こんにちは。
アトピー研究家の齋藤です。
夏は「アイスコーヒー」を飲んでいる方が多いと思います。
しかし、アイスコーヒーを飲んだ後に、痒くなった経験はないでしょうか?
原因の1つはカフェインです。
しかし、もっと強烈に痒くなるものがあります。
それは「ガムシロップ」です。
このページでは「ガムシロップが強い痒みを引き起こす理由」についてお伝えしていきます。
「ガムシロップ」について
喫茶店でアイスコーヒーを頼むと、ガムシロップも一緒についてくる事が多いですよね。
それではなぜ「アイスコーヒー」には、砂糖ではなく、ガムシロップを入れるのでしょうか?
その理由は、4点あります。
2点目 ガムシロップは、低温になると砂糖よりも甘みが強くなるからです。
3点目 砂糖よりも安値であるからです。
4点目 砂糖よりも「キレのある爽やかな喉ごし」があるからです。
それでは、ガムシロップは何でできているのでしょうか?
ガムシロップは「果糖ブドウ糖液糖」でできています。
ガムではなく、甘味料の一種です。
清涼飲料水の原料に使用されている事が多いので、ジュースやお菓子の原材料のラベルを見ると、高い確率で発見することができます。
「果糖ブドウ糖液糖」について
「果糖」と言えば、健康的なイメージがありますよね。
それでは「砂糖」と「果糖ブドウ糖液糖」ではどちらが痒くなるのでしょうか?
これは、実際に摂取してみるとすぐに分かりますが、圧倒的に「果糖ブドウ糖液糖」の方が痒くなります。
私の場合は、アトピーの症状が全くない時でも、「ガムシロップ」を入れてアイスコーヒーを飲むと、痒みがでる事があるほどです。
綺麗な皮膚の時でも「果糖ブドウ糖液糖」を摂ると痒くなる事があるのです。
それではなぜ、「果糖ブドウ糖液糖」を摂ると痒くなるのでしょうか?
私は2つの理由があると考えています。
血糖値について
1点目は、血糖値が急上昇するからです。
「砂糖」は、ブドウ糖と果糖が結合しています。
砂糖が体内に入ると、腸で分解された後に、吸収されます。
それでは、「果糖ブドウ糖液糖」の場合はどうなっているのでしょうか?
「果糖ブドウ糖液糖」は、ブドウ糖と果糖が分離しています。
そのため、体内に入ると、そのままの状態で吸収されます。
その理由は、最初から分離されているため、ブドウ糖と果糖を腸で分解する必要がないからです。
そのため、砂糖よりも吸収スピードが早いのです。
それでは「ブドウ糖」が吸収されるとどうなるのでしょうか?
吸収スピードが速いため、血糖値が一気に上がります。
その次に、急上昇した血糖値を下げるために、インスリンが大量に分泌されます。
すると、今度は逆に血糖値が下がりすぎてしまうため、血糖値を上げないといけなくなります。
その時に、血糖値を上げる「コルチゾール」というホルモンが使われます。
「コルチゾール」というホルモンは、アトピーの症状がでている場合、炎症を抑えるために使われています。
しかし、血糖値が下がりすぎると、コルチゾールが血糖値を上げるために使われてしまいます。
その結果、炎症を抑えることができなくなってしまい、痒みが発生するのです。
皮膚の糖化について
2点目は、果糖が細胞に吸収される事による痒みです。
1点目でお伝えした通り、血糖値を上げるためにコルチゾールが使わると、炎症を抑える事ができなくなり、痒くなります。
そのため、痒くなるのは、炎症がでている皮膚の場所だけに限られます。
しかし、私の場合、炎症が全くない時でも、ガムシロップを入れたアイスコーヒーを飲むと、痒くなった事がありました。
つまり、痒みが発生する理由は、血糖値が原因だけではないのです。
それ以外にも「果糖ブドウ糖液糖」には、痒くなる原因があるのです。
繰り返しになりますが、血糖値が上がるのは「ブドウ糖」が原因です。
「果糖」を摂っても血糖値が上がりません。
しかし、果糖を摂ると、血液中に入った果糖は、そのまま体内の細胞に入ってしまいます。
すると、その果糖がタンパク質や脂肪と結合し「糖化」します。
もちろん、炎症がある「皮膚」の細胞も、果糖が入ると糖化してしまいます。
糖化した細胞は正常な細胞ではありません。
免疫細胞は糖化した細胞を「異常な細胞」と判断し、その細胞を排除しようとします。
その結果、炎症がなくても、糖化した細胞がある皮膚が痒くなるのです。
まとめ
砂糖も果糖ブドウ糖液糖も、療法とも「ブドウ糖」と「果糖」でできています。
結合しているか、分離しているかどうかが違うのです。
砂糖はブドウ糖と果糖が結合していますので、腸で分解するために時間がかかります。
しかし、果糖ブドウ糖液糖は、ブドウ糖と果糖が最初から分離しています。
そのため、腸で分解する必要がないため、吸収スピードが非常に早いのです。
ゆっくりと吸収された場合は、血糖値が急上昇する事もありません。
また、果糖が細胞に吸収されるスピードも緩やかです。
ゆっくりと吸収された場合は、それほど痒くなることはあまりありません。
果物を食べてもあまり痒くならないのは、吸収されるスピードがゆっくりだからです。
しかし、ガムシロップに使われている果糖ブドウ糖液糖は、砂糖よりも吸収スピードが早いのです。
その結果、炎症を抑えていたコルチゾールが激減する事に加え、皮膚の細胞も糖化することによって、痒くなるのです。
甘味料はたくさんあります。
しかし、私が自分自身の身体を使って検証した結果、一番痒くなる甘味料は「果糖ブドウ糖液糖」でした。
果糖ブドウ糖液糖は、砂糖よりも痒くなりますので、特にアトピーの症状が悪化している方は、気をつけて下さいね。
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