こんにちは。
アトピー研究家の齋藤です。
「足のアトピーの症状」の記事でお伝えしましたが、5年前にアトピーの症状が再発した時は、「足」から始まりました。
その後、しばらくしてから、手の状態が悪化していったのです。
症状がでたのは、足も手も指先からです。
このページでは「手のアトピーの症状」についてお伝えしたいと思います。
アトピーの症状が悪化していた頃の手の写真
掻くことが悪化に繋がらない理由
最後の写真は、指の色が赤黒く変色しています。
これは、強烈な痒みがあった時に、痒みを止めるために、力いっぱい指を掻いたり揉んだりしたためです。その時の指の色は赤かっただけですが、その数日後、このように皮膚の色が赤黒く変色していきました。
強く指を揉むことで血管が破れて血液が皮膚に付着し、皮膚に付着した血液が固まって皮膚が赤黒く変色したのだと思います。
ちなみに、自宅にいる時は、薬を使わずに痒みを止める方法を知っていますので、痒みを止めることもありますが、外出先で痒くなった場合は、ほとんどの場合、痒くなれば我慢せずに掻いています。
その理由は、痒みを我慢することは私にとっては不可能だからです。
というわけで、痒くなったらいつも掻いていますが、状態は一進一退が続いていましたので、常に悪化していた訳ではありません。
つまり、掻くことが悪化に繋がるとは限らない訳です。
掻いて一時的に悪化したとしても、皮膚の再生能力があれば、掻いてもアトピーの症状は悪化しないのです。
アトピーの状態が悪化するかしないかは、掻くことを我慢するかしないかではなく、その時の皮膚の再生能力に左右されるのです。
症状が消えた手の写真
症状が悪化していた頃は、上記の写真の通り、皮膚が変色したり、甘皮もなくなっていました。
しかし、原因療法を実践した後は、アトピーの跡形もなくなり、綺麗な皮膚の状態に戻りました。
下記がアトピーの症状が消えた後の手の写真です。
原因療法と対症療法の違いについて
食事療法をした場合でも、一時的に綺麗な皮膚にする事は可能です。
しかし、甘皮の再生に関しては、食事療法を実践しただけでは、全く効果はありませんでした。
ステロイド剤を使っても皮膚の炎症を抑えることはできますが、ステロイド剤は免疫抑制剤ですので、皮膚の再生作用はありません。
逆に、皮膚萎縮の副作用で、皮膚が薄くなり、甘皮がなくなる場合もあります。
原因療法と対症療法の違いですが、原因療法は、皮膚の再生を促すことができます。
写真のように、甘皮の再生をすることもできます。
対症療法は、炎症を抑えることはできますが、皮膚の再生を促すことはできません。
そのため、炎症が消えても、甘皮の再生をすることはできません。
痒みを我慢すれば、早く治るの?
手に症状がでた場合、足先の症状と違い、痒くなった時はいつでも掻くことができます。
しかし、足先の症状の場合、靴を履いている時は、物理的に足先を掻くことができません。
そのため、痒くなった時は我慢するしかないため、必然的に、痒みを我慢する回数が多くなります。
しかし、足の症状が治った時と手の症状が治った時は、ほぼ同時期だったのです。
何度も痒みを我慢した足先が早く治った訳ではありません。
つまり、痒みを我慢すれば早く治るのかというと、そうではないのです。
痒みを我慢しても、皮膚を再生する力がなければ、綺麗な肌に戻ることはありません。皮膚の再生能力が高ければ、掻くことで一時的に皮膚が悪化しても、それ以上に皮膚が綺麗になるからです。掻けば掻くだけ悪化するのは、皮膚の再生能力が低いからです。
まとめると、綺麗な皮膚に戻すためには、痒みを我慢することが大切なのではなく、皮膚の再生能力を上げることの方が何倍も大切なのです。
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