「アトピーが治った体験談」は本当なの?

「アトピーが治った体験談」は本当なの?

こんにちは。
アトピー研究家の齋藤です。

本を読んだり、インターネットで情報を検索すると「アトピーが治った体験談」がたくさんでてきますよね。
しかし、実際にその方法を試してみても、体験談のようにアトピーが治らなかったという経験はないでしょうか?

このページでは「アトピーが治った体験談は本当なの?」という質問にお答えしていきます。

アトピーが治った体験談について

私は生後数ヶ月からアトピーの症状がでていましたので、母親は「アトピーにいい」という情報を仕入れては、いつも私に試していました。

今は何かを調べるときに「インターネット」で検索をしている方が多いと思いますが、私の子供の頃は、インターネットがありませんでした。
そのため、母親の情報源は、テレビ、ラジオ、新聞、雑誌、口コミがメインです。

食事療法はもとより、漢方や薬草、人参ジュース、酸性水、ダニ対策など、本当にたくさんの療法を行ってきたと思います。

しかし、残念ながら私の場合、アトピーが治ったと言えるものは1つもありませんでした。
数日間だけなど、一時的に効果がでるものはありましたが、すぐに元の症状に戻ってしまい、場合によっては、始める前よりも悪化したものもあります。

それでは、「アトピーが治った体験談」は本当なのでしょうか?

健康食品などの場合、体験談はサンプルを渡して、原稿料を払って「ライター」に書いてもらっている可能性がありますので、私には本当かどうかは分かりません。

また、テレビやラジオなどの広告の体験談も本当かどうかは分かりません。
原稿料を払えば、体験談を書いてくれる「ライター」はたくさんいますので。。。

しかし、本名で出版されている方の健康関係の書籍に書いてある体験談の場合は「本当に治った体験談」の可能性が限りなく高いです。
私が本名でこのブログを書いているから良く分かりますが、「本名」で書く場合の責任感は、ペンネームで書くよりも、はるかに大きいからです。

そのため、ゴーストライターを使っている場合を除き、本名で発表している書籍のほとんどは、自分が書いた原稿に責任を持って書いているはずなので、体験談は嘘ではないと考えられます。
逆に言えば、ペンネームなどを使って出版している方の場合の信頼度は、「本名」で書いている書籍と比べると、信頼度は低くなります。

また、民間療法の場合は、実際にその療法を行っている方が多ければ、確率的に考えても、必ず治る人はでてきますので、嘘ではないと思います。
治った人を探せば、わざわざ体験談を誰かに書いてもらう必要などはないからです。

つまり、広告の場合、「アトピーが治った体験談」は本当かどうかは分かりませんが、民間療法の体験談の場合は、本当の可能性が高いと思います。

ちなみに、私は以前、温泉療法の会社に勤めていましたが、その温泉療法で治ったという体験談はすべて本当です。
ビフォーアフターの写真も体験談と一緒に掲載していますが、もちろん、その写真も本物です。

余談ですが、私は症状写真の整理の仕事もしていましたので、何百名ものアトピーの方の症状が改善していく過程も、実際にこの目で見ています。

完治

体験談を書いているアトピーの方が治った理由

テレビやラジオ、インターネットの広告の体験談の場合、本当かどうかは判断するのが難しいですが、健康関係の書籍に書いてある体験談や民間療法の体験談は、本当にアトピーが治った体験談の可能性が高いです。

体験談が本当なら、このような疑問が生まれてくると思います。

・同じ療法をしていても、なぜ体験談のように、私のアトピーが治らないのか?
・体験談で掲載されている皮膚は綺麗になっているのに、なぜ、私の皮膚はいつまで経っても、綺麗な皮膚が再生しないの?
・私のアトピーは他の方のアトピーと違い、何をしても一生治らないアトピーなの?

私の場合は、子供の頃から、何をしてもアトピーが改善しませんでした。
そのため、「一般的なアトピーとは違うアトピーかも?」と思っていた時もありました。

しかし、アトピーの研究をしている今だからこそ分かります。
体験談のようにアトピーが改善しない理由は「4つ」あったのです。

1つ目の理由

1つ目は、体験談のアトピーの症状が「軽症」だったからです。
「軽症」の場合は、薬を使わなくても良くなったり、悪くなったりを繰り返します。

そのため、軽症の方がアトピーの症状が悪化した時に「アトピーにいい体験」をすると、対症療法の場合はすぐにアトピーの症状が改善します。
また、そもそも悪化しない時も多いため、「アトピーにいい体験」をする事で、症状が良くなった後、悪化せずに、そのまま完治する事もあるのです。

ちなみに、軽症であっても、見た目はかなり悪化している場合もあります。
逆に、重傷であっても、それほど悪化していないように見える場合もあります。

軽症と重症の違いは「見た目」では判断ができませんので、その点には注意が必要です。

2つ目の理由

2つ目は、アトピーが良くなった方は「アトピーにいい体験」をすると同時に「アトピーの原因」を取り除いた生活をしていたからです。

もちろん、医学的に「アトピーの原因」は不明とされていますので、体験談でアトピーが改善した方は「アトピーの原因」を知っている訳ではありません。

しかし、知らなくても「アトピーの原因」を取り除いた生活をしていれば、アトピーは完治するのです。
インド人は「アトピーの原因」を知りませんが、アトピーにならない生活を送っていますので、誰もアトピーになりません。

つまり、「アトピーにいい事」をしていても、それだけで良くなった訳ではなく、実際は「アトピーの原因療法」も同時並行で行っていたのです。

3つ目の理由

3つ目は、その体験談が「完治」した体験談ではなく、一時的に改善しただけの体験談だからです。

ダイエット業界では非常に多いのですが「これで20キロ痩せました!」などの広告を誰でも一度は見かけた事があると思います。
しかし、実際の所、ほとんどの方は、その後にリバウンドで元の体重に戻っています。

体重が増えている「原因」を無視して、対症療法で20キロ痩せたとしても、その方法は「対症療法」に過ぎないため、しばらくすると元の体重に戻ってしまうのです。

理想の体型を維持するためには、太った原因と真剣に向き合い、その太った原因を排除していけば、リバウンドをすることなく、理想の体型を維持することができます。
しかし、断食などの対症療法をすれば、すぐに体重を落とすことができますが、これはあくまでも「対症療法」なので、食べ始めると元の体重にすぐに戻ります。

アトピーの場合も全く同じです。

はじめて健康食品を食べたりすると、皮膚の状態が改善する事が多いです。
しかし、そのまま食べ続けると、数日後には効果がなくなり、また元通りに戻ってしまう事が多いです。

実際の効果は数日間であるにも関わらず、体験談では元に戻った事は書いていないので、完治したように思えてしまうのです。
つまり、何をしてもアトピーが改善しないのは「対症療法」を繰り返している事が原因です。

ダイエットと同じで、リバウンドせずに、綺麗な皮膚を維持するためには、アトピーの原因と真剣に向き合い、「アトピーの原因」そのものを排除しないといけないのです。

4つ目の理由

4つ目は「好転反応」の後に、アトピーの症状が改善したからです。
「好転反応」とは、良くなる過程で一時的に悪化する事です。

実際は、一時的に悪化した後に良くなっていたとしても、悪化した事が体験談に書いていないと、悪化せずに良くなったと勘違いをしてしまいます。
そのため、少しでも悪化すると、体験談のように良くならないと思ってしまうのです。

分かりやすく説明すると、筋肉を強くするために、筋トレをしたとします。
すると、「筋肉痛」がでてくるため、筋肉に力を入れることができなくなります。

しかし、筋肉痛がなくなれば、以前よりも筋肉は強くなっています。
この「筋肉痛」に相当するのが好転反応になります。

アトピー性皮膚炎の場合でも全く同じで、身体に負荷をかけると「好転反応」がでてきて、一時的に悪化する事があります。

例えば、温泉療法をすると、多くの場合、皮膚が悪化します。
その理由は、皮膚を通して体内に入った温泉の成分が内臓に負荷をかけるからです。

内臓に負荷がかかると「筋肉痛」と同じような状態になり、内蔵機能が疲労により悪化しますので、皮膚の状態は悪くなります。

しかし、しばらくすると、その負荷に耐えられるように、内臓が強くなるため、皮膚の状態は良くなっていきます。
これは「筋肉痛」の後に、筋肉が強くなるのと同じです。

詳しくは下記の記事に書いていますので、是非、読んでみて下さいね。
「温泉湯治」をするとアトピーが改善する本当の理由

しかし、「好転反応」で悪化した後に良くなるという事実を知らなければ、「悪化した」と思ってしまいますので、その「アトピーが良くなる体験」は悪化するだけで効果がないと思ってしまいます。

そのため、「好転反応」がでる体験談の場合は、短期で判断するのではなく、最低でも数ヶ月、長い場合は数年単位で判断をしなければいけません。

ただ、注意しないといけない事は、単なる悪化を「好転反応」と説明している方が多い事です。
アトピーの症状が改善しない理由を「好転反応」という言葉でごまかしているのです。

この場合は、何年経っても、アトピーの症状は改善しません。
本当は「好転反応」ではなく、単なる悪化ですので、当たり前ですよね。

「好転反応」という言葉に騙されて、高額な出費を強いられたり、症状の悪化に苦しんでいる方も多いですので、本当に心が痛みます。
アトピーの状態にもよりますが、1年経っても改善しない場合、好転反応ではなく、単なる悪化の場合が多いですので、見分け方の参考にしてみて下さいね。

まとめ

なぜ、同じ事をしても、体験談の方はアトピーが良くなっているのに、自分のアトピーだけ治らないのか?

その理由は、上記でお伝えした通り、4つ考えられます。

そのため、「アトピーが良くなった」という体験談だけで判断をすると、ほとんどの場合は同じ事をしても、アトピーが改善する事はありません。

軽症の場合と重傷の場合では、同じ事をしても、全く違う結果になります。
赤ちゃん、子供、大人、高齢者と年齢が違えば、全く違う結果になります。
薬を使ったことがない方と、薬に依存している方でも、全く違う結果になります。
専門家からアドバイスを受けて行っている方と、自己流の方では全く違う結果になります。

「アトピーが良くなった」という情報だけでは、自分に当てはまらない事がほとんどなのです。
そのため、「アトピーが良くなった」という体験談と同じことをしても、同じような結果がでないのです。

もちろん、これは「対症療法」に限らず「原因療法」でも同じです。

軽症の場合は、原因療法をすれば、皮膚の状態が悪化することなく、そのまま綺麗な皮膚が再生していきます。
しかし、重傷の場合は、原因療法を始めると、皮膚の状態が悪化して、痒みが強くなる場合が多いです。

皮膚の状態が悪化した場合、「原因療法」でも自分には効果がないと思ってしまうかもしれません。
しかし、原因療法の場合は、効果がでない方は1人もいません。

アトピーの症状がかなり悪化している方でも、最終的には痒みがなくなり、綺麗な皮膚が再生します。
アトピーの根本的な「原因」を取り除きますので、例外なく効果がでるのは当たり前です。

これは、風邪の時に免疫力をアップさせて「ウィルス」という原因を取り除く場合と同じです。
「ウィルス」を取り除く過程で発熱という症状がでるように、アトピーの原因を取り除く過程で、痒みが強くなったり、皮膚の状態が悪化する症状がでる場合もあります。

最終的には痒みがなくなり、綺麗な皮膚が再生しますが、それまでの過程は1人1人違うため、原因療法であったとしても「体験談」と同じようにはならないのです。

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