こんにちは。
アトピー研究家の齋藤です。
アトピー性皮膚炎の症状がでる場所は、1人1人違います。
顔にでる方もいれば、膝や肘にでる方、手先や足先にでる方もいます。
それでは、症状がでる場所は「食べ物」で変わるのでしょうか?
このページでは「症状がでる場所は食べ物で決まるの?」というテーマをお伝えしていきます。
症状がでる場所は食べ物で決まるの?
アトピーの症状がでる場所ですが、できたら顔以外がいいと思いますよね。
とは言え、どこに症状がでるかは人それぞれ違います。
それでは、症状がでる場所は決まっているのでしょうか?
食べ物によって、症状がでる場所が決まるのでしょうか?
このテーマについては、いろいろな書籍を読んだり、自分自身でたくさんの実験をしてみました。
食べ物で症状がでる場所についてですが、書籍「アトピーは病気ではない」(赤峰勝人著)の90ページと91ページに詳しく書いてあります。
一部、引用します。
顔に出るのは果物。目の周りに出るのは大豆やお米。頬に出るのはさつまいも。首から上に出るのは小麦粉(パンやケーキ、麺類)。膝の裏や腹に出るのは肉や卵、牛乳類。背中に出るのは薬物。腰から尻に出るのは合成甘味料。
皆さんは当てはまりましたか?
私は残念ながら、1つも当てはまりませんでした。
赤峰先生は「食べ物がアトピーの原因」という考え方ですので「食べ物で症状がでる場所が決まる。」という仮定の元で研究をされたのだと思います。
しかし、私が食べ物と症状がでる場所の研究をした結果は、同じ食べ物を食べても、症状が同じ場所に出るとは限りませんでした。
とは言え、症状がでる場所がある程度、決まっている食べ物もあることは事実です。
例えば、私の場合、お米を食べて痒くなる場合は、膝の場合が多いです。
その場合でも、確実にその場所が痒くなるという訳ではなく、違う場所が痒くなる場合もありますので、予測をすることも難しいです。
また、同じ食べ物を食べても、年齢によって、症状がでる場所が違う食べ物もあります。子供の頃は顔に症状がでるのに、大人になると足になるなど。。。
そのため、食べ物で症状を抑えることは可能でも「食べ物で症状がでる場所は決まらない。」というのが私の検証結果になります。
食べ物で症状をある程度は抑えることができますので、アトピーの原因は食べ物と考えてしまいがちですが、私の研究では、食べ物はアトピーの根本的な原因ではありません。
私は食事療法を数年間していますが、少し改善することはありましたが、完治はしませんでした。
根本的な原因が食事の場合は「完治」するはずです。
また、私が以前勤めていた会社の約1万名のアトピーの方々の症例から見ても、食べ物が原因なら、食事療法でほとんどの人が良くなるはずですが、そうではなかったからです。
症状がでる場所は年齢によって違うの?
アトピーの症状が出る場所ですが、ほとんどの方は「顔」に症状がでています。
私も20代までは、必ず、顔に症状がでていました。
しかし、40代になって再発した時は、不思議と顔に症状がでていないのです。
自分自身の経験からしても、食べ物で症状がでる場所が決まるというのは違うと思いますが、年齢によって症状がでる場所が違うというのは、正しいかもしれません。
そして、年齢によって症状がでる場所が書いてある本も見つけることができました。
「アトピーなんか飛んで行け!」(アトピーなんか飛んで行け!の会発行)の18ページと19ページに書いてあります。
一部、引用します。
乳児の場合は、ほっぺたや血管の細くなる手首や足首のあたりで湿疹ができます。幼児になると血管が少し太くなるので、血管が折れ曲がる部分(ひじ、ひざ)や血管が細くなる場所(手の甲)に湿疹が出ます。そして、成長するに従って、血管はさらに太くなるため、湿疹の場所はどんどん末端に移動し、大人では手先にでやすいのではないでしょうか?
私は自分自身の経験から考えても、これは正しいと思います。
20代までは、常に顔の症状が中心でしたが、40代で発症した時は、顔に症状がでず、手の指や足の指から、症状が広がっていきました。
つまり、年齢が高くなるにつれて、末端に症状がでてくるようになるのです。
ただ、この本も「食べ物がアトピーの原因」と断言していますが、私は「食べ物がアトピーの原因」とは考えていません。
「食べ物が原因」ではない理由については、今後の記事で詳しく説明をしていきます。
まとめ
アトピーの症状がでる場所は、何かの法則性があるのではないか?
という仮定の元で、私自身、たくさんの本を読みましたし、自分の身体でも検証を繰り返しました。
しかし、「食べ物で症状がでる場所は決まらない。」というのが私の検証結果になります。
もし、「食べ物」で症状がでる場所が決まる場合、これは簡単に実験ができますし、「食べ物がアトピーの原因」と考えている方が既に因果関係を発見しているはずです。
しかし、赤峰先生以外のアトピー研究家の方が、食べ物と症状の場所について、誰も発表していない事を考えると、やはり、因果関係がないのだと思います。
また、赤峰先生が書籍で書いている内容は、年齢などは一切考慮されていませんので、大多数の方に当てはまらない可能性が高いです。
それよりも「年齢で症状が出る場所が決まる」というのが正しいと思います。
大きくなるにつれて、血管が太く丈夫になっていきますので、血管の大きさや太さが関係している可能性が高いです。そのため、顔に症状がでている方は、年齢が高くなるにつれて、顔の症状が消えていく可能性があります。
ただ、ステロイド剤の副作用による色素沈着は、年齢が高くなるにつれて、消すことが難しくなっていきます。顔にステロイド剤を長期間使っていると、顔に症状がでなくなったとしても、色素沈着は残ってしまいます。
そのため、顔にステロイド剤を塗っておられる方は、副作用がでないように常に注意しながら使う事が大切になります。
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