アトピーの方が扇風機を使う時に気をつけたい2つのポイント

アトピーの方が扇風機を使う場合の注意点

こんにちは。
アトピー研究家の齋藤です。

最近は電気代が大きく値上がりしています。
そのため、エアコンの代わりに扇風機を使っている方もいらっしゃると思います。

しかし、アトピーの方が使う場合、注意しないといけない点があるのです。
エアコンの代わりに扇風機を使えば、アトピーが悪化しないという訳ではないのです。

このページでは「アトピーの方が扇風機を使う時に気をつけたいポイント」についてお伝えしていきます。

電気代について

「エアコン」の代替品と言えば、まずは「扇風機」を思い浮かべる方が多いと思います。
また、「エアコン」より「扇風機」の方が電気代が安くなります。

それでは、どれくらい電気代が安くなるのでしょうか?

答えは「エアコン 扇風機 電気代」で検索するとすぐに分かります。
扇風機の電気代は、エアコンの10分の1以下なのです。

例えば、エアコンの電気代が月3000円の場合、扇風機を使うと月300円以下になります。
少しではなく、桁違いに安くなるのです。

そのため、エアコンの代わりに扇風機を使うだけで、電気代を大幅に抑えることができます。

扇風機で熱中症を予防する方法

専門家の中には「扇風機を使うと熱中症になる」と発信している方がいます。
温度が高い風に当たり続けると、逆に体温が上がってしまう可能性があるからです。

確かに、温度が高い風にあたれば、さらに身体が暑くなるかもしれません。
猛暑と呼ばれる日に使えば、扇風機で送られてくる風の温度も高くなりますので。。。

しかし、猛暑と呼ばれる日でも、扇風機で体温を下げることもできるのです。
それは、汗をかいた時に、扇風機の風にあたればいいのです。

汗をかいた時に、扇風機の風に当たると、汗の中に含まれている水分が蒸発し、気化熱によって、皮膚表面の温度が下がります。
そのため、打ち水の効果と同じで、涼しくなるのです。

ちなみに、「雨に濡れると風邪をひく」のも全く同じ理由です。
皮膚表面が濡れると気化熱で体温が奪われて、急激に体温が低下するからです。

そのため、汗をよくかく方の場合は、扇風機だけでも大きな効果があります。

あまり汗をかかない体質の方でも、濡れタオルやスプレーなどで皮膚表面を水で塗らしてから、扇風機の風にあたると、同様の効果があります。
扇風機の風だけでは涼しくならない場合は、是非、試してみて下さいね。

ちなみに、携帯扇風機を使えば、屋外でも同じ効果を出す事ができます。
ただし、炎天下の場合、携帯扇風機よりも「日傘」を使ったり、「帽子」をかぶることの方が何倍も大切です。

いくら携帯扇風機を使っていても、頭部に直射日光が当たっていれば、熱中症になるリスクが高まりますよね。
携帯扇風機よりも直射日光を遮る方が、熱中症の予防効果が高いので、外出をする時は、日傘や帽子も忘れないようにして下さいね。

扇風機

冷風扇は効果があるの?

扇風機によく似た商品として「冷風扇」があります。
扇風機との違いは、温度が下がった空気が送風されることです。

冷風扇の中に入れたタンクの水を蒸発させ、気化熱によって、送風する空気の温度を下げる仕組みです。
「打ち水の涼しさ」というキャッチコピーで販売されているのは、ほとんどが「冷風扇」になります。

ただ、私が実際に商品を購入して試してみたところ、ほとんど涼しさを感じることができませんでした。
部屋の湿度が上がってしまうため、体感温度が上がってしまうからかもしれません。

そのため、部屋の湿度が上がらないように、部屋の窓を全開にして使ってみました。
しかし、それでも体感温度は変わらなかったのです。

ちなみに、インターネット上では、冷風扇は加湿器なので、温度を下げる効果はないと説明しているサイトもあります。
私の体験から考えても、冷風扇は体感温度を下げる効果がなかったため、冷風扇はあまりお勧めする事ができません。

アトピーの方が扇風機を使う時に気をつけたい2つのポイント

私が扇風機に大きな効果があることを知ったのは、汗かきになってからです。
以前は汗をかかない体質でしたので、暑い日に扇風機を使っても、それほど体感温度が下がらなかったため、扇風機を使うことはほとんどありませんでした。

しかし、汗かきになってから、扇風機の本当の実力を思い知ったのです。
ある時、食事をしている時に扇風機の風にあたると、いつもお腹を壊してしまう事に気がついたのです。

お腹を壊してしまうということは、身体が冷える事が原因です。
しかし、食事をしていない時に扇風機の風にあたっても、お腹を壊すことがありません。

なぜ、食事をしている時に扇風機の風にあたると、お腹を壊してしまうのか?
その原因について考えていたところ、答えが分かりました。

食事をする事によって体温が上がるため、汗をかいてしまいます。
もちろん、食事と一緒に飲み物を飲むことも汗をかく一因です。

そして、「汗をかいた時」に、扇風機の風にあたるとお腹を壊してしまうのです。
その理由は、上記でお伝えした通り「気化熱」によって体温が下がるからです。

汗をかくと、気化熱によって皮膚表面の温度が急激に下がります。
徐々に下がるのではなく、急激に下がるのです。

徐々に下がった場合は、それほど身体への負担はありませんが、急激に下がった場合は、身体への負担が大きいのです。
これが、「暖かい風」を浴びているにもかかわらず、身体が冷える理由です。

自宅でエアコンを使った場合は、私の場合はお腹を壊すことがありません。

その理由は、風量は弱で設定していますので、扇風機のように強い風が身体にはあたりません。
そのため、部屋の温度が低くても、急激に皮膚表面の温度が下がることがないのです。

エアコンを使うよりも、扇風機の方が身体を冷やしてしまうのは、汗が蒸発する時に「気化熱」が奪われて、急激に体温が下がるからなのです。

健康な方の場合は、気化熱によって急激に体温が下がったとしても、特に問題はありません。
その理由は、急激に体温が下がった場合でも、その変化に身体が対応できるだけのエネルギーが体内にあるからです。

体内にエネルギーがたくさんあれば、体温に限らず、いろいろなストレスに対応することができるのです。

しかし、アトピーの症状がでている方は、体内のエネルギーがほとんど残っていません。
特に、手足が冷えている方は、体温を維持するエネルギーも不足しています。

そのような状態で、急激に体温が下がると、その変化に身体は対応することができず、お腹を壊してしまうのです。

それでは、扇風機を使う時は、どのような点に注意をすればいいのでしょうか?

それは、「急激」に体温を下げないようにすればいいのです。
少しずつ体温が下がる場合は、身体への負担は少ないからです。

具体的には、下記の2つのポイントに気をつければOKです。

1点目・・・扇風機

扇風機を使う時、ほとんどの方が扇風機の風を直接浴びていると思います。
しかし、直接、扇風機の風が身体にあたると、身体についている汗が一気に蒸発してしまい、気化熱で体温を急激に奪ってしまいます。

そのため、壁などに扇風機を向けて、壁から反射した風が身体に届くように向きを調節します。
すると、優しい風が身体にあたるようになりますので、身体への負担は激減します。

スポットではなく、広範囲に風が届くようになりますので、身体の一部分だけに負荷が集中することもなくなります。
そのため、風量を一段階上げても大丈夫です。

私の場合は、これだけでお腹を壊すことがなくなりました。
身体の負担を大幅に減らすことができますので、扇風機を使う時は、是非、試してみて下さいね。

ただ、風を反射させるための「壁」がないという方もいらっしゃると思います。
この場合は、少し高級な扇風機を使うと、解決できます。

例えば、「高原の風」をうたい文句にしている扇風機があります。
風に「ゆらぎ」を作ることで、身体への負担を減らし、涼しさを感じる風を送り出している扇風機があるのです。

「1/f ゆらぎ 扇風機」で検索してみて下さいね。

ちなみに、風量を小さくしたり、首振りにすることで、身体への負担を減らすことも可能ですが、体温が下がらず涼しくないため、あまりお勧めの方法ではありません。

2点目・・・タオル

2点目はタオルを常に首にかけておくことです。
その理由は、汗を拭くためです。

扇風機で体温が急激に奪われるのは「気化熱」が原因です。
皮膚表面に「水分」がなければ、急激に体温が下がることはありません。

そのため、汗をかいた時に、常にタオルで汗を拭いていれば、気化熱による体温低下を防ぐことができます。

食事をした時や、水分補給をした時に、大量の汗がでてくる方も多いと思います。
その時に、常にタオルで汗を拭くようにしていれば、身体への負担を減らすことができます。

まとめ

扇風機はあまり涼しくならないので、エアコンは必需品と思っている方も多いと思います。
しかし、扇風機はエアコンよりも、一気に皮膚表面の温度を冷やすことができるのです。

もちろん、ただ単に、熱い風にあたっているだけでは、それほど涼しくなりません。
気化熱を利用することで、格段に涼しくなるのです。

ただし、アトピーの症状がある方の場合、急激な体温低下は身体に大きな負担がかかります。特に、食事中は、体内のエネルギーが消化に使われますので、体温調節にエネルギーをたくさん使うことができません。

そのため、この記事を参考にして、身体に大きな負荷がかからないように、扇風機の風をあびるようにして下さいね。

電気代も10分の1以下になりますので、電気代を節約したい方は、是非、扇風機も活用してみて下さい!

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