こんにちは。
アトピー研究家の齋藤です。
軽症の場合を除き、アトピーの症状がある人のほとんどは、掻き始めると出血するまで掻き続けます。
それはなぜでしょうか?
このページでは「なぜアトピーになると出血するまで掻き続けるの?」という質問に対して、私の体験談を交えながらお答えしていきます。
掻き始めるとどうなるの?
アトピーの症状が進行していくと、ほとんどの場合は、出血するまで掻き続けるようになります。
皮膚から出血している所を見ると痛々しいですよね。
しかし、出血するまで掻くのは理由があるからなのです。
私も痒くなった時は、ほとんどの場合、いつも出血するまで掻き続けています。
その理由は簡単で、一度、掻き始めると、掻くことが気持ちいいことと、少し掻いただけで止める事ができないからです。
また、途中で掻くのを止めたとしても、すぐに猛烈な痒みが襲ってきますので、どちらにしても、同じ場所をまた掻いてしまいます。
他人が見れば「出血するまで掻かなければいいのに。」と思うかもしれませんが、途中で掻くのを辞める事は、拷問に匹敵するほど辛いことなのです。
アトピーの症状がでている場所は、強い痒みになりますので、ある程度出血しないと痒みが治まらないのです。
そして、出血しても掻き続けていると「痛み」に変わります。
力を入れて掻くと激痛が走るようになるため、掻くのを止めるのです。
そのため、痒くなって掻き始めても、永遠に掻き続ける事はありません。
掻いていると痒みが「痛み」に変わる時が必ずやってくるからです。
出血するまで掻くのは理由があるから掻いているのです。
そして、出血すると痒みが止まる事が多いのは、出血させるという痒みの役割を果たしたからです。
出血するまで掻く「真の理由」
アトピーの症状がない方は、痒くなった場合でも、出血するまで掻くことはあまりありません。
出血するまで掻くのは、アトピーの症状がある方だけなのです。
それではなぜ、アトピーの症状がある方は、痒くなった時に出血するまで掻くのでしょうか?
表面的な理由は、アトピーの症状がでている場所は、皮膚が薄くて脆くなっているからです。
つまり、「掻くと出血しやすい皮膚」になっているからです。
アトピーの症状がない方は、痒くなった時に掻いても、丈夫な皮膚なので簡単に出血することはありません。
痒くなった場所の皮膚の状態が違うのです。
果物に例えると、アトピーの症状がない方は、固いリンゴのような皮膚。
アトピーの症状がでている方は、イチジクのような柔らかい皮膚なのです。
そのため、少し掻いただけで、血管が破れてしまい、出血してしまいます。
また、痒みを起こしている神経が血管の周辺にあるからかもしれません。
しかし、これは表面的に見た場合であり「真の理由」は違います。
真の理由は「出血」することで、身体の異常を本人や周りの人に知らせるためなのです。
つまり、身体に異常があることを「出血」することで教えてくれているのです。
身体の異常を警告するためには「出血」するまで掻かないといけません。
もし、掻いても出血しない丈夫な皮膚だったら、ほとんどの人は健康にあまり気を遣いません。
アトピーのほとんどの方は少しくらい痒くなっても、甘い物は辞められない方が多いですし、不健康な生活を送っている方も多いと思います。
しかし、掻いて出血して血だらけになれば、痒くなる食べ物は控えようと思いますよね。
このブログを読んで下さっている方で、アトピーの症状が悪化している方は、甘い物を控えたり、食べ物に気をつけたり、不摂生をしないように心がけている方が多いと思います。
その理由は、掻くことによって出血するからではないでしょうか?
掻きむしった皮膚は痛いですし、見た目も悪くなりますよね。
だからこそ、甘い物を食べたり、不摂生をすることを辞めさせるために、出血するまでは、途中で掻くのを止められなくなるようになっているのです。
そして、出血すると痒みが止まり、痛みに変わるのです。
また、そのような皮膚の構造になっているのです。
それでも、アトピーの原因が改善されない場合は、痒みの度合いが強くなり、血だらけになるほど掻かないと、痒みが止まらなくなっていきます。
信号に例えると、黄色から赤色に警告の度合いが変わります。
そして、掻いた後にできた傷も簡単に治らないようになります。
皮膚の痒みが強くなり、どんどんと出血させることで、アトピーの原因を改善するように、本人に警告しているのです。
また、赤ちゃんやお子さんの場合は、掻いたり出血させることで、両親に警告信号を発している役割もあるのです。
これは、風邪と同じです。
風邪を引けば、頭痛がしたり、お腹が冷えたり、くしゃみや鼻水がでます。
風邪を引いている時は、消化のいいものを食べたり、しっかりと睡眠をとるようにしたりするなどして、身体を休めようとしますよね。
アトピーも全く同じで、理由がないのに、痒くなったり、出血したりしているのではないのです。
そして、身体の異常がだんだんと回復していくと、痒みがなくなっていき、皮膚も綺麗になっていきます。
風邪で例えると、頭痛がなくなったり、鼻水がでなくなったりするのと同じなのです。
まとめ
アトピーは特殊な病気ではありませんし、治らない病気でもありません。
皮膚に症状がでる仕組みは、風邪と全く同じです。
風邪の時に、頭痛がしたり、お腹が冷えたり、くしゃみや鼻水がでるのと同じように、アトピーの症状がある方は、身体に異常があることを知らせるための「警告信号」として出血しているだけなのです。
そして、身体の状態が悪化すれば悪化するほど、痒みや出血が酷くなります。
逆に、身体の異常がなくなっていくにつれて、痒みや出血も収まっていき、皮膚も丈夫になっていきます。
アトピーの症状がある方が出血するまで掻き続ける真の理由は、皮膚に身体の状態を知らせるための「警告信号」としての役割があるからなのです。
風邪をひくと「頭痛」がでるのと同じです。
そのため、アトピーの症状が出る原因となっている身体の異常を正すと、警告信号を出す必要がなくなるため、出血する必要がなくなり、痒みも消えていくのです。
風邪が治れば「頭痛」が消えていくのと同じです。
また、アトピーの原因療法をすれば、痒みがなくなるだけではありません。
私の甘皮の写真を見ると分かる通り、消えてしまった甘皮も再生していきます。
アトピーと甘皮について
悪化している皮膚も綺麗な皮膚に再生するようになるのです。
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