「果物」を食べるとアトピーは悪化するの?

「果物」を食べるとアトピーは悪化するの?

こんにちは。
アトピー研究家の齋藤です。

アトピーの方はお菓子を控えている方でも「果物」を食べている方は多いのではないでしょうか?

「果物」には健康的なイメージがありますよね。
とは言え、果物には糖分がたくさん含まれています。

お菓子を食べると悪化するのは、ほとんどの場合は「糖分」が原因です。
それでは、果物を食べるとアトピーは悪化するのでしょうか?

この記事では「果物を食べるとアトピーは悪化するの?」というご質問にお答えしていきます。

果物を食べても血糖値は上がらないの?

「果物」には健康にいいイメージを持っている方が多いと思います。
健康にいい理由の1つとして「果物を食べても血糖値は上がらない」と書いてある本も多いですよね。

血糖値は急激に上がると、かゆみの原因になります。
それでは、果物を食べても血糖値は上がらないのでしょうか?

これは、実際に検証してみると、すぐに答えを出す事ができます。
血糖値を測定する機器をつけて、果物を食べればいいのです。

私はいろいろな果物を食べて、血糖値を測定してみました。
その結果、血糖値はどうなったのでしょうか?

多くの書籍に書いてある通り「血糖値が上がらないのでは?」という予想をしていましたが、血糖値は普通に上がっていきました。
「果物は血糖値を上げない」というのは、間違いだったのです。

いろいろな果物で検証をしてみましたが、どの果物を食べても血糖値は上がります。
そのため、糖尿病など血糖値のコントロールをしないといけない方は、果物は食べない方が無難です。

なぜ「果糖」は血糖値をほとんど上げないの?

果物を食べても、血糖値は普通に上がっていきます。
それではなぜ「果物を食べると血糖値が上がらない」と言われているのでしょうか?

分かりやすく説明しているサイトがありますので、引用します。

果糖を摂取したときに血糖値が上がりにくいのは、果糖はブドウ糖に比べて腸管での吸収が遅く、また、果糖の一部は肝臓でブドウ糖に転換されますが、果糖を代謝する酵素の活性はブドウ糖の酵素より強く、ブドウ糖より早く代謝され、ほとんどエネルギーに転換されたり、グリコーゲンとして貯蔵されてしまうためと考えられています。

また、くだものにも含まれている食物繊維は、急激な血糖値の上昇を抑制する作用があります。これは、豊富に含まれる水溶性食物繊維が胃や小腸内で粘度の高い状態になり、糖質の消化や吸収の速度が緩和されるため、血糖値の上昇が緩やかになると考えられています。このように、くだものは血糖値をあげにくい食品です。

「果物ではじめる健康生活」より引用
http://www.kudamono200.or.jp/health/health_03.html

血糖値とは、血液中のブドウ糖の濃度の事です。
ブドウ糖が血液中に増えなければ、血糖値は上がりません。

ブドウ糖の場合、小腸から吸収されると、血液中に直接取り込まれます。
つまり、ブドウ糖を摂ると、すぐに血糖値が上がりはじめます。

しかし、果物の場合、ブドウ糖ではなく「果糖」がかなり多く含まれています。
その「果糖」は、小腸から吸収されると大部分が肝臓に運ばれていきます。

そして、肝臓で果糖がブドウ糖に代謝された時も、そのブドウ糖はすぐに血液中に放出される事がありません。
その理由は、エネルギーに転換されたり、グリコーゲンとして貯蔵されてしまうためからです。

また、果物は食物繊維が多く含まれています。
その食物繊維には急激な血糖値の抑制をする作用があります。

このような理由で、果物を食べても血糖値は上がりにくいと言われているのです。

フルーツ

果物を食べると痒くなる3つの理由

私はいろいろな果物で痒くなるかどうかの検証を繰り返してきました。

最初の頃は、果物を食べても痒くなることはありませんでしたが、果物をたくさん食べ続けていると、痒くなることが多くなりました。

それではなぜ、果物を食べると痒くなるのでしょうか?

1つ目の理由・・・血糖値

上記で説明した通り、果糖を摂っても血糖値が上がりにくいと言われています。
しかし、私が実際に果物を食べてみたところ、血糖値はどんどんと上がっていきました。

それではなぜ、果物を食べても、血糖値がどんどんと上がっていったのでしょうか?

その理由は、果物の成分を調べていた時に分かりました。
果物の糖分は「果糖」だけではなかったのです。

果物には「ブドウ糖」も含まれていますし「ショ糖」も含まれていたのです。
「ブドウ糖」や「ショ糖」は、摂るとすぐに血糖値が上がります。

果物の糖分が「果糖」だけの場合は、血糖値が上がりにくいかもしれません。
しかし、果物には血糖値がすぐに上がる成分が含まれているため、果物を食べても血糖値は上がっていくのです。

果物を食べると痒くなる原因の1つ目は、血糖値が上がりすぎた事と考えられます。

ただし、大量に食べなければ、血糖値が上がりすぎることはありません。
また、果物の成分を調べて「ブドウ糖」や「ショ糖」が少ない果物を食べることで対策をする事も可能です。

2つ目の理由・・・肝臓

果物を食べ続ける検証をしていた所、それほどたくさん食べていない場合でも、痒くなることがよくありました。

果物を少し食べたくらいでは、血糖値はそれほど大きく上がりません。
それでも、痒くなることがあったのです。

それではなぜ、血糖値が上がりすぎなくても痒くなるのでしょうか?

2つ目の理由は、果糖を摂り続ける事によって、肝臓が弱っている事が原因と考えられます。
果糖はブドウ糖と違い、肝臓で代謝されるため、肝臓に負荷がかかるのです。

それでは、肝臓に負荷がかかるとどうなるのでしょうか?

もちろん、健康な方は肝臓に負荷がかかっても問題ありません。
毎日、お酒をたくさん飲んでいる方でも、健康な方は多いですよね。

しかし、肝臓病など肝臓が非常に弱っていると、肝臓に負荷がかかった時に、皮膚が痒くなる場合があるのです。

もちろん、肝臓病とアトピーでは、痒みの原因が違います。
しかし、アトピーの症状がある方の多くは、肝臓の状態が良くありません。

そして、アトピーの症状がある方は、身体に負荷(ストレス)がかかると、痒くなることが多いのです。
そのため、「果糖」でも、アトピーの症状がある方には、痒みに繋がる可能性が高くなるのです。

3つ目の理由・・・アレルギー

特定の果物を食べると痒くなる場合は、その果物にアレルギーがある可能性があります。

例えば、バナナ、キウイフルーツ、アボカド、栗などを食べると痒くなる場合は、ラテックスアレルギーの可能性があります。

特定の果物を食べると痒くなる場合は、その食べ物を食べないようにすれば、痒くなることはありません。

果物を食べるとアトピーは悪化するの?

上記で説明をした通り、果物を食べると痒くなる場合があります。
それでは、果物は食べない方がいいのでしょうか?

果物にアレルギーがある場合は、その果物は食べない方が無難です。
また、大量に食べると、血糖値が上がりすぎる可能性があります。

この2点に注意すれば、アトピーが悪化することはありませんので、痒くならない範囲で果物は食べても大丈夫です。

私は原因療法をしている時に、果物はたくさん食べていましたが、それでもアトピーの症状は消えていきましたので、果物を食べているとアトピーが改善しないという事はありません。

とは言え、人それぞれ、肝臓の状態は違います。
肝臓の状態が良い方でしたら、果糖を摂っても、しっかりと代謝できますので、痒みに繋がることもありません。

しかし、肝臓が弱っている方の場合、果糖を代謝することができません。
そのため、痒みに繋がる可能性が高くなります。

つまり、肝臓が代謝できる許容量を超えて果糖を摂ることがアトピーの悪化に繋がるのです。

人それぞれ許容量が違いますが、食べ過ぎない範囲内で果物を食べていれば、アトピーが悪化することはありません。
果物を食べるとアトピーが治らないというような事はありませんので、その点は安心して下さいね。

私は積極的に果物をたくさん食べる事はお勧めしていませんが、毎日リンゴ1個程度でしたら、栄養面の事を考えても、食べた方がいいと思います。

果物の多くは、カリウムが豊富に含まれています。
カリウムは塩分を排泄する作用がありますので、果物を少し食べる事は塩分の摂り過ぎ対策にもなるのです。

ちなみに、下記の記事でお伝えした通り、果糖は皮膚を糖化させます。
「ガムシロップ」が強い痒みを引き起こす理由

ただ、糖化した皮膚は自然には治らないと言われています。
しかし、私は果物を食べ続けた時も、原因療法をすると、皮膚の状態はどんどんと綺麗になっていきました。

そのため、皮膚の糖化はアトピーの悪化の直接の原因ではないと私は考えています。

まとめ

果物は血糖値が上がりにくく、栄養も豊富に含まれているため、果物は健康にいい食べ物の1つです。
果物を食べているとアトピーは改善しないという事はありませんので、果物にアレルギーがなければ、アトピーの症状がある方でも、果物は食べても大丈夫です。

ただし、一度に大量に食べる場合は、血糖値があがりすぎて痒くなる場合があります。

また、少量でも頻繁に食べたりすると、果物に含まれている果糖が肝臓に負荷(ストレス)をかけてしまい、痒みに繋がる可能性が高くなります。

そのため、自分自身の肝臓と相談しながら、食べる事が大切になります。

ちなみに、原因療法をすれば体内のエネルギー量が上がっていきますので、エネルギー不足で弱っていた肝臓もどんどんと強くなっていきます。
すると、食べるとすぐに痒くなっていた果物などを食べても、痒くならないようになります。

今は痒くなるために我慢している食べ物があったとしても、アトピーが改善するについれて食べられるようになりますので、その点は安心して下さいね。

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