皮膚の糖化が痒みの原因なの?

皮膚の糖化が痒みの原因なの?

こんにちは。
アトピー研究家の齋藤です。

甘い物を食べると、その糖分が原因で、痒くなることが多いですよね。
余った糖分が皮膚のタンパク質と結びつくと「皮膚の糖化」が起きる事が分かっています。

それでは「皮膚の糖化」が痒みの原因なのでしょうか?

このページでは「皮膚の糖化が痒みの原因なの?」という質問にお答えしていきます。

皮膚の糖化について

下記の記事でお伝えした通り、血糖値が上がっても、それだけでは痒みに繋がらないことが分かりました。
血糖値が高い時に痒くなるの?

しかし、血糖値が上がると「皮膚の糖化」が起きる場合があります。

「皮膚の糖化」とは、皮膚のタンパク質に余分な糖分が結合することです。
そして、タンパク質と糖分が結合すると「AGE」(Advanced Glycation End Products)と呼ばれる最終糖化産物が生成されるのです。

「AGE」は、エージス、エイジス、エイジズ、エージーイーなどと呼ばれています。
「AGEs」は「AGE」の複数形です。

美容関係の記事などを読むと「AGE」という言葉がよくでてきます。
これは、「AGE」が皮膚の老化と関係があるからです。

「AGE」が増えると、皮膚の弾力がなくなっていき、シワ、くすみなどの原因になり、老けてみえるようになるのです。
甘い物を食べる事は、アトピーの痒みを引き起こすだけではなく、アトピーの症状がでない方でも、皮膚の状態を悪化させてしまうのです。

そのため、綺麗な皮膚を維持するためには「AGE」が作られないような食生活をしないといけないのです。

「AGE」と痒みについて

甘い物を食べると皮膚の糖化が起こり「AGE」が生成されます。
それでは、皮膚の糖化によって生成される「AGE」が痒みの原因なのでしょうか?

アトピーの症状がでていない所は、皮膚が丈夫です。
そのため、甘い物を食べても、皮膚のタンパク質が余分な糖分と簡単にくっつく事はありません。

しかし、アトピーの症状がでている部分は、皮膚が薄くて脆くなっています。
皮膚組織の密度が低くなっていますので、余分な糖分は簡単に皮膚組織の中に入ってくることができます。

皮膚の状態から考えると、アトピーの症状がでている場所は、皮膚が糖化しやすくなり、「AGE」ができやすくなるはずです。

また、「AGE」は正常な細胞ではありません。
免疫細胞が発見すれば、「AGE」を取り除くために、痒くなってもおかしくありません。

この2点から、甘い物を食べると痒くなるのは、皮膚のタンパク質が糖化してできた「AGE」が関係している可能性があると言えます。

それでは、「AGE」は、甘い物を食べるとすぐにできるのでしょうか?

「AGE」が痒みの原因の場合、甘い物を食べると、すぐに「AGE」が作られるはずです。
甘い物を食べてから痒くなるまでの時間は、短ければ、数分の場合もあるからです。

「AGE」が生成される条件について調べてみたところ、糖化が起きる条件には「熱」が必要な事が分かります。
分かりやすく説明をすると、白いパンを焼くと、きつね色に変化するような感じです。

白いパンの色がきつね色になるまでは、トースターを使っても数分間はかかります。
しかし、人間の体温はトースターのように高温ではありません。

温度がそれほど高くない場合は、長時間、熱を加えないといけません。
この事実を考えると、タンパク質が糖質とくっついても、すぐに「AGE」ができる事はないと考えられます。

また、「AGE」の生成量は、血糖値が高い時間に比例します。
そのため、短時間だけ高血糖になったとしても、「AGE」は作られないのです。

それでは、アトピーの症状がある方は、高血糖が長く続くのでしょうか?

私が自分自身の身体で血糖値を継続して測定した結果ですが、ある一定の血糖値を超えると、血糖値の低下がはじまります。
これは、血糖値を下げるためのインスリンの分泌が始まるからです。

つまり、高血糖の状態が長時間続くことはないのです。
高血糖になったとしても、その状態は一瞬で終わってしまうのです。

この検証結果から考えると、他の疾患がない限り、アトピーの症状がでていたとしても、高血糖が長時間続くことはありません。
そのため、たまに甘い物を食べて一時的に高血糖になったとしても、その事が原因で「AGE」が作られる事はないと言えます。

まとめると、皮膚の糖化が原因で生成される「AGE」は痒みの原因ではないのです。

皮膚の糖化

まとめ

皮膚が糖化するとできる「AGE」が蓄積されると、皮膚の弾力がなくなったり、老けて見えるようになります。
この点は、アトピーの症状と共通しています。

アトピーの症状がでている所は、弾力がなくなり、皮膚が薄くなり、掻くとすぐにボロボロになるほど、皮膚が脆くなります。
また、アトピーの症状がでている部分の皮膚は、かなり老けているように見えます。

しかし、アトピーが完治すると、皮膚の弾力は回復しますし、老けてみえる事もありません。
もし、「AGE」がアトピーの症状がでている部分にできたとしても、完治した時にはなくなっているのです。

「AGE」について調べると、分解されにくく、皮膚の老化を進行させるとのことですが、それは、アトピーに関しては当てはまりません。
この点から考えても、アトピーは皮膚の糖化が原因で痒くなっている訳ではない事が分かります。

私がそうだったからよく分かりますが、特に顔に症状がでていると、老け顔になる事も多いですよね。
そのため、アトピーの症状だけではなく、老け顔に悩んでいる方も多いと思います。

しかし、それは一生ではありません。
アトピーが完治すれば、老け顔もなくなります。

皮膚の老化が原因で老けて見える事に悩んでいる方は、アトピーを完治させれば、若々しい皮膚に戻りますので、安心して下さいね。

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