こんにちは。
アトピー研究家の齋藤です。
数々の民間療法を行っても完治できなかった方にとって、一番知りたいことは「原因療法」をすると「アトピーが100%治るのか?」という事だと思います。
それでは、アトピーの原因療法をすると、誰でもアトピーは治るのでしょうか?
このページでは「原因療法をすると100%アトピーは治るの?」というご質問について、お答えしていきます。
多くの民間療法でアトピーが完治しない理由
いろいろなアトピーの民間療法を行ってきた方の場合、民間療法に疑心暗鬼になっている方が多いのではないでしょうか?
私の場合、子供の頃は「食事療法」「酸性水」「鍼灸」「ドクダミ茶」「にんじんジュース」など、たくさんの療法を行いました。
しかし、アトピーが治る事はありませんでした。
もちろん、効果が全くなかった訳ではありません。
酸性水や食事療法など、皮膚の痒みが軽減するものもありました。
しかし、効果があるのは最初だけで、すぐに症状は悪化して元に戻ってしまいます。
大人になってからは「温泉湯治療法」を2年間行いました。
かなりアトピーの症状が悪化していた時にスタートしましたので、約半年間で皮膚や痒みの状態がどんどんと回復していき、仕事ができるほどまで回復しました。
しかし、さらに1年半ほど行っても、「あと少し」というところで一進一退が続き、完治することはなかったのです。
その後、30代になってからは、アトピーの症状がでなかったのですが、44歳の時に、約15年ぶりに、アトピーの症状が再発したのです。
この再発をきっかけに、アトピーの研究を本格的にスタートしましたので、様々な民間療法を実践しました。
「小食」「断食」「一日一食」「糖質制限」「食事制限」「オーガニック食」「塩」「生姜紅茶」「メガビタミン」などの食事療法。
「ウォーキング」「スピンバイク」「ジョギング」「登山」などの運動療法。
万病が治るとされている「足裏マッサージ」も1年以上行いました。
自己流ではなく、何度も講習会に参加していますので、本格的に取り組みました。
私が大人になってから実践した療法の中には、アトピーの症状が改善する療法もいくつかありました。
しかし、子供の頃と同じで、あくまでも「改善」に過ぎず、完治する事はなかったのです。
それでは、なぜ、完治できなかったのでしょうか?
それは、私が実践してきた民間療法は「アトピーの原因」を取り除く事ができない「対症療法」だったからです。
いくら「アトピーに良いこと」や「健康に良いこと」を行ったとしても、アトピーの原因が残っている限り、痒みや炎症の発生を止めることはできません。
そのため、対症療法では悪化することを防ぐ事ができたとしても、アトピーが完治する事がなかったのです。
アトピーの原因療法とは?
対症療法でアトピーが完治しないのは、「アトピーの根本的な原因」が足を引っ張っているからです。
それでは、「アトピーの根本的な原因」どはどのようなものなのでしょうか?
それは一言でお伝えすると「体内のエネルギー不足」です。
皮膚に症状がでているのは、丈夫な皮膚を作るだけのエネルギーがないためです。
材料不足が原因ではないため、タンパク質や栄養をしっかり摂っても、皮膚の症状が改善しない場合が多いのです。
また、消化の悪いタンパク質や油物を食べると痒くなる方も多いと思います。
その理由は、消化器官へのエネルギー供給が不足しているからです。
それではなぜ、小食や断食、食事制限などでアトピーの症状が改善するのでしょうか?
その理由は、消化の負担を減らすことで、消化器官で消費されているエネルギーを節約することができるからです。
体内のエネルギーを節約すると、皮膚に使うエネルギー供給を増やす事ができます。
その結果、痒みや炎症などを抑えることができるようになるのです。
皮膚以外の症状では、手足が冷えている方も多いと思います。
その理由は、末端である手足の体温を維持することが、エネルギー不足でできないからです。
そして、睡眠の質が悪化している方も多いと思います。
一般的に痒みが原因で眠ることができないからとされていますが、痒みが強くなくても、しっかりと眠れない場合も多いです。
その理由は、深い睡眠を取るためのエネルギーが不足しているからです。
また、ストレスを受けるとアトピーの症状が悪化する方も多いと思います。
その理由は、ストレスの対処に体内のエネルギーを大量に使うからです。
対症療法でアトピーの症状が改善する理由は、身体の負担を減らして、エネルギーを節約することができるからです。
しかし、消化に悪いものを食べたりすると、せっかく節約したエネルギーを使ってしまいます。
また、ストレスを受けたりしても、体内のエネルギー量が大幅に減ってしまいます。
体内のエネルギー量が減ってしまうと、アトピーの症状が悪化してしまいます。
その結果、一進一退が続き、完治しない場合が多いのです。
しかし、アトピーの原因療法は「エネルギーの節約」ではありません。
「エネルギーの増加」によって、アトピーの症状を改善していく療法になります。
分かりやすく説明すると、原因療法が「稼ぐ旦那さん」で、対症療法が「節約する主婦」になります。
節約するよりも、稼ぐ方が圧倒的に「体内のエネルギー量」を増やす事ができます。
体内のエネルギー量が増加すると、エネルギー不足によって作ることができなかった丈夫な皮膚を作ることができるようになります。
そして、冷えていた手足にエネルギーが供給されることで、冷えの状態が改善します。
また、悪化していた睡眠の質も、エネルギーが供給されることで、深い睡眠が取れるようになります。
強いストレスを受けても、体内のエネルギーの貯金が減るだけで、すぐに痒みや炎症などの症状がでることはなくなります。
まとめると、アトピーの原因療法は、体内のエネルギー量を増加させることで、アトピー性皮膚炎の「根本的な原因」となっているエネルギー不足を解消する療法になります。
そして、「アトピーの原因療法」を行うと、皮膚の痒みや炎症が消えていくだけではありません。
手足の冷えも改善し、眠れない場合は、熟睡もできるようになり、ストレスにも対処できるようになり、健康な人と同じものが食べられるようになります。
原因療法をすると誰でも「100%」治るの?
それでは、アトピーの原因療法をすると、誰でも100%治るのでしょうか?
スマートフォンで例えると、アトピーの原因療法とは、省エネモードになるほど減っていた「バッテリー」を充電する事です。
そして、原因療法を始める前の「バッテリー残量(アトピーの症状)」は、人それぞれ違います。
しかし、どのような症状であっても「バッテリーの残量低下」がアトピーの原因です。
そして、バッテリーの容量が低下している方ほど、アトピーの症状が悪化している方になります。
そのため、バッテリーが0%に近い状態になっている方でも、充電に時間さえかければ、健康な人と同じレベルである80%以上にする事ができます。
しかし、残念ながら例外があります。
それは、バッテリーが劣化していた場合や故障していた場合です。
バッテリーが劣化すると、充電速度が遅くなり、充電時間もかかります。
そして、劣化が進むと、満充電の容量が下がっていきますので、80%まで充電できなくなります。
また、バッテリーが故障していると、途中で充電が止まったり、充電ができなくなったりします。
人間に当てはめると、劣化が「老化」、故障が「疾患」になります。
そのため、高齢になればなるほど、完治が難しくなります。
また、アトピー以外に何らかの疾患がある場合は、原因療法の効果がでない可能性があります。
そのため、誰でも「100%」完治できると言い切ることはできません。
しかし、バッテリーに問題がなければ、誰でも原因療法をすることで、健康な人と同じレベルである「80%以上」にする事ができ、アトピーの症状をすべて消し去ることができます。
原因療法についての注意点
アトピー関係の書籍やホームページを見ていると「アトピーの原因療法」について説明している記事を見かける事があります。
しかし、私が内容を確認した限りでは、すべて原因療法ではなく「対症療法」でした。
原因療法と対症療法の見分け方は、下記の記事に書いてありますので、参考にしてみてください。
「原因療法」と「対症療法」の違いについて
また、原因療法を「自己流」で行った場合は、完治しない場合もあると思います。
その理由は、自己流の場合は、間違った事をしていた場合でも、気がつかない場合が多いからです。
これは、勉強でも仕事でも同じですが、アドバイスを受けながら行うのと、自己流で行う場合では、結果が大きく変わります。
そのため、自己流で行っても、なかなか改善しない場合は、専門家のアドバイスを受けながら、行うようにしてくださいね。
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