こんにちは。
アトピー研究家の齋藤です。
アトピーの方は「小麦」を摂らない方がいい。
とアドバイスしている方は多いですよね。
小麦でできた食べ物の代表と言えば「パン」になります。
それでは、アトピーの方はパンを食べると悪化するのでしょうか?
このページでは「アトピーの方はパンを食べると悪化するの?」についてお伝えしていきます。
パンについて
今では国民食とも言えるほど、日本人の多くがパンを食べるようになりました。
それでは、日本人の多くがパンを日常的に食べるようになったのは、いつからなのでしょうか?
それは、第二次世界大戦後になります。
第二次世界大戦が終わった頃、アメリカは大量の小麦が余っていたため、その処分に困っていました。
逆に、日本は戦争に負けて、食糧難に陥っていました。
そのため、アメリカは大量に余っていた小麦を日本に処分させる事に決めたのです。
また、日本にパンを普及させるために、学校給食では強制的に、お米の代わりにパンが提供されるようになったのです。
そして、給食でパンが身近なものになった結果、日本人のパンの消費量はどんどんと増えていったのです。
山崎パンのホームページから引用します。
パン食の普及により実現した日本型食生活
戦後間もない1946年には、小学校でコッペパンと牛乳の学校給食がはじまりました。給食でパン食の習慣を身につけた子どもたちが、大人になってもパンを好んで食べるようになり、次第に日本の食卓にパンがなじんでいったのです。
1955年ごろからは、全国に大きなパン工場が次々と建設され、パンの生産量はいっきに伸び、戦前の最大年間生産量の6倍以上にもなりました。
引用:日本国民の主食となったパン
https://www.yamazakipan.co.jp/stylebook/pan-history/chapter/index06.html
ちなみに、1958年には「米を食べるとバカになる」と断言した大学教授がいました。
その大学教授に洗脳された方も多く、子供にパンを食べさせる家庭が増えました。
この大学教授の言葉も、日本ではパンの普及に繋がっています。
もちろん、大学教授の発言は間違っています。
米を食べてもバカになる事はありません。
パンを食べるとアトピーになるの?
アトピーの原因は「小麦」である。
小麦を摂るとアトピーは悪化する。
この説を唱えている方は多いですよね。
それでは、パンを食べるとアトピーになるのでしょうか?
これは、学校給食の事を考えると、すぐに答えがでてきます。
1946年からは、小学校でパンの給食が始まりました。
週に5回は、小学校で学校でパンを食べていたのです。
また、給食は小学校だけではありません。
中学校でも給食がある所も多いです。
私が通っていた中学校でも、給食がありました。
もちろん、中学校でもパンがほぼ毎日提供されていました。
1946年から学校給食が始まったという事は、1940年以降に生まれた方は、週に5回は給食でパンを食べていたのです。
そして、小学校と中学校を合わせると、パンをほぼ毎日食べていた期間は9年間になります。
アトピーの原因が「小麦」の場合、9年間もほぼ毎日パンを食べれば、少しずつ皮膚の状態が悪化していき、必ずアトピーになりますよね。
特に、成長期の子供は大人と違い、アトピーになるまでには時間がかかりません。
9年間も食べ続けなくても、1年間もあれば、アトピーになるはずです。
それでは、1940年代、1950年代、1960年代、1970年代に生まれた方は、たくさんの方がアトピーになったのでしょうか?
答えは、ほとんどの方がアトピーになっていません。
私が通っていた小学校と中学校では、アトピーの症状がでているのは、私しかいませんでした。
1学年で200人以上もいますが、9年間も毎日、パンを食べ続けているにもかかわらず、誰もアトピーにならなかったのです。
また、私がアトピーになったのは、生後すぐです。
パンを食べる前からアトピーになっていますので、小麦が原因ではありません。
日本では9年間もパンをほぼ毎日食べ続けていても、誰もアトピーにならなかった事から考えると、アトピーは小麦が原因ではないと考えて、間違いありません。
ちなみに、1980年代以降に生まれた方は、アトピーになる方が少しずつ増えています。
しかし、1940年から1980年までに生まれた方は、パンを9年間食べ続けても、誰もアトピーにならなかった事から考えると、小麦以外の要素が原因でアトピーになっていると考えられます。
パンを食べると悪化するのはなぜ?
学校給食で9年間毎日、パンを食べ続けていても、アトピーになる人は誰もいませんでした。
しかし、アトピーの症状がある方の中には、パンを食べると、痒くなったり、皮膚が悪化する方もいらっしゃると思います。
それはなぜでしょうか?
私は2つの理由があると考えています。
1点目・・・血糖値
小麦は糖質ですので、食べると血糖値が上がります。
そして、ある一定以上の血糖値を超えると、インスリンが分泌されますので、血糖値が下がります。
すると、今度は逆に血糖値が下がりすぎてしまうため、血糖値を上げないといけなくなります。
その時に、血糖値を上げる「コルチゾール」というホルモンが使われます。
「コルチゾール」というホルモンは、アトピーの症状がでている場合、炎症を抑えるために使われているホルモンです。
しかし、血糖値が下がりすぎると、コルチゾールが血糖値を上げるために使われてしまいます。
その結果、炎症を抑えることができなくなってしまい、痒みが発生したり、皮膚の状態が悪化するのです。
ただし、これは「小麦」だけに限ったことではありません。
私はお米でも実験しましたが、お米を大量に食べても痒くなります。
もちろん、砂糖が含まれる食品を摂っても痒くなります。
つまり、お米でも砂糖でも、血糖値の変動が原因で痒くなるのです。
血糖値が原因の場合は、お米でも砂糖でも痒くなりますので、「パンを食べると悪化する」と結論づけるのは間違っています。
2点目・・・グルテン
小麦にはグルテンが含まれています。
そして、グルテンが原因でアトピーが悪化する事は多くの専門家が指摘しています。
そのため、「グルテン不耐症」の症状がある方は、小麦粉だけではなく、グルテンが含まれている食品を食べない方がいいと思います。
ただ、私はグルテンで痒くなる方は、かなり少ないと考えています。
その理由は、給食で9年間、ほぼ毎日パンを食べ続けても、1970年代までは、誰もアトピーにならなかったからです。
当時は、給食を残すことは許されていなかったため、全員、パンを残さず食べていましたが、パンを食べてアレルギーの症状がでる方もいませんでした。
もし、グルテン不耐症の方が多ければ、給食でのパンの提供が大問題になっていたはずです。
しかし、そのような事は一切ありませんでした。
ちなみに、私の場合は、グルテンが含まれるものをたくさん食べても、アトピーが悪化する事はありません。
逆に、グルテンを除去しても、アトピーが改善する事もありません。
そのため、「グルテン不耐症」ではない方は、特に気にする必要はありません。
まとめ
私の20代の頃の体験ですが、アメリカ西海岸に行くと、アトピーが必ず改善しました。
そのため、アトピーを改善させるためだけに、アメリカ西海岸に行ったこともあるほどです。
もちろん、アメリカに滞在している時は、ご飯を食べることはありません。
パンばかり食べていましたし、マクドナルドに行くこともありました。
それでも、アトピーはどんどんと改善していったのです。
また、1940年代から1970年代に生まれた方は、給食でほぼ毎日、パンを食べていました。
小学校と中学校を合わせると、9年間もパンを食べ続けたのです。
それでも、アトピーになる人は皆無だったのです。
つまり、パンを食べるとアトピーが悪化するというのは、ほとんどの方に当てはまらないのです。
もちろん、グルテン不耐症の方は、パンを食べない方がいいと思います。
しかし、給食で9年間、ほぼ毎日パンを食べ続けても、1970年代までは、誰もアトピーにならなかった事を考えると、グルテン不耐症の方は、かなり少ないはずです。
パンを食べてアトピーが悪化するのは、ほとんどの場合はパンが原因ではありません。
パンを食べると痒くなる方でも、アトピーが完治すると、パンを食べても痒くなることがなくなります。
その理由は、パンをしっかりと消化できるだけのエネルギーが回復したからです。
パンを食べるとアトピーが悪化するのは、パンを消化できなくなるほど、体内のエネルギーが不足していたからなのです。
つまり、パンが原因で痒くなるのではなく、体内のエネルギー不足が原因で痒くなるのです。
ちなみに、この記事では書きませんでしたが、パンに含まれる添加物が原因で痒くなる場合もあると考えられます。
ただし、添加物が含まれている食べ物は、パンだけではありません。
かなり多くの食品に含まれているため、この記事では割愛しました。
コメント
アトピーに関してかなり詳しくてとても有難いなですが、なぜすべて情報公開しないのでしょうか?人助けなら、できることはやれるはずです。
原因治療こそ知りたいのになぜメルマガ登録が必要なのですか?
質問やご相談はメルマガでお返事をしていますので、この質問に関しても、メルマガでお返事させていただきますね。
メルマガ登録したらパスワード付きのサイトも見れるんですか?
メルマガにパスワードが記載されていますので、メルマガが届くと、パスワード付きのサイトも読むことができます。