすると、本来なら攻撃対象ではない正常な皮膚の細胞に対して、免疫細胞が攻撃しているため、炎症が起きているとされています。

「免疫過剰」という体質が原因ではない3つの理由

アトピーの原因が免疫過剰の場合、アトピーは「体質」の問題という事になります。

もちろん、体質は無関係ではありません。
同じ環境で育っても、アトピーになる人とならない人がいる事からも、体質が関係している事は明らかです。

しかし、「免疫過剰」という体質を原因にしてしまうと、下記の3つの疑問点がでてきます。

転地療法でアトピーが治る場合がある。

私が20代の頃の経験になりますが、アトピーの症状が強くでている時でも、アメリカ西海岸に行くと、たった2週間程度で、アトピーの症状が完全に消えました。

これは、1度ではなく、3回共、綺麗に消えましたので、偶然ではありません。
そして、日本に帰国してしばらくすると、アトピーの症状が再発します。

この現象を考えると、アトピーは「環境」が原因と考えられます。
「免疫過剰」という体質がアトピーの原因ではないという事になります。

ちなみに、転地療法でアトピーが治る経験をしているのは、私だけではありません。
ブログでも転地療法でアトピーが治ったという体験談は、いくつも見つけることができます。

ただ、私が北海道に転地療法で行った時には、転地療法の効果は全く現れなかったため、どこに行っても治る訳ではありません。

飛行機

1965年まではアトピーの患者はいなかった。

「免疫過剰」という体質がアトピーの原因の場合、遺伝的な要素が大きいと考えられます。
医学でも「遺伝的な要素がある」「アトピー素因がある」などとされています。

遺伝的な要素が原因で、免疫過剰になっている場合は、必ず、アトピーの症状がある先祖にたどり着くはずです。

しかし、実際の所は、1965年からアトピーの患者数は増え始めています。
江戸時代や明治時代にアトピーの方がいなかった事から考えても、先祖にアトピーの方はいないのです。

医学では「喘息、花粉症、アトピー」は症状がでる場所が違うだけで、同じアレルギーとして考えられています。
喘息は昔からありますので、喘息の先祖がいる家系の場合は、アトピーになりやすいという事はあるかもしれません。

しかし、喘息とアトピーは、同じアレルギーであったとしても、症状が全く違います。
遺伝的な要素があったとしても、1965年まではアトピーにはならなかったのです。

日本人の遺伝子が、1965年から急に変化したという事は考えられないため、遺伝的な要素があったとしても、それは直接的なアトピーの原因ではないはずです。

遺伝的な要素があり、「免疫過剰」という体質があったとしても、1965年以前の環境で生活をすれば、アトピーにはならないはずですので、何らかの生活環境の変化がアトピーを引き起こしたと考える方が自然です。

この事実を考えると、「免疫過剰」という体質があったとしても、それだけではアトピーが発症しない事になります。

痒くなる皮膚は正常な皮膚ではない。

医学では「免疫細胞が過剰反応によって、正常な皮膚を攻撃している」と定義しています。

しかし、実際に痒くなる皮膚は、正常な皮膚ではありません。
掻くと簡単に出血する皮膚になります。

つまり、痒くなる皮膚は「正常ではない皮膚」なのです。

もちろん、「正常な皮膚を攻撃した結果、正常ではない皮膚になったのではないか?」という疑問点もでてきます。
しかし、この場合は、正常な皮膚を攻撃している訳なので、掻いても出血しない正常な皮膚も強い痒みが起きるはずですが、そのような事はありません。

アトピーの症状がでている場合、実際は正常な皮膚が痒くなることはなく、掻くとすぐに出血してしまうような脆い皮膚だけが痒くなります。

この事実を考えると、免疫細胞は正常な皮膚は攻撃せずに、脆くなっている皮膚だけを攻撃していると考えられます。
薄くて脆くなっている「正常ではない皮膚」を攻撃するのは、免疫細胞の正常な働きです。

この状態を考えると、免疫細胞は過剰反応をしているとは考えられません。
アトピーの症状が悪化している方でも、免疫細胞は正常に働いていると考えられます。

皮膚の断面

まとめ

アトピー性皮膚炎の方は、免疫過剰が原因と医学的には定義されています。
しかし、免疫過剰という体質が原因の場合、環境が変わっても体質が変わることがありません。

しかし、私がアメリカ西海岸に行くと、たった2週間で、完全にアトピーの症状が消えるのです。
環境が変わると、アトピーの症状が消えるという事実から考えると、免疫過剰という体質がアトピーの原因とは考えられません。

また、1965年までは日本にアトピーの患者はいませんでした。

もちろん、1965年以前でも、免疫過剰の体質の方は、一定の割合でいたはずです。
しかし、誰もアトピーにならなかったという事は、アトピーの原因が体質とは考えられません。

また、生活習慣などが変わると、アトピーが改善する事はよくあります。
逆に、悪化する事もよくあります。

免疫過剰という体質が原因の場合は、アトピーの症状は生活習慣に左右されないはずです。
この事から考えても、アトピーの根本的な原因は「免疫過剰の体質」が原因ではないのです。

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アトピーの原因

コメント

  1. 小林和代 より:

    まだ全部の記事を読み終わってはいないのですが、長いアトピー生活に疲れきっている私には、とても希望のブログにであいました。
    お忙しとは思いますが、本はいつ頃の出版でしょうか?とても楽しみにしております。原因療法してはやくよくなりたりたいです。よろしくお願いします。

    • 齋藤 奈穂樹 より:

      小林様、コメントありがとうございました。
      書籍は今年中に出版できたらと思っています。
      仕事をしながらでの執筆になりますので、思っていたよりも何倍も時間がかかっています。
      アトピーのサポートをする仕事をスタートできれば、その仕事に力を入れていく予定ですので、楽しみにしていてくださいね。
      まだまだブログの記事も書いていきますので、これからもよろしくお願い致します。

      • 小林 より:

        齋藤様

        返信ありがとうございます。
        ブログ記事を読みながら、本の完成、原因治療が始められる日を楽しみにまっています!

        • 齋藤 奈穂樹 より:

          小林様、励みになるコメントありがとうございました。
          一刻も早く本を出版できるように頑張りますね。
          ただ、本の出版はまだ先になりそうですので、その前に、アトピーのカウンセリングなどの仕事もできればと思っています。
          こちらは、ブログなどでお伝えしますので、これからもよろしくお願い致します。

  2. 小林 より:

    本よりもカウンセリングが先になりそうなのですね!
    ステロイドの効きがあまりよくなくなってきたけれど脱ステは過去の苦い経験で怖いので、
    出来れば卒ステか薬を少しでも減らしたいと思っています。
    カウンセリングのお知らせ心より待っております。

    • 齋藤 奈穂樹 より:

      原因療法をすれば、アトピーの原因が少しずつなくなっていくため、ステロイド剤の量を減らすことは可能だと思います。
      とは言え、これは症状によりますので、カウンセリングにお越しいただければ、詳しい説明をさせて頂きますね。
      最近は仕事が忙しくて、ブログの更新ができていませんが、しばらくすれば、更新を再開する予定ですので、よろしくお願い致します。

  3. 小林 より:

    齋藤様
    お仕事お忙しい中、返信ありがとうございます。
    カウンセリング受けたいと考えてますのでよろしくお願いいたします。
    詳細が決まること待っています。
    またブログの更新も心待ちにしています!

    • 齋藤 奈穂樹 より:

      ありがとうございます。
      ブログの更新が不定期で申し訳ございませんが、カウンセリングをスタートする時はブログなどでお伝えしますので、これからもよろしくお願い致します。

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