こんにちは。
アトピー研究家の齋藤です。
砂糖などの甘い物を食べると痒くなることから「砂糖がアトピーの原因」と考えている方は多いですよね。
しかし、砂糖とアトピーの関係をデータを元に説明をしている所はほとんどありません。
このページでは「主要国の1人あたりの砂糖消費量」のデータをご紹介致します。
主要国の1人あたりの砂糖消費量
国際砂糖機関(ISO)年鑑によると、2020年の主要国の1人あたりの砂糖消費量は下記の通りです。
引用 国際砂糖機関(ISO)年鑑
ランキング | 国 | 粗糖換算(kg) |
1位 | マレーシア | 55.6 |
2位 | ブラジル | 49.8 |
3位 | キューバ | 45.9 |
4位 | ニュージーランド | 44.6 |
5位 | オーストラリア | 42.8 |
6位 | タイ | 40.1 |
7位 | ロシア | 39.9 |
8位 | スイス | 35 |
9位 | コロンビア | 34.2 |
10位 | EU | 33.6 |
11位 | カナダ | 32.5 |
12位 | ウクライナ | 31.6 |
13位 | メキシコ | 31.4 |
14位 | 米国 | 31.4 |
15位 | 韓国 | 30.4 |
16位 | エジプト | 30.3 |
17位 | 台湾 | 26.2 |
18位 | インド | 18.4 |
19位 | 日本 | 15.6 |
20位 | 中国 | 10.6 |
平均 | 世界平均 | 21.8 |
アトピーの有病率と1人あたりの砂糖の消費量の比較
アトピーの有病率のデータですが、下記の記事から引用します。
アトピー性皮膚炎の有病率が高い国は?
アトピー性皮膚炎の年齢標準化有病率(10万人あたり)
2017年のアトピー性皮膚炎の有病率が高いトップ5は下記の国になります。
1位 | スウェーデン |
2位 | イギリス |
3位 | アイスランド |
4位 | フィンランド |
5位 | デンマーク |
2020年の1人あたりの砂糖の消費量が高いトップ5は下記の国になります。
1位 | マレーシア | 55.6 |
2位 | ブラジル | 49.8 |
3位 | キューバ | 45.9 |
4位 | ニュージーランド | 44.6 |
5位 | オーストラリア | 42.8 |
このトップ5のデータを比較すると分かる通り、「砂糖の消費量が多くなるとアトピーになる」という因果関係は全くない事が分かります。
インドの砂糖の消費量について
下記の記事で、私はインドの砂糖の摂取量が非常に高い事をお伝えしました。
アトピーは「砂糖」が原因なの?
インドに長期滞在するバックパッカーのほとんどは、虫歯になって帰国します。
私は6週間、インドに滞在しましたが、例に漏れず、虫歯になって帰国しました。
日本では喉が渇くとお茶を飲みますが、お茶には砂糖が入っていません。
しかし、インドでは砂糖たっぷりの「チャイ」を飲みます。
この「チャイ」がインド人の砂糖の摂取量を上げているのです。
しかし、この記事でご紹介したデータによると、インドの1人あたりの砂糖の消費量は高くありません。
日本人とほとんど変わらないのです。
インド人のほとんどは、砂糖たっぷりのチャイを毎日飲んでいるにも関わらず、なぜ「1人あたりの砂糖の消費量」は少ないのでしょうか?
これは、下記の記事を読んで分かったのですが、「伝統的含みつ糖」が砂糖に含まれていないからだと思います。
インドの食料政策と砂糖をめぐる動向
https://www.alic.go.jp/joho-s/joho07_000018.html
よく知られているように、インドは世界最大の砂糖消費国である。最新の統計によると、約2000万トンの砂糖に伝統的含みつ糖(グルやカンサリと呼ばれているもの)数百万トンが加わり、国民1人当たりでは砂糖20キログラム弱、含みつ糖数キログラムという値になる。核家族を夫婦2人と子供2人の4人家族とすると、年間砂糖消費量は約70キログラムとなるが、上記の配給制度で24キログラム(2キログラム×12カ月)を購入した場合、消費量の34%が賄える計算になろう。
ちなみに、伝統的含みつ糖は、サトウキビからできています。
精製度は変わりますが、基本的には砂糖と同じです。
そのため、1人あたりの砂糖の消費量のデータは、データの取り方によっては、ランキングが少し変わる可能性があります。
まとめ
下記の記事でお伝えした通り、砂糖はアトピーの原因ではありません。
アトピーは「砂糖」が原因なの?
しかし、上記の記事では、具体的なデータをご紹介できなかったため、補足記事として、このページでは「主要国の1人あたりの砂糖消費量」をご紹介いたしました。
ただ、糖質は砂糖だけではありません。
そのため、実際の「糖質」の摂取量は、砂糖よりも多くなります。
ちなみに、砂糖の摂取量が多い国であるインド人は、アトピーにはなりませんが、糖尿病になる人は非常に多いです。
そのため、アトピーの有無に関わらず、糖質の摂取は控えた方がいいのです。
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