保湿剤を塗ると痒くなる3つの理由

保湿剤を塗ると痒くなる3つの理由

こんにちは。
アトピー研究家の齋藤です。

乾燥肌の方は「保湿剤」を塗っている方が多いと思います。
しかし、保湿剤を塗っても、痒みを止めることができない方も多いのではないでしょうか?

このページでは「保湿剤を塗ると痒くなる3つの理由」についてお伝えしていきます。

乾燥による痒みについて

肌が乾燥している場合、保湿剤を塗っている方が多いと思います。

専門家の方は「乾燥による痒み」を防ぐために、保湿が大切とアドバイスをしています。
また、乾燥肌の多くの方もそのアドバイスに納得して、使っていると思います。

しかし、何度も検証した結果、私の場合は残念ながら、保湿をしても、痒みを抑える事はできませんでした。
また、痒みが弱まる事もありませんでした。

いくら保湿をしても、痒みは定期的に襲ってくるのです。
私の場合、保湿剤に痒みを抑える効果は全くなかったのです。

保湿

保湿剤で痒みを抑える事ができない理由

専門家の方が「乾燥肌には保湿が大切」とアドバイスをしているにも関わらず、なぜか私には全く効果がありませんでした。

そのため、なぜ保湿剤で痒みを抑える事ができないのかを検証してみた結果、次の3つの理由で、痒みを抑える事ができないという結論になりました。

水だけでは痒みを防ぐ事ができない!

一つ目は「水だけ」で痒みを防ぐ事ができないからです。

痒みの原因が「乾燥」の場合、保湿剤を使わなくても、水だけで乾燥を防ぐことができます。
それでは、乾燥した皮膚を水で湿らせ続けると、痒みを防ぐ事ができるでしょうか?

これは、お医者様でも「防ぐ事ができない」という答えが返ってくると思います。
それでは、水と保湿剤の違いはどこにあるのでしょうか?

乾燥肌を水で湿らせると、しばらくの間、皮膚は潤います。
しかし、1時間もしないうちに元の乾燥肌に戻ります。

それでは、保湿剤を塗るとどうなるのでしょうか?

「保湿剤」の役割は、皮膚に水分を与えたり、脂の成分などで皮膚に蓋をして、水分が蒸発しないようにする事です。
例えば、水を塗るだけでは1時間以内に元の状態に戻っていたのが、保湿剤を使えば、2時間以上に延ばす事ができるということです。

つまり、水と保湿剤の大きな違いは「保湿している時間」の違いなのです。

「水」で皮膚を湿らせることで痒みを防ぐ事ができる場合は、保湿剤を塗っても、痒みを防ぐ事ができます。

しかし、アトピー性皮膚炎の場合は、水で皮膚を湿らせても、痒みを止めることができません。
スプレーなどで常に皮膚を水で湿らせていたとしても、痒みを抑える事ができないのです。

理論的に考えても、水で痒みを防ぐ事ができない以上は、保湿剤でも痒みを防ぐことができないのです。

そもそも痒みの原因は「乾燥」ではない!

2つ目は、痒みの原因が「乾燥」ではないからです。

専門家の方が「乾燥による痒みを防ぐために保湿剤を塗りましょう」とアドバイスをしています。

確かに、軽症の乾燥肌の場合は、乾燥による痒みを防ぐ事ができるかもしれません。
具体的には「体調によって乾燥する時がある」「季節によって皮膚が乾燥する時がある」などの一時的な乾燥肌の場合です。

しかし、アトピー性皮膚炎で「乾燥肌」で悩んでいる方の多くは、私のように長期間、乾燥肌の状態が続いている方が多いと思います。

それでは、数ヶ月から数年以上、長期的に乾燥肌が続いている場合の痒みの原因は「乾燥」によるものなのでしょうか?

これは「乾燥肌」の原因について考えると分かります。

アトピーの症状がでていない乾燥肌の方は、皮膚が乾燥しても、出血するほど強く皮膚を掻きむしることはありません。
しかし、アトピー性皮膚炎の方は、出血するまで力を入れて強く掻き続ける場合が多いです。

つまり、アトピー性皮膚炎の「乾燥肌」は、健康な方が乾燥肌になった場合と皮膚の状態が全く違うのです。

健康な方は、空気の乾燥や体調の悪化などによって「乾燥肌」になります。
アトピー性皮膚炎の方の場合は、「アトピー性皮膚炎」が原因で「乾燥肌」になります。

健康な方とアトピー性皮膚炎の方では「乾燥肌」になる原因が全く違うのです。

また、空気が乾燥すると、皮膚も乾燥します。
また、太陽の日差しが強い場合も、皮膚が乾燥します。

もし、皮膚の乾燥がアトピーの原因の場合、太陽の日差しが強く、空気が乾燥している地域に住んでいる人たちは、アトピーが発症する割合が多いはずです。

例えば、アフリカや中東では、砂漠ができるほど空気が乾燥しています。
太陽の日差しも強く、アフリカや中東にいる方は、皮膚が慢性的に乾燥しているはずです。

しかし、下記の記事を読むと分かりますが、アフリカや中東では、ほとんどの方がアトピーになっていないのです。
アトピー性皮膚炎の有病率が高い国は?

もちろん、保湿剤を使って皮膚を湿らせているからではありません。
保湿剤がない時代から、アトピーになる人がほとんどいないのです。

その理由は、皮膚の乾燥がアトピーの原因ではないからです。
皮膚が乾燥しても、痒くなる事がないのです。

まとめると、健康な方と違い、アトピー性皮膚炎の症状がでている方は、保湿剤を塗って皮膚を湿らせても「痒みの原因」が皮膚の乾燥ではないため、保湿剤を塗っても、痒みを防ぐことはできないのです。

保湿剤の成分で痒くなる場合がある!

3つ目は、保湿剤の成分で痒くなる場合があることです。

乾燥している部分を「水」で湿らせても、「水」が原因で痒くなる事はありません。
もし、痒くなった場合は「塩素」が原因と考えられますので、その場合は、浄水器などで「塩素」を取り除いた水を使えば大丈夫です。

しかし、保湿剤の成分は「水」だけではありません。
たくさんの「添加物」も含まれています。

その中には、痒みの原因と言われている「界面活性剤」が含まれている保湿剤も多いです。
食品添加物に気をつけている方でも、保湿剤の添加物には気をつけていない方も多いのではないでしょうか?

また、保湿剤に含まれている「油」が原因で痒くなる場合もよくあります。
私の場合は「痒くなりにくい」と言われている「スクワラン」や「ホホバオイル」を塗っても痒くなります。

ちなみに、お医者様はワセリンを勧めている方が多いですが、私の場合は下記の記事でお伝えした通り、ワセリンを塗ると必ず強い痒みがでます。
ワセリンを塗ると悪化する理由

そのため、ワセリンなら大丈夫という訳でもありません。

また、短期間の使用では痒みがでることがない成分でも、長期的に使用すると、皮膚に添加物などが蓄積されたり、アレルギー症状がでてくることによって、痒みが出る場合もあります。
この場合は、痒みがでたとしても、保湿剤が原因とは気がつきにくいです。

アトピーの症状がでている場合は、保湿剤で痒みを抑えられるどころか、逆に「保湿剤の添加物が原因」で痒みが起きる場合もあるのです。

まとめ

保湿剤を「痒みを止めるお薬」のような感覚で使っている方も多いと思います。
しかし、保湿剤はあくまでも「皮膚を湿らせる効果」しかありません。

理論上、皮膚を水で湿らせる事で痒みが止まる場合は、保湿剤を塗ると痒みが止まります。
そのため、まずは、皮膚を水で常に湿らせることで、痒みが止まるかどうか、一度、テストをしてみましょう。

もし、水で痒みを防ぐことができない場合は、保湿剤を塗っても痒みを防ぐことができません。
この場合は、保湿剤に「痒みを抑える効果」は期待しない方がよさそうです。

また、保湿剤の成分が原因で、痒くなる場合もあります。
もし、保湿剤を塗ると必ず痒くなる場合は、違う保湿剤に変えてみて下さい。

高価な保湿剤ではなくても、痒くならない保湿剤はたくさんあります。
保湿剤が痒みの原因の場合、保湿剤を変えるだけで、痒みが激減するかもしれません。

まとめると、痒みの根本的な原因は「乾燥」ではありません。

皮膚が乾燥したから、アトピーの症状がでているのではありません。
アトピーの症状の1つとして、皮膚が乾燥しているのです。

痒みの原因が「皮膚の乾燥」ではないため、アトピー性皮膚炎の症状がでている場合は、保湿剤を塗っても痒みを止めることができないのです。

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