こんにちは。
アトピー研究家の齋藤です。
このページでは、医学的に「アトピー性皮膚炎の原因」が解明されていない理由をお伝えしたいと思います。
アトピー性皮膚炎の患者数が増え始めたのはいつから?
戦前や戦後しばらくの間は、アトピーの患者はいませんでした。
そして、アトピー性皮膚炎の患者数が増え始めたのは、1965年頃からになります。
とは言え、1970年代でも、アトピー性皮膚炎の患者数は非常に少なく、私が通っていた小学校(城陽市立・深谷小学校)では、同学年でアトピーの症状があったのは、私しかいませんでした。
また、当時はどこに行っても、アトピーの方を見かけることはなかったため、割合的には「1%前後」と考えてもいいと思います。
しかし、最近では、電車に乗っても見かけますし、大阪駅のような大勢の人間が集まる場所を歩いているだけでも、アトピーの症状がある方を見かけます。
しかも、純粋なアトピー性皮膚炎の方よりも、ステロイド剤の副作用で皮膚の色が変色している方をよく見かけるようになりました。
性別では、男性のアトピーの方を多く見かけますので、女性の方は、外出するのを控えているか、症状がある部分を服で隠しているか、化粧で目立たないようにしているのかもしれません。
ステロイド剤が使われ始めたのは1970年代からですが、50年経っても、治療方法はほとんど変わっていないのです。
そして、ステロイド剤の副作用で苦しんでいる人が多いのは、街を歩いているだけでも分かりますので、病院での治療方法も、まだステロイド剤が中心であることが分かります。
アトピーは免疫細胞の過剰反応が原因?
50年経って、医学は劇的に進歩したはずなのに、なぜ、アトピー性皮膚炎の原因が解明できないのでしょう?
私だけではなく、多くの方が疑問に思っていると思います。
そのため、ここでは「私の考え」をお伝えしたいと思います。
なぜ「アトピー性皮膚炎の根本的な原因」が解明できないのか?
その理由は、アトピー研究の「出発点」が間違っている事が原因だと私は考えています。
アトピー性皮膚炎の研究をする場合、ほとんどの場合は「痒み」が出発点になると思います。
医学の場合の「出発点」は下記になります。
なぜ痒みが発生するのか?
それは、免疫細胞が過剰に反応し、身体に害を与えない無害な物質に対しても、IgE抗体が攻撃するため。
つまり、痒みが発生するのは「免疫細胞」が過剰反応するためであり、その元は「自律神経」に問題があるためと考えられています。
しかし、生後数ヶ月からアトピー性皮膚炎を発症し、一進一退の症状を繰り返してきた私にとって、痒みの原因は「免疫細胞の過剰反応」とは、どうしても思えないのです。
その理由は「痒みがある皮膚は、異常が発生している皮膚」なのです。
逆に言えば「痒みがない皮膚は正常な皮膚」なのです。
つまり、免疫細胞は「異常が発生している皮膚」に対して攻撃しているはずなのです。
「異常が発生していない皮膚」に対しては、攻撃していないからです。
もし、免疫細胞が過剰反応をしているのならば、正常な皮膚にも攻撃をするはずです。
しかし、実際の所、正常な皮膚には攻撃をしていないため、正常な皮膚には痒みは発生しないのです。
この部分を読んで、鋭い方は下記のような疑問を持ったと思います。
医学では「正常な皮膚」にも免疫細胞が攻撃していると言っているにも関わらず、なぜ著者は「正常な皮膚」と「正常でない皮膚」の区別ができるのか?
それは、私がアトピー性皮膚炎の症状がある時に、何度も何度も、自分の身体でいろいろな実験をしてきたからです。
まず、「痒みがない皮膚」を掻くとどうなるのでしょう?
痛みに耐えながら、強く力を入れて爪でひっかくと、皮膚にひっかいた跡の白い線ができます。
そして、2~3日もすれば、跡形もなく傷がなくなります。
次に、「痒みがある皮膚」を掻くとどうなるのでしょう?
痒みがある皮膚を強く掻いても、痛みがないどころか気持ちがいいのです。
そして、強く爪でひっかくと、すぐにひっかいた所から血液がでてきます。
そして、2~3日経っても、治るどころか悪化していくのです。
この症状から分かることは「痒みがない皮膚」は、アトピーの症状がない人と同じ正常な皮膚であることが分かります。
そして、痒みが発生した皮膚は、掻くから悪化したのではなく、既に異常がある皮膚が痒くなっているという事が分かります。
もし、異常がない皮膚が痒くなっているのならば、痒い場所を爪でひっかいても、ひっかき傷ができる程度で、血液がでてくるほど皮膚はボロボロになりません。
そして、皮膚に異常があるから、2~3日経っても皮膚が治癒しないのです。
もし、皮膚が正常ならば、2~3日で跡形もなく傷がなくなるはずです。
つまり、免疫細胞は「異常な皮膚」に攻撃をしているので、無害な皮膚に過剰反応をしているのではなく、害のある皮膚に対して、正常な反応をしていると考えられるのです。
※それ以外にも理由がありますが、ここでは割愛します。
アトピーの原因が医学で解明できない理由
アトピー研究をする上で「出発点」が間違っていると、いくら研究を進めても「アトピー性皮膚炎の根本的な原因」にたどり着くことができません。
しかし、約50年間、アトピー性皮膚炎は「免疫細胞の過剰反応説」が医学では採用されているため、過剰な免疫を抑えるために、免疫抑制剤である「ステロイド剤」が病院の治療に使われているのです。
つまり、多くのお医者様が主張している通り、「ステロイド剤」の使用は「医学に基づいた正しい治療」とも言えます。
しかし、「免疫細胞の過剰反応説」が正しければ、50年間もあれば、アトピー性皮膚炎の治療や研究に携わっている世界中の誰かが「根本的な原因」を解明できた可能性が高いです。
「免疫細胞の過剰反応」を出発点にして、どんどんと研究を掘り下げていけば、世界中の研究者の誰かが、必ず「根本的な原因」にたどり着くはずです。
しかし、50年間経っても、医学的にアトピー性皮膚炎の根本的な原因が解明できないのは「免疫細胞の過剰反応が痒みの原因」という研究の「出発点」が間違っているからではないでしょうか?
この出発点が変わらない限りは、あと10年経っても、20年経っても、医学では、アトピー性皮膚炎の根本的な原因は解明されないかもしれません。
※それ以外にも理由がありますが、ここでは割愛します。
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