アトピーの冷え性対策について

アトピーの冷え性対策について

こんにちは。
アトピー研究家の齋藤です。

アトピーの症状がでている方の多くは「冷え性」の症状がでている方も多いと思います。
それでは、どのような対策をすればいいのでしょう?

このページでは「アトピーの冷え性対策」について、私の体験談を交えてお伝えしていきます。

私が経験した冷え性対策について

冷え性と言えば、女性だけのイメージがありますが、男性である私も冷え性の症状が強くでていた時期がありました。
特に、冬場は冷え性の症状がかなり強く現れ、手や足が氷のように冷たくなる時がよくありました。

そのため、いろいろな冷え性対策をしてきましたので、その体験についてお伝えしていきます。

湯治

私が体験した冷え性対策で、最も効果があったのは「湯治」です。
朝、昼、夜と1日3回、30分程度の入浴をすることで常に体が温かい状態を維持することができるのです。

私は2年間、アトピーの治療として湯治を行った経験がありますが、その期間は冷え性とは無縁だったのです。
その2年間で一番印象に残っているのは、冬にオートバイでアルバイト先に通っていた時の事です。

毎年、冬になると、オートバイに乗っている時は、手がかじかんで常に氷のように手が冷たい状態だったのです。
いくら分厚いグローブをしても、手の体温が低いため、グローブは体温で暖まらず、グローブの中も手も冷たいままでした。

そのため、冬にオートバイに乗ると、いつも手の冷たさに悩まされていたのですが、湯治をしている期間は、手が冷えることは一切なく、暖かかったのです。

ちなみに、湯治を辞めて何年かすると、また元のように、分厚いグローブをしても、手の冷えに悩まされるようになりましたので、湯治の効果はずっと続く訳ではありませんが、少なくとも、湯治をしている間は、手の末端部分まで、血液がしっかりと通っていたのです。

冬の寒い時期にオートバイに乗っても、手が冷えないくらいの体温を「維持」することができますので、特に重度の冷え性の方には、湯治はかなりお勧めの方法になります。

ただ、お手軽な冷え性対策とは違い、湯治は本腰を入れて取り組まないといけません。
1日3回入浴の入浴をすると、1日3時間程度は必要になります。

また、入浴で体力を消耗しますので、フルタイムで仕事をしている方の場合は、現実的に湯治をするのは難しいかもしれません。

ちなみに、私が湯治に使用した水は「温泉」ですので、長時間、体が温かい状態が続きましたが、水道水で湯治をした場合は、温泉よりも、体が温かい状態は短くなります。

水シャワー

湯治とは逆の方法になりますが、体を冷やす「水シャワー」も約1年間続けた事があります。
約30秒間、冷たい水のシャワーを浴びるだけですので、誰でも手軽に行う事ができます。

体を冷やすことは、逆効果では?
と思う方が多いかもしれませんが、そうではないのです。

冬の寒い時期に、水シャワーを浴びることは「修行」のような感じになりましたが、しっかりと効果は現れます。
その効果とは、水シャワーを浴びてからしばらくすると、体がぽかぽかする事です。

寒い時期に水シャワーを浴びると、体は体温を逃さないように、毛細血管を収縮させます。
そのため、水シャワーを浴びてしばらくすると、体温が上がり、体がぽかぽかするのです。

感覚的には、体全体の体温が上がる効果はありましたが、手や足などの末端部分に関しては、それほど暖まる感じはありませんでした。

そのため、末端部分の冷え性に関しては、それほど効果はでない可能性があります。
また、体温の持続力に関しても、湯治のように、効果が長時間持続する事もありませんでした。

水シャワーは、一時的に体をぽかぽかさせる事はできますが、根本的な冷え性対策にはならないというのが、約1年間続けた私の見解になります。

また、冷たい水で皮膚を鍛えるという意味で、アトピーの改善効果もあるかも?
という期待もありましたが、残念ながら、アトピーの改善効果もありませんでした。

冬の水シャワーは修行みたいになってしまうため、誰でも続けることはできないと思いますが、ぽかぽか効果は確実にあります。
また、コスト(水代)もあまりかからないため、最小限の費用で冷え性対策をしたい方には、お勧めの方法になります。

ちなみに、水シャワーは夏に行っても、ほとんど効果はありませんでした。
寒くなればなるほど効果がありますので、冬にお勧めの対策になります。

靴下

私の冷え性は手だけではありません。
冬は足が氷のように冷たくなっていました。

そのため、分厚い靴下で対策をしていた事があります。

恐らく、市販品では一番暖かいと思われる「特厚タイプの発熱ソックス」を購入して、足が冷える時期になると、その靴下を履いていました。
しかし、足が冷えている時に、その靴下を履いていても、実際にはそれほど足は暖まりませんでした。

もちろん、運動をしている時など、体温が上がっている時は、その靴下を履くと、足は汗をかくほど温まります。
しかし、椅子に座って仕事をしている時など、氷のように足が冷たくなっている時は、ほとんど効果がなかったのです。

「発熱ソックス」を履くと、ソックス自体が足を温めてくれるイメージがありますが、実際の所は、発熱や保温をするためにはある程度の「体温」が必要なのです。

そして、その体温が非常に低い場合は、靴下を温める事ができないため、発熱も保温もできないのです。
そのため、その靴下を履いても、足が温まる事がなかったのです。

靴下を暖める事ができるだけの体温がある方は、分厚い靴下や発熱ソックスなどを履くと、効果があると思います。
しかし、靴下を暖める事ができないほど、足が冷えている場合は、靴下で冷え性対策をすることはできません。

そのため、軽い冷え性の場合は、靴下で対策をすることはできますが、重度の冷え性の場合は、靴下自体を暖かくすることができないため、靴下では対策をすることができないというのが私の見解になります。

ちなみに、私は購入していませんが、電気で靴下を温める「電熱ソックス」もあります。
重度の冷え性の方は「電熱ソックス」を使うといいかもしれません。

ただし、電磁波が発生しますので、合わない体質の方もいると思います。
また、静電気も発生するかもしれませんので、その点には注意して下さいね。

腹巻き

お腹を温めるために、冬は腹巻きをしていた時期もあります。
お腹が冷えると、私の場合は下痢になることが多かったからです。

手足の末端部分と違い、お腹は常にある程度の体温はあります。
靴下と違い、腹巻きは体温で暖まりますので、お腹を温めるのには、非常に効果がありました。

そのため、腹巻きをすると、お腹が冷える事が激減し、お腹が冷える事が原因の下痢は、ほとんどなくなりました。
腹巻きは、冷え性対策としては、非常に効果があったのです。

お腹の体温は手足と比べて高いため、恐らく、腹巻きはほとんどの冷え性の方にとって効果があると思います。
また、腹巻きは1000円前後で購入できるものもありますので、コスト的に考えても、かなりお勧めの冷え性対策になります。

ただ、腹巻きをしても、お腹が温かいのは腹巻きをしている時だけです。
根本的に冷え性が治るということはないため、あくまでも、一時的に体を温めるだけの対症療法になります。

また、夏に腹巻きをすると、腹巻きが汗で濡れてしまい、逆に体温低下につながる場合がありますので、その点には注意して下さいね。

腹巻き

食べもの

冷え性は「冷たい食べ物」や「冷たい飲み物」が原因と考えている方は多いです。
冷え性が増えたのは、戦後ということもあり、冷蔵庫の普及と一致するからです。

また、「冷たいものを飲食するから、体が冷える」というのは非常に分かりやすいですし、説得力があります。

しかし、私の場合、冷たいものを飲食することはほとんどありません。
アイスクリームは食べませんし、飲み物は常温かホットで飲んでいます。

冬は暖かいものばかり食べますし、夏でも体を冷やすようなものは食べません。
冷え性という体質のためか、体が冷たいものを受け付けないからです。

そのため、飲食に関しては、長年、冷え性対策ができているのです。
それでも、冷え性が悪化することはありますし、自然に治る事もありません。

また、冷え性の方は、私と同じように、冷たい食べ物や飲み物を避けている方も多いですが、それでも冷え性が良くならない人は多いです。

冷たい食べ物を飲食する事が冷え性の原因の場合は、冷たいものの飲食を辞めれば、冷え性の原因がなくなりますので、冷え性が改善するはずですが、実際の所はそうではありません。

冷たい食べ物や飲み物は、冷え性の「悪化」の原因にはなりますが、冷たいものを飲食しなくても、冷え性になる事から考えると、冷たいものの飲食や冷蔵庫の普及は、冷え性の原因ではないというのが私の見解になります。

ただ、冷え性の悪化を防ぐためには、重要な対策になります。

暖房

冬になると手足が氷のように冷たくなる時期が何年も続きましたが、フルタイムで仕事をしていると、湯治をするのは現実的に難しいです。
そのため、自宅にいる時は、ガス暖房で冷え性対策をしていました。

エアコンは足下が暖まらないため、足下にガスの暖房機を置いて、足を中心に全身を温めていたのです。
この方法は、頭寒足熱になりますので、勉強や仕事もはかどります。

また、エアコンよりもガス暖房の方が遙かに体が温まりますので、私にとっては、この方法が最強の冷え性対策になりました。
しかし、自宅にいる時は、暖房で体温も高い状態を維持できるのですが、外出をすると、すぐに体温が冷えてしまうのです。

つまり、暖房から離れると高い体温を長時間、維持することができないのです。

湯治の場合は、長時間、高い体温を維持することができますが、暖房では長時間維持することができないのは、体を芯から暖める事ができず、体の表面しか暖める事ができていないからだと思います。

そのため、暖房はその場しのぎの冷え性対策としては即効性がありますが、冷え性自体を改善する効果は残念ながらありませんでした。

ちなみに、体を芯から暖めると言われている「遠赤外線」を使った暖房も試した事がありますが、ガス暖房と比べると、暖房の効果が低いため、重度の冷え性には、それほど効果はありませんでした。

遠赤外線は、軽い冷え性の場合は効果があるかもしれませんが、重度の冷え性の場合は、効果はあまりないというのが私の見解になります。

ただ、気密性の高い小さな部屋(4畳前後)で使う場合は、遠赤外線の暖房でも効果があると思います。
即効性はありませんが、身体には一番優しい暖房になると思います。

冷房

夏にエアコンを使って部屋の温度を冷やす事が、冷え性に繋がっているという説もあります。
これは冷蔵庫の普及と同じ理由で、エアコンが普及した時期と冷え性の人が増えた時期が重なるからです。

この説が正しい場合は、夏でもエアコンを使わないというのが冷え性対策になります。

しかし、私の場合、40歳頃まで、自宅ではほとんどエアコンなしで生活をしてきました。
また、高校までは学校にもエアコンはなかったため、大人になるまでは、エアコンとは無縁の生活を送ってきたのです。

冷房を使わないという冷え性対策をしてきましたが、それでも、冷え性の症状はでていました。

また、私の母親は、50歳を超えても、エアコンなしで生活をしていましたが、それでも冷え性の症状がずっとでていました。

エアコンが冷え性の原因の場合は、エアコンが普及する前は冷え性がなかったという事になりますが、そうではありません。

エアコンが普及する前でも、冷え性の方は一定の割合でいたのです。
また、エアコンが普及している現在でも、冷え性の人は増え続けています。

エアコンの普及が冷え性の原因の場合、エアコンの普及が一段落ついた時点で、冷え性の人の増加は止まるはずですが、そうではないのです。

この点から考えてみても、冷房と冷え性の関係性はほとんどないというのが私の見解になります。
ただし、冷房を使わないことは、冷え性の悪化を防ぐための対策としては重要です。

運動

運動不足が冷え性の原因と言う説もあります。

これは、筋肉が熱を発生させるため、運動不足になると筋肉量が減ることにより、筋肉からの熱が下がるからです。
特に、下半身の筋肉量は多いため、歩いたり、走ったりすることが有効とされています。

確かに、私も運動をしている時は、冷え性の症状はあまり強くでませんでした。
運動をすると血流は良くなりますので、冷え性の症状が軽くなるのだと思います。

しかし、お腹の冷えは軽減できましたが、手足の末端部分の冷えに関しては、効果があまりでなかったのです。

その頃は、手や足の指にアトピーの症状がでていた事もあり、末端部分の冷えを運動で改善したかったのですが、運動の強度をかなり上げても、末端部分の冷えは改善されなかったのです。

もちろん、運動をしている時は、血流が良くなりますので、末端部分の体温は上がっているはずです。
しかし、運動をしている時だけ効果があってもあまり意味がありません。
その場合は、一日中、運動をしないといけないからです。

また、かなり強度の高い運動ができるほど、足の筋肉は付きましたが、それでも、末端部分の冷えは改善されませんでした。

そのため、筋肉をつけて発熱量を上げても、運動をして血行をよくしても、それは根本的な解決方法ではなく、暖房などと同じ対症療法に過ぎない事が、運動の検証で分かったのです。

とはいえ、身体が冷えている時に運動をすると身体が温まります。
また、即効性もありますので、特に暖房がない所では非常に有効な対策になります。

まとめ

湯治や暖房、運動などで体温を上げている時は、体温が上がり、冷え性は改善されます。

しかし、湯治や暖房、運動を辞めてしばらくすると、体温は元通りになり、再度、冷え性の症状がでてしまうため、高い体温の持続は長時間続くことはあまり期待できません。

また、私が検証をした結果では、強度の高い運動で血液の循環をよくしたり、筋肉をつけて、体の発熱量を増やしても、手足の末端部分の冷えは改善されませんでした。

運動で体温を上げても、入浴や暖房で体を温めても、「根本的」な冷え性の改善はあまり期待できないのです。
とはいえ、対症療法としては効果がありますし、即効性もあります。

そのため、すぐにでも冷え性を改善したい方は、この記事を参考に、冷え性対策を行ってみて下さいね。

また、根本的な冷え性の原因は、下記の記事を読んでみて下さい。
アトピーの方が冷え性になる根本的な原因

ちなみに、アトピーが治るにつれて、冷え性も同時に改善していきます。
その理由は、アトピーと冷え性の根本的な原因が共通しているからです。

そのため、アトピーが完治すれば、冷え性も同時に完治します。
アトピーの原因療法は、冷え性の原因療法にもなるのです。

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