こんにちは。
アトピー研究家の齋藤です。
「脱ステロイド」をする方は多いですが、ほとんどの方は失敗します。
しかし、「食事療法」をしている方は成功する確率が高くなります。
それではなぜ、「食事療法」をすると「脱ステロイド」に成功する場合が多くなるのでしょうか?
このページでは「食事療法で「脱ステロイド」が成功する理由」についてお伝えしていきます。
「脱ステロイド」をすると皮膚が悪化する理由
かなり前ですが「脱ステロイド」が流行った事があります。
「ステロイド剤」がアトピーを悪化させたため、ステロイド剤を辞めると、アトピーが改善すると勘違いしていた方が多かったからです。
もちろん「脱ステロイド」をしても、アトピーが改善する事はありません。
綺麗な皮膚の時に「ステロイド剤」を塗った方は、誰もいないはずです。
ほとんどの方はアトピーが悪化したから「ステロイド剤」を塗ったはずです。
「ステロイド剤」を辞めれば、ステロイド剤を塗る前のアトピーが悪化した状態に戻るだけです。
それどころか、ほとんどの場合は、ステロイド剤を使い始める前よりも悪化します。
それではなぜ、ステロイド剤を辞めると、アトピーは悪化するのでしょうか?
「ステロイド剤でアトピーが改善する」ならば、ステロイド剤を辞めても、アトピーの症状が悪化することはないはずです。
しかし、「脱ステロイド」をすれば、アトピーが悪化します。
その理由は、ステロイド剤はアトピーの症状を抑えているだけで、残念ながら、アトピーそのものを改善する効果がないからです。
私は20代の頃に皮膚科に行った時に、ステロイド剤の注射を打たれた事があります。
その時、顔中が血だらけになっていましたが、たった2日で皮膚は綺麗になりました。
しかし、3日目には皮膚の悪化がはじまり、ステロイド剤を塗ってもだんだんと効かなくなっていったのです。
その後は、ステロイド剤を塗っても悪化する一方だったのです。
この私の体験から考えても、ステロイド剤にはアトピーの症状を一時的に抑える効果はありますが、「アトピーを改善する」効果はないと言えます。
食事療法で「脱ステロイド」が成功する理由
「脱ステロイド」をしても、ほとんどの場合は成功しません。
その理由は「アトピーの原因」を取り除いていないからです。
しかし、「脱ステロイド」をしても、一部の方は成功します。
「脱ステロイド」で綺麗な皮膚になったという症例写真を見たことがある方も多いのではないでしょうか?
それではなぜ、「アトピーの原因」を取り除いていないのに、「脱ステロイド」で成功する場合があるのでしょうか?
アトピーは、このブログでお伝えしている通り、体内のエネルギー不足が原因です。
スマートフォンで例えると、バッテリー残量が20%以下になり、「省エネモード」になっている状態です。
そして、省エネモードになれば、画面の明るさが暗くなったりするのと同じように、皮膚へのエネルギーを供給を意図的に減らしている事がアトピーの原因です。
そのため、食事療法などで、体内のエネルギーを節約する事で、アトピーの症状を改善する事ができるのです。
食事の消化には、体内のエネルギーの70%を使っていると言われています。
そのため、エネルギーの節約方法としては、食事療法が一番効果があります。
例えば、食品添加物を減らしたり、有機野菜などを食べたり、油の量を減らしたりする事で、消化器官への負担を大きく減らすことができるからです。
「脱ステロイド」をした後、食事療法を続けていれば、エネルギーの浪費を減らすことができるため、皮膚にエネルギーを供給できるようになります。
皮膚の状態が少しずつ改善していく事が多いのは、そのためです。
食事療法の問題点について
繰り返しになりますが「脱ステロイド」をするだけでは、アトピーが改善する事はありません。
「脱ステロイド」で皮膚の状態が悪化し、苦しんでいる方も多いと思います。
そのため、まずは「食事療法」を行うことをお勧めします。
アトピーの食事療法に詳しい専門家の指導の下で、食事療法を実行すれば、かなり楽になるはずです。
ただし、いいことばかりではありません。
食事療法には問題点もたくさんあります。
1つ目・・・再発
食事療法で効果があるのは、食事療法をしている間だけになります。
食事療法を辞めて、お菓子などを食べ始めると、すぐに再発してしまいます。
その理由は、アトピーの根本的な原因は「食事」ではないからです。
食事療法で、アトピーの症状を抑えることは可能です。
しかし、アトピーそのものを改善する効果はないのです。
2つ目・・・費用
食事療法は、1日や2日では効果がでません。
基本的には、数ヶ月から数年続けることで効果がでてきます。
しかし、食事療法を続けていくためにはお金がかかります。
例えば、有機野菜を食べる場合は、食費が2~3倍になります。
添加物の少ないお弁当を購入する場合でも、食費はかなり上がります。
そのため、経済的に余裕がない場合は、続けることが難しいのです。
3つ目・・・消化器官
食事療法を続けると、食べる事ができるものが減っていく事がよくあります。
その理由は、消化器官が弱くなっていくからです。
筋肉は使わなければ、どんどんと弱くなっていきます。
それと同じで、消化器官に優しいものばかり食べていると、消化器官がどんどんと弱くなっていくのです。
「何を食べても痒くなるため、食べるものがなくなる」と言われるのはそのためです。
4つ目・・・ストレス
食事療法をはじめると、好きな物を食べる事ができなくなります。
食べる事が大好きな方の場合、我慢することでストレスがかかります。
その結果、アトピーの症状が悪化する可能性もあります。
食事療法以外で「脱ステロイド」に成功する方法について
食事療法は、最初は効果が出る場合が多いですが、食事療法を続けていると効果がなくなっていく場合があります。
そのため、「脱ステロイド」に成功した場合でも、その点には注意が必要になります。
それでは、食事療法以外で「脱ステロイド」をする方法はないのでしょうか?
そのような事はありません。
「脱ステロイド」で成功する方法は、もう1つあります。
それは「体内のエネルギー」を上げる原因療法です。
この方法は「食事療法」と違い、お金がかかりません。
お金を一切かけずに、原因療法を行う事もできます。
インド人は、砂糖たっぷりのチャイを毎日飲んでいますが、誰もアトピーになっていません。
もちろん、自然食品も食べていませんし、食事療法も行っていません。
その理由は、食事がアトピーの原因ではないからです。
また、重傷の場合を除けば、食事療法のように、何ヶ月、何年も続ける必要はありません。
症状や年齢にもよりますが、年齢が若ければ、翌日から効果がでてくる場合もあります。
年齢を重ねると、新陳代謝が遅くなるため、数週間から数ヶ月かかります。
50代の私の場合は、下記の記事でお伝えした通り、かなり皮膚の状況が悪化していましたが、それでも3ヶ月で皮膚が綺麗になりました。
【原因療法】何ヶ月でアトピーは完治できるの?
それだけではありません。
食べられるものがどんどんと増えていきます。
最終的には、甘い物を食べても痒くなることがなくなります。
私の場合は、強烈に痒くなる食べ物はミスタードーナツです。
炎症の原因になる砂糖や油や添加物が大量に入っているからです。
そのミスタードーナツを大量に食べても、痒くなることはなくなりました。
また、冷え性も改善する事ができます。
冷え性の原因は、体内のエネルギーが不足している事が原因だからです。
ただ、体内のエネルギー量がかなり減っている状態からスタートすると、回復には少し時間がかかります。
スマートフォンのバッテリーでも、0%から充電を開始すると、満充電までに時間がかかるのと同じです。
アトピーの軽傷と重傷の違いは、スマートフォンで例えるとバッテリー残量になります。
スマートフォンを使いながら、充電すると、なかなかバッテリー残量が上がりません。
バッテリーを消耗させるゲームなどをすれば、充電していてもバッテリー残量は下がります。
そのため、食事療法でエネルギーの支出を抑えながら、体内のエネルギーを充電していく方法が「脱ステロイド」で成功するための私のお勧めの方法になります。
とは言え、年齢やアトピーの状態などによって「脱ステロイド」の方法は1人1人異なります。
「食事療法」や「原因療法」をスタートしたい方は、自己流で行うと、逆に悪化する場合もありますので、確実に改善したい方は、必ず、信頼できるアトピーの専門家の指導の下で行うようにして下さいね。
もし、周りに信頼できるアトピーの専門家の方がいない場合は、私もカウンセリングを行っていますので、「脱ステロイド」をしたい時は、是非、ご利用下さい。
私が皮膚の状態などを確認しながら、「アトピーの食事療法」や「体内のエネルギーを上げていく方法」について、カウンセリングでお伝えします。
「脱ステロイド」を成功させたい方は、「原因療法カウンセリング」のページを読んでみて下さいね。
コメント