「農薬」がアトピーの原因なの?

「農薬」がアトピーの原因なの?

こんにちは。
アトピー研究家の齋藤です。

アトピーに関する書籍を読んでいると「農薬がアトピーの原因である」と記載されているのをよく見かけます。
それでは「農薬」がアトピーの原因なのでしょうか?

このページでは「農薬がアトピーの原因なの?」という質問にお答えしていきます。

オーガニック食の始め方

私がアトピーの研究を本格的に始めた時に、まず取り組んだのは「食事」でした。
アトピーの症状がでていると、痒みが強くなる食べ物もあれば、痒くならない食べ物もありますよね。

食べるものによって痒みが強くなったりするということは、アトピーの原因となっている食べ物があり、その食べ物を食べなければ、アトピーが治るのでは?と思ったのです。

そのため、アトピーや食べ物に関しての本をたくさん読みました。
そして、「アトピーは病気ではない」(赤峰勝人著)という本を読んでいたところ、アトピーの原因は「農薬や化学肥料、食品添加物が原因」であり、「私の理論を実行した人は100%アトピーから解放される」と書いてあるのです。

本当に100%だったら、試す価値がありますよね。
早速、オーガニック食をスタートする事にしました。

オーガニック食とは、化学肥料や農薬を使わずに育てた食材を使った食事の事です。
オーガニック食を続けるにあたって、食費が格段に高くなるという事以外は、特に難しい事はありません。

お米は農薬・化学肥料不使用の「生命あふれる田んぼのお米」を通販で購入しました。
そして、お肉は一切食べず、鮭やサバなどの「天然の魚」をスーパーで購入しました。

なぜ、お肉を食べてはいけないのかというと、家畜の飼料に農薬が使われているからです。
飼料に農薬が含まれていれば、その飼料を食べている家畜は、農薬が家畜の体内で凝縮されている可能性があります。

つまり、お肉を食べると言うことは、間接的に、農薬も一緒に体内に入ってくるのです。
そのため、お肉を食べたい場合は、オーガニックの飼料を使って育てた家畜のお肉である「オーガニックのお肉」を食べないといけないのです。

しかし、オーガニックのお肉は、スーパーで購入することができません。
自然食品のお店でも、見かけた事がありません。

オーガニックのお肉は、冷凍食品を通販で購入する事ができますが、送料も必要になりますし、価格も高いです。
また、アトピーの症状がある場合、お肉を食べると痒くなる時もありますので、食事療法をする場合は、お肉の代わりに魚を食べた方がいいのです。

最後に野菜になりますが、これは、自然食品店やスーパーで購入しました。
自然食品店は、Googleマップで「自然食品店」と検索すると場所が分かります。

また、スーパーでもオーガニックの野菜を取り扱っているお店があります。
そして、自然食品店で購入するよりも、割安な価格で購入する事ができる場合が多いです。

注意点は、自然食品のお店に売っている食材であっても、オーガニックであるとは限りません。
また、オーガニックの食材で作られていたとしても、お菓子は食べると皮膚の状態は悪化しますので、その点にも注意が必要です。

無農薬野菜

オーガニック食を続けるとアトピーは改善するの?

オーガニック食ですが、即効性がある食事療法ではありません。

今までは農薬が使われている食品を食べ続けてきた訳ですから、もし、農薬がアトピーの原因の場合、体内の農薬がある程度抜けるまで、数ヶ月はかかるはずです。

そのため、症状の変化には一喜一憂することなく、オーガニックの食生活を約1年間続けました。

そして、約1年が経過したある時、症状がでている場所を見て、ふと気がついたのです。
1年間も続けたのに、アトピーの症状は改善していなかったのです。

もし、農薬がアトピーの原因なら、1年間もオーガニックの食生活を続ければ、かなり改善しているはずです。
しかし、全く改善していないという事は、農薬はアトピーの原因ではなかったという事です。

確かに、オーガニックの食材を食べ続けることは、身体にいいと思います。
また、身体への負担が減るため、身体に優しい食材だと思います。

しかし、1年間続けても全くアトピーに効果がでなかったオーガニックの食生活に、これ以上、お金をつぎ込むことはできません。
オーガニックの食生活は、食費がかなり高くなるからです。

そのため、私のオーガニックの食生活は約1年間で終了することになりました。

ちなみに、「オーガニック食でアトピーが治る」と指導されている先生に「オーガニック食でアトピーが治らなかった」と伝えれば、「1年間では期間が短すぎる。」というアドバイスを受けると思います。
というのは、私が受講した足裏マッサージの先生に、1年間足裏マッサージを続けてもアトピーが全く改善しなかった事を伝えると「アトピーの症状がでていた期間と同じ期間続けないといけない」というアドバイスを受けたからです。

これは、10年間アトピーの症状がでていた場合、10年間は足裏マッサージをしないといけないということです。
恐らく、治らないと言えば、他の民間療法でも同じアドバイスが返ってくると思います。

しかし、私が温泉療法をした時は、たった6ヶ月でも皮膚の状態が8割も改善しました。
本当に効果がある場合は、たった数ヶ月でも、必ず変化は訪れるのです。

その事を考えると、1年間続けても全く効果がでない場合、私の経験から考えると、2年、3年と続ける事で効果がでる可能性は、かなり低いとしか考えられません。

日本の農薬の使用量について

健康関係の書籍をたくさん読んでいる方は、ご存じの方も多いと思いますが、日本の農薬の使用量は、世界でもトップクラスです。

「日本 農薬 使用量」などで検索してみると分かりますが、中国と韓国の次に多いそうです。
また、アメリカの約7倍も農薬が使われているそうです。

この事実から考えると、日本にアトピーが多いのは、農薬が原因と断定されてしまっても、仕方がありません。
それでは、日本以外の国はどうでしょうか?

下記の2つのグラフを比較すると分かります。

・世界の農薬の使用量について

農薬の使用量

・アトピー性皮膚炎の国別発症割合

アトピー性皮膚炎の国別発症割合(下記のサイトから引用)
https://onlinelibrary.wiley.com/doi/10.1111/bjd.19580

世界のアトピーのデータ

上記の地図を見ると分かりますが、日本よりもアトピーの発症率がかなり高い国が2ヶ国あります。
地図上では赤く塗りつぶされている国の「スウェーデン」と「イギリス」です。

スウェーデンは農薬の使用量が非常に低い国です。
しかし、アトピーの発症率は世界でもトップクラスで高い国です。

また、イギリスも農薬の使用量は日本の4分の1しかありません。
しかし、アトピーの発症率が日本よりもずっと高く、世界1位になっています。

この事から考えても「農薬がアトピーの原因」であるとは言えないのです。

オーガニック食でアトピーは治るの?

最初にご紹介した「アトピーは病気ではない」(赤峰勝人著)の書籍の中には、「私の理論を実行した方は、100%アトピーから解放される。」と書いてあります。

しかし、私の場合、1年間も実行しましたが、症状は変わりませんでした。
また、amazonでは、赤峰先生の書籍に、下記のレビューがありました。

この本を読み、直接赤峰さんの指導を仰ぎ(1週間泊り込みで)
1年半なずなの野菜で実践したが、子供のアトピ−は治らなかった。
相談しても「治る、治るそのうち治る」と軽くあしらわれ、
不信を感じ、別のところでアトピ−は治った。
無農薬野菜を食べるのもアトピ−治療の1因子でありすべてでは無い。
赤峰さんは生産者であり治療者ではないので仕方がないが、
現代医学を批判したりこの様な本を出版するのだから
もう少し誠意ある対応をしてもいいのではないか?

やはり、私と同じように、無農薬野菜を食べ続けても、全く効果がでない人もいるのです。
それでは「100%」というのは嘘になりますよね。

しかし、書籍をしっかりと読むと分かりますが「脱落した人は除く」と書いてあります。

1年以上、無農薬野菜を食べ続けても、全く症状が改善しなかった場合は、それ以上続けても、改善する見込みはほとんどありません。
そのため、ほとんどの方は、食費が月に何万円も高くなるオーガニックの食生活は辞めると思います。

すると、治らなかった方は「脱落者」扱いになり、カウントされないのです。
治った人だけがカウントされるため、100%治る事になるのです。

ちなみに、赤峰先生を批判することはできません。
というのは、お医者様もこの方法を使っている方が多いからです。

「私が指導すれば、ステロイド剤でアトピーが100%治る」と断言されている先生がいますが、その先生の指導を仰ぎながら、ステロイド剤を使用しても治らなかった方は、他の病院に行ったり、民間療法をすることになります。

すると、その先生の指導で治らなかった方は「脱落者」になりますので、カウントされることはありません。
治った方だけがカウントされるため、「ステロイド剤で100%治る」事になるのです。

基本的に、食事療法などの対症療法は、原因療法ではありませんので、100%治ることは、理論上、ありえません。
しかし、「100%治る」と書いてあるのは、治らなかった方は「脱落者」になり、カウントされないからなのです。

食べ物が原因

まとめ

日本の農薬の使用量が世界でもトップクラスという事を考えると、「アトピーは農薬が原因」と考えてしまいがちです。
逆に、アトピーの発症率が世界でトップクラスのスウェーデンでは、農薬の使用量が低いため、「アトピーの原因は農薬」と考えている人は誰もいないと思います。

つまり、農薬がアトピーの原因という考え方は、無農薬野菜を売るための手段として使われているのです。
世界の国々の農薬の使用量とアトピーの発症率を調べると、すぐに農薬がアトピーの原因でない事が分かります。

ちなみに、私はアトピー性皮膚炎の原因を解明した後、実際に原因療法を行いました。

その結果は、下記の症状写真の記事をご覧下さい。
アトピーの症状写真

もちろん、オーガニックの食生活は辞めていますので「農薬が使用されている食材」しか食べていません。
それでも、たった数ヶ月で、皮膚は綺麗に治っています。

農薬が使用されている食材しか食べていなくても、アトピーがたった数ヶ月で綺麗な皮膚になるという私の実体験から考えても、農薬がアトピーの原因ではないと言い切ることができます。

ただ、オーガニック食にすると、身体にいいものばかりを食べる事になりますので、身体の負担はかなり減ります。
そのため、「食生活が原因でアトピーが悪化している場合」は、オーガニックの食生活を始めると、アトピーが改善する可能性は非常に高いです。

ただ、オーガニック食を続ける場合、食費はかなり高くなりますので、その点は覚悟して取り組んで下さいね。

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