血糖値が高い時に痒くなるの?

血糖値が高い時に痒くなるの?

こんにちは。
アトピー研究家の齋藤です。

アトピーの症状がある場合、ほぼ例外なく「甘い物」を食べると痒くなると思います。
それでは、血糖値が高い時に痒くなるのでしょうか?

このページでは「血糖値が高い時に痒くなるの?」という質問にお答えしていきます。

血糖値と痒みの関係

私は甘い物を食べると痒くなる理由は「血糖値」が原因ではないかな?
と考えていた時期がありました。

「血糖値」が上がった時に痒くなるとすれば、甘い物を食べたら痒くなるのは当たり前です。
そのため、自分自身で血糖値を測定する方法を調べたところ、毎回、指から血液を採取しないといけない事が分かりました。

「血糖値と痒み」の関係を調べる場合、食後の継続した血糖値のデータが必要なのですが、食後、2~3時間の間に、何回も血液を採取し続けることは非現実的です。
そのため、この研究は宙に浮いていた期間がありました。

しかしある時、針付きの測定器を腕に付けておけば、毎回血液を採取しなくても、2週間継続して、自動で15分ごとに血糖値を測定できるセンサーがある事が分かったのです。

これがあれば、2週間にわたって「血糖値と痒み」の関係を調べることができます。
早速、この測定器を購入し、測定器を腕に装着して、血糖値の測定を始めました。

そして、痒みがある度に、血糖値を確認してみたところ、全く予想とは違った結果がでてきたのです。
それは、高血糖と痒みが全く連動していなかったのです。

血糖値が高い時に痒くなるのでもなく、低い時に痒くなるのでもなく、血糖値と痒みには、相関性が全くなかったのです。

2週間継続して検証を続けた結果、血糖値が高い時に痒くなるという仮説は、卓上の空論である事が分かったのです。

血糖値

血糖値と痒みの関係

痒くなった時に、血糖値を調べてみると、高血糖の時に痒くなる訳ではない事が分かりました。
甘い物を食べると、血糖値が上がって痒くなるはずなのに、実際は、血糖値があまり高くない時に、痒くなっている事が多いのです。

それは、どうしてなのでしょうか?

甘い物を食べると血糖値が上がります。
しかし、一定の血糖値を超えると、膵臓からインスリンが分泌されるため、血糖値が下がります。

そして、血糖値が下がってから、しばらくすると痒くなるのです。
つまり、膵臓からインスリンが分泌されると痒くなる可能性が高くなるのです。

ただ、膵臓からインスリンが分泌されていても、白米を食べることで血糖値が上がった場合は、私の場合は痒くなることはありません。
痒くなるのは、砂糖やブドウ糖果糖液糖などの異性化糖が原因の場合が多いです。

それでは、白米と砂糖や異性化糖の違いはどこにあるのでしょうか?
それは、血糖値が上がるスピードです。

血糖値が上がるスピードを調べるためには、1分ごとの測定が必要ですが、私が購入した血糖値の測定器では15分ごとの測定になりますので、測定器では血糖値が上がるスピードを調べる事はできませんでした。
しかし、分子構造を考えると、血糖値が上がるスピードはかなり違うはずです。

異性化糖の場合は、ブドウ糖と果糖は結合していないため、消化しなくても、そのまま吸収されます。
砂糖の場合は、ブドウ糖と果糖が結合しているだけなので、消化吸収にあまり時間がかかりません。
白米の場合は、鎖状に繋がっているブドウ糖を分解しないといけないため、消化吸収に時間がかかります。

つまり、異性化糖や砂糖は血糖値が上がるスピードが非常に早く、白米はそれほど早くないのです。この事実から、血糖値と痒みの関係が分かります。

1点目は、血糖値が上がるスピードが早い食べ物を食べると痒くなる可能性が高くなること。
2点目は、インスリンが分泌された後、血糖値が下がってから、しばらくすると痒くなること。

まとめると、高血糖の時に痒くなる事はありません。
インスリンが短時間に大量に分泌されると、痒くなる可能性が高くなるのです。

まとめ

アトピー関係の書籍や記事を読んでいると、血糖値を上げない食事をするように、アドバイスをしている方が多いですよね。
これだけを読むと「高血糖」がアトピーに悪いと思ってしまいがちですが、実際はそうではありません。

その理由は、「高血糖」の時は痒くならないからです。
そして、血糖値がそれほど高くない状態の時に痒くなるからです。

しかし、血糖値が上がるスピードが早い食べ物を食べるほど、痒くなりやすい事は確かです。
逆に言えば、血糖値を一定以下に抑えていれば、甘い物を食べても痒くなることはありません。

これは私が実験した結果ですが、砂糖入りの缶コーヒー(約200ml)を飲む時は、一気に全部飲み干すと、必ず痒くなります。
砂糖入りの缶コーヒーは、角砂糖に換算すると、最低でも3個以上が入っていると言われていますので、一缶を一気に飲み干すと、かなり大量の糖分を摂取することになります。

しかし、1時間おきに約70mlを3回に別けて飲むと痒くなりません。
これは、血糖値を一気に上げないからです。

血糖値が上がりすぎない範囲内で甘い物を食べたり飲んだりすれば、痒くなる事はほとんどありません。
そのため、甘い物をどうしても食べたい時は、1時間おきに少しずつ別けて食べる事で、痒みが起きるリスクを激減させることができます。

もちろん、甘い物を食べないのが一番ですが、甘い物をどうしても食べたくなった時は、参考にしてみて下さいね。

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