アトピーが悪化しないエアコンの使い方

アトピーが悪化しないエアコンの使い方

こんにちは。
アトピー研究家の齋藤です。

アトピーの症状が悪化している方は、体温調節がうまくできません。
そのため、エアコンをつけると身体が冷えたり、おなかを壊したりする場合があります。

とはいえ「暑い日はエアコンなしではいられない!」という方も多いと思います。
その場合は、どうすればいいのでしょうか?

このページでは「アトピーが悪化しないエアコンの使い方」についてお伝えしていきます。

アトピーの方はエアコンを使わない方がいいの?

アトピーの症状が悪化している方は、体温調節がうまくできない場合が多いです。
アトピーの症状がかなり悪化している方の中には、夏の暑い日でも身体がガタガタ震えるほど、寒気を感じたりする方もいるほどです。

体温調節ができない理由は「冷え性」の場合と全く同じです。
詳しくは、下記の記事を読んでみて下さいね。
アトピーの方が冷え性になる根本的な原因

体温調節がうまくできないと、夏でも寒さを感じたりします。
この場合は、エアコンを使わなくても身体が冷えていますので、気温が高くても、エアコンを使う必要は全くありません。

しかし、それほどアトピーの症状が悪化していない場合は、夏は普通に暑いと思います。
それでは、アトピーの症状がある場合、夏の暑い日でも「エアコン」を使わない方がいいのでしょうか?

今年の夏は、私自身がはじめて熱中症になりました。
そのため、エアコンについて、いろいろな検証を繰り返しました。

エアコンを使った方が体調が良くなるのか?
それとも、エアコンを使わない方が体調が良くなるのか?

徹底検証した結果は、エアコンを使った時の方が体調を崩すことが多かったのです。
専門家の方が「アトピーの方はエアコンを使わない方がいい」とアドバイスしているのは、正しかったのです。

なぜエアコンを使うと体調を崩すの?

エアコンを使えば、室内の気温が変化しないため、体温調節をする必要がなくなります。
快適な温度になりますので、身体の負担は激減するはずです。

しかし、現実は体調を崩すことが多く、下痢になることもあったのです。

もちろん、設定温度を低くしている場合は、お腹が冷えたり、下痢になってもおかしくありません。
しかし、設定温度を28~30度にしていましたので、身体が冷えるような温度ではありません。

10月になれば、エアコンを使わなくても、気温は28度以下になります。
しかし、10月に体調が悪化する事はほとんどありません。

つまり、エアコンの設定温度が体調を崩す原因ではないはずです。
それにも関わらず、エアコンを使うと体調が悪化するのです。

これは私だけではなく、アトピーの方や冷え性の方に共通しています。
それではなぜ、エアコンを使うと体調を崩す場合が多いのでしょうか?

この理由は、体調を崩したタイミングが共通していることで分かりました。
そのタイミングとは、エアコンをつけてから30分以内であったり、エアコンをつけた部屋に入ってから30分以内の場合が多かったのです。

エアコンをつけると、短時間で室内の気温が下がります。
また、暑いところからエアコンをつけている部屋に入ると、身体が急に冷えてしまいます。

つまり、短時間に大きな温度変化があると、体調を崩しやすくなるのです。
逆に、28~30度に設定をしている部屋にずっといれば、何時間エアコンをつけていても、体調を崩す事はありません。

エアコンで体調を崩す大きな原因は、急激な温度差に身体が対応できなかったからなのです。
そのため、28度という高い設定温度であっても、気温が高いところから急にエアコンが効いた部屋に入ると、体調を崩してしまうのです。

具体的には、下記の3パターンになります。

・エアコンをつける事で短時間に部屋の温度を下げた場合。
・温度差がある他の部屋を行き来した場合。
・帰宅した時などに、エアコンが効いている部屋に入った場合。

急激な温度差に対応するには、大きなエネルギーが必要になります。
逆に、気温に変化がない場合は「現状維持」になりますので、大きなエネルギーは必要ありません。

これは、飛行機で例えると、離陸や着陸には大きなエネルギーが必要になりますが、水平飛行をしている時は、エネルギーの消費が格段に少なくなるのと同じです。

大きなエネルギーを使うということは、体力を消耗するということです。
そして、体力を消耗した結果、体調を崩してしまうのです。

そのため、長時間、エアコンの効いた部屋にいても、体調を崩す事はあまりありませんが、急にエアコンの効いた部屋に入ると、お腹を壊したりする事が多いのです。

エアコン

体調が悪化しないエアコンの使い方

エアコンを使うと体調を崩すことが多いのは、次の2点です。

1点目は温度差が原因の場合です。
温度差の激しい部屋に行くと、温度調節に大きなエネルギーを使ってしまい、体調を崩してしまうのです。

2点目は、温度設定が低い場合です。
温度設定が低いと、体温を上げるために、大きなエネルギーが必要になります。
一定のエネルギー以下になった時に、体調を崩してしまうのです。

逆に言えば、設定温度を高くして、気温差を最小限にすれば、エアコンを使っても大丈夫です。
具体的には、何をすればいいのでしょうか?

それは、エアコンをつける時は、エアコンの設定温度を一番高くすればいいのです。
そして、5分ごとに、1度ずつ設定温度を下げていけば、エアコンをつけた直後の急激な温度差で体調を崩すことはなくなります。

ちなみに、設定温度ですが、体調を崩しやすい温度というのは、個人差がかなりあります。
また、その日の体調によっても違います。

私は28度に設定する事が多いですが、私の場合は子供のころからエアコンをほとんど使っていない事もあり、暑さに強い体質ですので、あまり参考にならないかもしれません。
基本的には、暑すぎない温度で、できるだけ高い温度にする事が大切になります。

また、エアコンの効いた部屋に入る時は、厚着をしたり、重ね着をしたりすることで、身体を急激に冷やさないようにします。
薄着のまま、エアコンの効いた部屋に入ると、体調を崩す場合が多いので、注意が必要です。

そして、もう1つ注意しないといけない事があります。
それは、入浴後や運動後など、体温が上がっている時は、体温が下がって落ち着くまで、エアコンが効いた部屋の中に入らない事です。

体温が上がっている時に、エアコンの効いた部屋に入ると、体温調節に使うエネルギーはさらに大きくなり、さらに体調を崩しやすくなります。
身体をクールダウンさせ、体温が下がって落ち着いてから、エアコンが効いた部屋に入るようにしましょう。

また、汗をかいて下着などが濡れている時は、そのままエアコンが効いた部屋に入ると、風邪を引いてしまいます。
風邪をひく原因は、もちろん、身体が冷えるからです。
そのため、汗をかいた時は、必ず、エアコンの効いた部屋に入る前に、着替えるようにしましょう。

これだけで、エアコンが原因の体調不良は、かなり防ぐことができるはずです。

ちなみに、暑いところに行くと体調を崩しやすい方は、部屋の外に行く時は逆のことをします。
少しずつ設定温度を上げていき、一番高い設定温度に身体を慣らしてから、エアコンを切って外出すればいいのです。

ただ、私の場合、気温が高いところに行っても、体調を崩すことは滅多にありません。
体調を崩す時は、気温が低いところに行った場合がほとんどです。

そのため、気温が高いところに行くことで体調を崩す事がほとんどない方は、エアコンをつける時と、エアコンが効いた部屋に入る時だけ、気を付ければいいと思います。

身体を冷やさないエアコンについて

いろいろなホテルに宿泊し、いろいろなエアコンを体験して分かった事ですが、最近のエアコンは、身体にかなり優しくなっています。

10年以上前のエアコンは、冷える事が一番のうたい文句でしたが、最近のエアコンは違います。
エアコンの風が直接身体に当たらないように制御するモデルなどもあります。

また、古いエアコンの場合は、一定の温度を維持することができません。
設定温度まで温度を下げた後、運転を停止し、しばらくして温度が上がれば、運転を再開するというタイプのモデルも多いです。

このタイプのエアコンを使っていると、室内の気温が上がったり下がったりしますので、体温調節でエネルギーを消耗してしまいます。
同じ設定温度にしていても、エアコンによって、体感温度や快適さが全く違うのです。

新しいエアコンがついていると、同じ設定温度でも快適に過ごすことができます。
つまり、体力の消耗を最小限にすることができます。

また、エアコンを使うと、いつもアトピーが悪化するという場合は、エアコン内部の「カビ」が原因かもしれません。
エアコン内部を掃除しても、カビが取り切れない場合も、エアコンの買い換え時かもしれません。

エアコンを使うと、どんな設定温度でも体調を崩してしまう。
という場合は、最新のエアコンに買い替えると、エアコンを使っても体調を崩さなくなるかもしれないため、参考にしてみて下さいね。

ちなみに、上位機種のエアコンになればなるほど、身体に優しいエアコンになり、電気代は安くなりますので、お金に余裕がある場合は、上位機種がお勧めです。
少しでも安く上位機種を購入したい場合は、型落ちの商品を狙って下さいね。

まとめ

アトピーの方はエアコンを使わない方がいいと言われているのは、設定温度が低い場合や部屋の外との気温差が大きい時に、体温調節でエネルギーを消耗してしまうからです。

体温調節に多くのエネルギーを使ってしまうと、アトピーを改善するためのエネルギーが減ってしまいます。
そのため、エアコンを使うと、アトピーが悪化する場合があるのです。

逆に言えば、エアコンを使っても、エネルギーを消耗しないように工夫をすれば、アトピーが悪化することはありません。
是非、この記事を参考に、エアコンを使って、暑い夏を乗り越えて下さいね。

会員限定記事が読める「無料メルマガ」のご案内

メルマガ会員になると・・・

1 パスワードが必要な会員限定記事を読むことができます。
2 著者にアトピーに関する無料のメール相談ができます。
3 皮膚のスピード回復に繋がるサプリメントやスキンケア商品等を購入できます。
4 著者の「原因療法カウンセリング」を受けることができます。

アトピー性皮膚炎の原因を根本的に消し去り、一刻も早く痒みがない綺麗な皮膚に戻したい方は、是非、メルマガに登録して下さいね。

アトピーに関する豆知識

コメント

タイトルとURLをコピーしました