こんにちは。
アトピー研究家の齋藤です。
アトピーの民間療法を行った事がある方は経験があると思いますが、一直線で皮膚が綺麗になっていかずに、皮膚の状態が悪化したり、良くなったりを繰り返す場合があります。
それは、なぜでしょうか?
このページでは「なぜ、一進一退が続くの?」という質問にお答えしていきます。
ある程度回復すると一進一退が続く理由
薬を使わずに、アトピーの民間療法を行った場合、ある程度、痒みが減少し、皮膚が綺麗になっていくと、ほとんどの場合、一進一退を繰り返すようになります。
一直線で完治までたどり着く事は、実際の所はほとんどありません。
私の場合は、1年間ほど、一進一退が続いた事がありました。
アトピーの症状が人生で最悪の状態になった後に、温泉湯治療法を行った時の事です。
温泉湯治をスタートする前は、ほぼ寝たきりに近い状態になった事もあり、外出もままならない状態でした。
しかし、温泉湯治をスタートすると、どんどんと痒みがなくなっていき、皮膚の状態も綺麗になっていったのです。
そして、1年が経過する頃には、アルバイトができるほどまで回復しました。
しかし、もう少しで完治という所で、一進一退が続くようになったのです。
そして、2年目はずっと小康状態が続き、それ以上、皮膚の状態が良くなることはありませんでした。
これ以上続けても良くなるとは思えなかったため、温泉湯治は2年で終了しましたが、症状の回復が頭打ちになる事は、温泉湯治に限らず、他の民間療法でもよくあることです。
食事療法でも、スタートした直後は、痒みが減ったり、皮膚が綺麗になったりするため、「アトピーは食事が原因だったのだ!」とほとんどの方が思い込んでしまいます。
そのため、何年も継続する方が多いのですが、ある程度まで回復すると、一進一退を繰り返す場合があります。
そして、そのまま小康状態が続き、回復は頭打ちになり、完治に至らない場合が多いのです。
完治とは、皮膚が綺麗になるだけではなく、甘いものなどを食べても悪化しない身体になることです。
それでは、なぜ、アトピーの民間療法を行った時、ある程度まで回復した後に、一進一退を繰り返すようになるのでしょうか?
その理由は「アトピーの根本的な原因」が足を引っ張っているからです。
温泉湯治療法を行っても、食事療法を行っても、「アトピーの根本的な原因」がなくなる訳ではありません。
いくら、温泉湯治療法や食事療法で、身体にプラスになる事を行っても、「アトピーの根本的な原因」がマイナスになり、足を引っ張っているため、それ以上、良くなる事がないのです。
もちろん、プラスとマイナスは、体調などによって日々変わります。
そのため、良くなったり、悪くなったりを繰り返します。
これが民間療法で一進一退が続く一因です。
完治する方と完治できない方の違いは?
アトピーの民間療法を行っている方でも、途中で回復が頭打ちになることなく、そのまま完治する方も実際にいます。
民間療法などのホームページなどで「アトピーが完治した体験談」に、完治した症状写真が掲載されている方は、実際にその民間療法で完治された方になるはずです。
それでは、同じ民間療法を行っても、完治する方と完治しない方の違いはどこにあるのでしょうか?
それは「アトピーの根本的な原因」を取り除くことができたか、できなかったかの違いです。
「アトピーの根本的な原因」は、医学では不明とされていますので、ほとんどの方は知りません。
民間療法では「食品添加物」「大気汚染」「活性酸素」「黄色ブドウ球菌」などが原因とされていますが、下記の記事でお伝えした通り、どれもアトピーの根本的な原因ではありません。
食品添加物がアトピーの原因なの?
大気汚染がアトピーの原因なの?
アトピーは「活性酸素」が原因なの?
「黄色ブドウ球菌」がアトピーの原因なの?
また、インターネットで検索をしても、「アトピーの根本的な原因」が検索結果にでてくる事はありません。
そのため、民間療法を行っている方で「アトピーの根本的な原因」を知っている方は、指導している先生方も含めて、誰もいないと断言しても過言ではありません。
しかし、アトピーの根本的な原因を知らなくても、完治をする方がいるのも事実です。
そして、完治する方は、知らず知らずのうちに「アトピーの根本的な原因」を取り除くことができていた方なのです。
インド人がアトピーの原因を知らないのに、誰もアトピーにならないのは、アトピーにならない生活を送っているからです。
アトピーの原因を知らなくても、アトピーにならない生活を送っていれば、「アトピーの根本的な原因」が足を引っ張ることはありません。
そのため、途中で回復が頭打ちになることがなく、完治することができるのです。
原因療法でも一進一退が続く理由
民間療法は対症療法のため、上記でお伝えした通り、ある程度まで回復すると、一進一退が続く場合が多いです。
それでは、アトピーの根本的な原因を取り除く「原因療法」をした場合は、一進一退が続くのでしょうか?
原因療法の場合は、対症療法と違いますので、「アトピーの根本的な原因」が足を引っ張る事がありません。
そのため、薬を使用していない場合は、一直線で回復していく事も多いです。
しかし、私が実際に原因療法をしてみた結果ですが、一進一退が続いた時期がありました。
それではなぜ、一進一退が続くことがあるのでしょうか?
その理由は、痒くなる食べ物を食べた時に分かりました。
少し前なら痒くなっていた食べ物なのに、一進一退が続いている時に食べた時には、痒くならなかったのです。
皮膚の状態が一進一退を繰り返している時は、確かに皮膚の状態は良くなっていません。
しかし、その時は、消化器官など内臓の弱っている所がどんどんと回復しているのです。
アトピーは皮膚の症状と思われがちですが、実際の所は、身体が冷えていたり、消化器官なども一緒に弱っている事がほとんどです。
アトピーの原因療法をすると、皮膚だけではなく、身体の冷えや消化器官などもどんどんと改善されていきます。
皮膚が一進一退を続けている時でも、内臓の弱っている所などが回復しているのです。
そのため、アトピーの原因療法をすると、身体の冷えが改善し、何を食べても痒くならない身体になるのです。
まとめると、原因療法をしている時でも、ある程度回復した後に、一進一退が続く場合があります。
その時は、皮膚以外に身体の弱っている場所を治している時ですので、皮膚の状態は小康状態が続きます。
消化器官の状態が改善すると、今まで食べると痒くなっていたものでも、食べることができるようになります。
また、内臓が元気になると、低体温や手足の冷えなども改善していきます。
原因療法というのは、皮膚だけではなく、身体の冷えや弱っている消化器官など、アトピーに付随する症状も、根本的に改善していく療法なのです。
まとめ
原因療法をすると、一直線に皮膚の状態が改善していくイメージがあるかもしれませんが、実際の所、ある程度回復すると、一進一退が続く場合があります。
これは、私が実際に原因療法を行った時に、分かった事です。
ただ、小康状態が続いている時でも、少しずつ皮膚の状態は改善していました。
そのため、実際は「二進一退」というような感じになります。
そして、完治に近づくにつれ、甘いものを食べても痒くならないようになりました。
ほとんどの対症療法では、皮膚がかなり改善しても、冷えなどが改善されない場合が多いですが、原因療法の場合はそのような事がありません。
皮膚だけではなく、身体の中から根本的に治しているからです。
ちなみに、原因療法は体質改善ではありません。
民間療法では体質改善という言葉が使われる場合がありますが、生まれ持った体質は、12歳を超えると、原因療法や対症療法を行うだけで変わる事はほとんどありません。
アトピーが完治したとしても、アトピーになる生活を送っていれば再発しますので、その点には注意してくださいね。
コメント